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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[ワカサギ] 食生活について語ろう

2021年01月10日 | 美容ダイエット

◎公魚・鰙・若鷺Pond smelt わかさぎ

  新型コロナウイルスの影響により外出のままならない今日この頃ですが、雰囲気だけでも感じて頂ければと思います。氷の張りつめた湖面に穴を開けて釣り糸を垂らす、諏訪湖や山中湖・河口湖などのワカサギの穴釣りは、冬の風物詩として有名です。結氷していないときにはボートでの釣りが楽しめます。芦ノ湖では、毎年10月1日にワカサギ刺網漁が解禁となります。

主に刺し網(魚の通り道に網を張り巡らし捕獲する)漁法によって獲られています。穴釣りが楽しめて氷結する阿寒湖、富士五湖、霞ヶ浦、榛名湖、宍道湖(しんじこ)などに移され、全国各地の湖沼、河川でも釣られます。網漁で有名なのは、小川原湖(青森)の引網漁で、獲られています。日本では、主に日本海側では、島根県の宍道湖(しんじこ)、太平洋側で茨城県の霞ヶ浦、利根川以北の茨城の涸沼(ヒヌマ)、秋田の八郎潟、福井の三方湖などで本州、北海道におもに生息します。
かつて霞ヶ浦で操業された帆曳網は「寒引き」とも言われ、冬の風物詩としてありましたが現在ではトロール船に交代し、効率の良さから急速に資源が減少してしまい、そのため、釣ったり捕ったりしてはいけない期間を1月21日~2月末日(産卵期)、5月1日~7月20日(稚魚期)を設け操業の取り決めでにより、資源の回復に努めているようです。
また、最近では新たな漁場として、開発が進んでいます。
全国では、北海道や北東北からの出荷が平成30年(2018年)で青森県463トン、秋田県238トン、北海道259トンと、この県・道で全国合計全体1,146トンの半数以上を占め、生産量は、年々減少傾向です。
産卵ために鮭類と同様川を上ってきて成長して海に出ていくのが一般的です。大昔は海産魚であったようですが、陸封により淡水性となり、いまでは淡水魚扱いにしています。しかし、その昔の名残りであろうか、淡水と海水が混じる汽水湖にも棲息しています。
つい最近まで北浦や霞ヶ浦も汽水湖だったのですが、利根川河口堰のために純淡水化してしまっています。また、ワカサギは、繫殖力強く卵での移植が容易なことから、淡水湖へ養殖のため持ち込まれ、淡水のワカサギとなっているようです。寒水系の魚でありながら適応能力があり、棲息水温は0~30℃と、広い範囲での生活が可能です。ワカサギ. 1919年(大正 8年)に 島根県宍道湖から鹿児島県池田湖(カルデラ湖:火山活動で形成)へ、ダム湖では移殖魚が多く見られています。
ワカサギは、若小魚でワカは幼い、弱々しく、サギ(鷺)は白く清楚、小魚の意味とも ワカは幼いとサギ小魚からの語、その語意は清楚な小魚ともして語源、由来が混在しています。江戸幕府11代将軍徳川家斉(いえよし:1773-1841)に献上され公儀の魚となったことから「公魚」の漢字が当てられています。北海道・東北ではチカと呼ばれますが近縁種の別種チカと混称しています。秋から冬にかけては鮮魚でも流通していますが、年間を通じては冷凍物が流通し、その中には特にフライに用いられる輸入物も含まれています。

ワカサギ科、キュウリウオ科で背の部分に黄色いスジが走り、体色は腹部にかけては淡い銀白色で、体は細長く、スマートな姿が優(やさ)しく美しい魚であす。
ウロコが体全体をおおい、はがれ易いのが特徴で、特に流通段階でウロコはほとんどなくなっているため、ウロコの無い魚と思われることもあるようです。背ビレの後方に脂ビレがあり、これがサケの仲間である証拠としています。体長5~20cm、重さ最大で25g余りに成長します。生殖腺は左右一対ありますが、ほとんどの魚の生殖腺は左右の大きさが同じであるのに対して、ワカサギの生殖腺は左側が大きく、右側が小さいようです。性比はオスの方が多く、北にいくほどさらに多くなります。
産卵は1~4月で、400~25000粒とかなり差が認められ、卵は径1㎜ほどの粘着性で、川では川底の小石に、湖沼(こしょう)では水草などに産み付けられています。水温16度で11日から水温7度で40日ほどでふ化するようです。適応能力が高く卵も非常に変化に対応しうることから、人工増殖による移植放流が盛んに行われています。
約1ヶ月で孵化し、プランクトンや水生昆虫を食べる肉食性で、満一年で成熟し、多くは産卵後に死ぬ年魚と言われていますが、北海道では2から3歳以上の魚も珍しくはないようです。

