世界一高いビルとして、2008年に着工した中国の建物。着工はしたものの15年経っても未完成のままで、廃墟同然のビルになっている。ビルの名前は、『高銀金融117』。117階建てで高さ597mのビル。しかし、この高層建築は「世界一高い未完成ビル」という不名誉な異名を持つようだ。
「まだ建設中という触れ込みですが、作業員の姿や重機はなく工事再開の気配すらありません。ところどころ雑草が生え鉄筋がむき出し、廃墟同然なんです」 と、言われている。
『高銀金融117』は’08年に着工し、ショップやオフィスの複合施設として’18年には完成する予定だった。だがデベロッパーの資金難により、工事は数年前に頓挫。これまでに投入された建設費は、1兆円以上になるという。
と、ネットニュースで流れていた。
中国の不動産情報において、苦しい状況を伝えている例であろう。1兆円の工事が「永遠に未完成のまま」になれば、いくら発展中の中国とはいえ、ひるむに違いない。「バランスシート不況」からの立て直しは、当分無理であろう。
以前の中国人は、借金をしてでも不動産物件に投資していた。「物件の価値が上がる」と信じて居たので、住まいとしての物件以外に「投資物件の建物」を2軒でも3軒でも購入していた。そのための借金(銀行から借りるなど)もしたようだ。その物件が上がらずに低価格になってきた。慌てて処分しようとするが、徐々に下がってきている。
さあ、多くの(借金をしている)国民は真っ青になっているようだ。売りたいが、売ると損をする。さあ、どこまで持ち続けられるか? こういう現象は日本でもあった。「バランスシート不況」が30年以上続いた日本。
現在の中国も「バランスシート不況」に突入している。多くの建設工事が止まっているらしい。中国は、すべてのマイナス面の情報は隠ぺいする国。隠ぺいできない工事は未完成のままであることが、露呈し始めている。
以下のネット上の情報も参考に載せておきたい。(ネット情報のコピーの一部です。)
【 (地方政府は)中央から地方に割り当てられたノルマ達成のために、無茶な不動産開発や設備投資が進められた結果、「鬼城」と言われるゴーストタウンが生まれたり、稼働しない設備が放置されたりして社会問題化した。
特に地方政府は地方融資平台という投資会社を設立して、金融機関に高利回りの資産運用商品「理財商品」を販売させて得た資金で開発を進めていったが、銀行からの融資ではない資金調達だったので「シャドーバンキング(影の銀行)」と呼ばれた。
身の丈に合わない不動産開発投資はバブルを醸成し、バブル崩壊から巨額の債務を抱える羽目になった地方政府の窮状は相当に深刻化しているようだ。 】
以上、コピーです。
習近平の政治(経済面で素人ばかりの執行部との批判あり)はいつまで持つのだろうか? 習近平に意見を言える人は誰もいない・・・。習近平の指示で、外相の解任理由も隠したままになっている。こういう国は世界から信用されないだろう。外交には「信用第一」のはずだから。