産卵期の1月~3月を旬としての淡白な白身の魚で鮮度がよいものを釣りをしながら天ぷらにするのが香りを味わうこともでき一番おいしいといいます。寒い時期の子持ちは高値となり、人気が高いです。ワカサギは死後硬直に入る時間が短く、死後硬直の時間も熟成の時間も短いため、釣り上げて氷の上に放って、野締め→死後硬直→熟成→天ぷらの一連の手続きを氷の上ですませてしまうのが、最高の味わい方のようです。
ウロコもほとんど無く、硬骨魚でありながら骨が軟らかいので丸ごと調理できます。鮮度が落ちやすく、寄生虫の心配もあり生食はほとんどしていないのですが、新鮮なものは刺身にして食べられることもあるそうです。栄養価の高さが期待できるサカナといえるでしょう。他に、フライ、南蛮漬け、佃煮、焼き干しとしています。諏訪湖名産の梅肉エキスを隠し味に甘露煮に炊き上げた季節限定の紅梅煮(こうばいに)があります。 骨ごと、丸ごと食べられるのでカルシュウムの給源に役立ちます。
  
100g生でエネルギー77kcal,蛋白質14.4g,脂質1.7g,炭水化物0.1g,灰分2.0g,Ca450mg,Mg25mg,P350mg,Fe0.8mg,Zn2.0mg,銅0.19mg,マンガン0.13mg,ビタミンA99μg,V.D2μg,V.E0.7mg,V.K(Tr)μg,VB1:0.01mg,VB2:0.14mg,ナイアシン1.6mg,VB6:0.17mg,V.B12:7.9μgを含みます。

◇キュウリウオ科Osmeridae きゅうりうおか
  動物界Animalia、脊索動物門Chordata、脊椎動物亜門 Vertebrata、条鰭綱(じょうきもう:じょうきこう)Actinopterygii、新鰭亜綱Neopterygii、原棘鰭上目(げんきょくきじょうもく)Protacanthopterygii、キュウリウオ目Osmeriformes(キュウリウオ亜目 Osmeroidei 2上科:キュウリウオ上科Osmeroidea[1科]・ガラクシアス上科Galaxoidea[2科])、キュウリウオ上科Osmeroidea 、キュウリウオ科Osmeridae(3亜科11属:31種)と分類します。
ワカサギ亜科は、 Hypomesinae 1属(ワカサギ属 Hypomesus transpacificus:ワカサギ属のみ)6種でチカ、ワカサギ、イシカリワカサギ、チシマワカサギ、サーフスメルトSurfsmelt(主に北米)、デルタスメルトDelta smelt(カルホルニヤ)です。
アユ亜科 Plecoglossinae、アユ属 Plecoglossus  アユ1種のみです。アユ科 Plecoglossidae として扱われることもあり日本および中国大陸沿岸に分布しています。キュウリウオ亜科 Osmerinaeには 9属24種が知られキュウリウオ・シシャモ・カラフトシシャモ・シラウオなどが属します。
キュウリウオ目はサケ目・カワカマス目・ニギス目との関係が深く、これら4目は原棘鰭上目としてまとめられました。キュウリウオ目はかつてニギス目とともにサケ目に含めていたのですが、Nelson(1994年)によってキュウリウオ亜目・ニギス亜目の2亜目13科からなる独立の目と分類しています。さらに、その後Nelsonは2006年には、ニギス亜目が単独の目として分離、2008年現在の3科22属の構成です。キュウリウオ目は、3科(北半球に多く見られるキュウリウオ上科 Osmeroidea[キュウリウオ科 Osmeridae] 、南半球に多く見られるガラクシアス上科 Galaxoidea[レトロピンナ科Retropinnidae,ガラクシアス科 Galaxiidae] )22属で構成します。
 

チカは、北海道から東北の沿岸を回遊し、ワカサギとよく似た形をしていますが、ワカサギより腹ビレがやや後方にあることと、歯の数が少ない点が異なるようです。DNA鑑定によって分類の変化が見られていますが、季節の魚としてのワカサギを味わってみてはいかがでしょうか。

 

 

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