ここは岐阜県加茂郡のとある町だったと思います。もう少し奥に行くと山岳地帶になるのでしょうが、ここはまだ土地が平で田園風景が広がっていました。
埋炭の実験施設は、沿道にありました。実験施設とは言っても、すでに実用化されていて、一部はパンづくりなどの工場であり、一部は一般向けの販売所になっている普通の、郊外によくある店舗のようでもありました。
最初は、期待をして行ってこともあり、建物に入るなりすぐに感じてしまいました。何を感じたかというと、つまり、その、「気」というか磁場というか、何だか生命力が強く刺激されているような雰囲気というようなものです。
それが科学的に測定できるものではないと思いますので、期待が膨らんだための自分で捏造した「気のせい」だったのかもしれません。神社などに行くと、掌がジンジンするだとか、頭のてっぺんが抜けるような感じだとか、感じることがあるでしょうが、そんなようなものです。ですから、「気のせい」かもしれません。しかし「気のせい」だとしても、それが快感だったら、それはすばらしい体験でしょう。気持ちよいことに理由は要らないからね。しかし、私は理由がほしかったので、「なんだかんだ」と余分なことを持ち出すことになりました。
さて、そこでは電子水という水を作る装置の説明をしていただきました。この装置は一時期かなり有名でしたが、今はどうなんでしょう? 大きな水槽の真ん中に電線に繋がれた備長炭が配され、これに高圧の電気を通電させて一昼夜置きます。すると水が、粒子のこまかいマイルドな美味しい水に変化するということでした。
一般に備長炭に水を浸して長時間置くと、水が極めて美味しくなることは知られています。炭には電子を放出する作用があるので、土に炭を埋めたことと同様に、炭に触れた水は、プラス電化を与えると同時にマイナス電子を得て、水の中の不純な物質が分解されて変性する作用が起こるのだと思います。電子を得た水は、還元作用によって水としての本来の姿に近づいていくのだろうと思います。この炭が水に及ぼす力を、強力な静電気の力を炭に与え、炭の効果を電気の力で増幅させて大量の水処理ができるようにしたのが、電子水という装置だと、私は勝手に判断しています。
この構造は単純ですが、高圧の静電気を流しているときに重要な点は、水槽の水にかけられた電荷がアースに逃げないように厳重な絶縁装置が必要だというところでした。
こうしてできた水は、確かに美味かったです。この水を、この施設ではこれでもかというほど飲まされました。数リットル程度は飲んだでしょうか。それだけトイレも頻繁に行くことになりましたが、これほど飮めば、多少の病気は治る場合があるかもしれません。
さて、この施設は、電子水の装置だけでなく、土地全体に埋炭されているとのことでした。そのため、ここのパン工場でつくるパンは、その工程で酸化する可能性が少なく、それだけ新鮮なまま、美味しいパンができるということでした。そのとおり、ここで食べる食事は、美味しかったです。埋炭の効果だということは、なるほどよく分かりました。
もう一つ見せていただいたのは、牧畜施設でした。この周辺には、たくさんの農家が牧畜をしていましたが、車でその間を走ると、あのムッとするニオイがするものですが、そのニオイがする畜舎とニオイがまったくしない畜舎がありました。ニオイがしないのは、埋炭とともに、電子水を与えたり、電子処理した餌を与えているからという説明でした。たしかに、この畜舎の牛の糞尿にはある、糞尿のニオイがほとんどなかったのです。牛もとても愛らしく可愛らしい表情をしていました。飼われているストレスが少ないのだそうです。
なるほど、これはやはり、マイナス電子の作用なのだろうと、納得した次第です。埋炭は、環境改善にたいへんな効果があります。もうずいぶん前の話なのですが、その後、この施設がどうなったのか、分かりません。たぶん同じ状態であるのだと思います。また、これほどの効果があるので、今のような環境問題が盛んになっている時代には、もっといろいろと話題になってもいいと思うのですが、あんまり話を聞きません。ただ、土地に埋炭する工事をする方は、全国あちこちにいらっしゃるようです。
私は、やはり炭は人間の生活にとって燃料としてではなく、マイナス電子を呼び込む環境改善の道具として、もっと注目されてもいいと思います。土地に埋炭する方法などは、炭さえ手に入れば、じつに簡単な工事なので、もっと採り入れられるべきものだと思いますが、それほどの広がりはありません。
私も十年ちょっと前に大手の住宅メーカーで家を建てたときに、埋炭と、床下に炭を敷きたい旨伝えましたが、メーカーからなかなか理解してもらえず、困りました。結局、大事なところは自分でやりましたが、炭がかなりポピュラーになり、備長炭などの値段がかなり下がった今でも、土の中に炭を埋めることを真剣に考える人はほとんどいませんね。
埋炭の実験施設は、沿道にありました。実験施設とは言っても、すでに実用化されていて、一部はパンづくりなどの工場であり、一部は一般向けの販売所になっている普通の、郊外によくある店舗のようでもありました。
最初は、期待をして行ってこともあり、建物に入るなりすぐに感じてしまいました。何を感じたかというと、つまり、その、「気」というか磁場というか、何だか生命力が強く刺激されているような雰囲気というようなものです。
それが科学的に測定できるものではないと思いますので、期待が膨らんだための自分で捏造した「気のせい」だったのかもしれません。神社などに行くと、掌がジンジンするだとか、頭のてっぺんが抜けるような感じだとか、感じることがあるでしょうが、そんなようなものです。ですから、「気のせい」かもしれません。しかし「気のせい」だとしても、それが快感だったら、それはすばらしい体験でしょう。気持ちよいことに理由は要らないからね。しかし、私は理由がほしかったので、「なんだかんだ」と余分なことを持ち出すことになりました。
さて、そこでは電子水という水を作る装置の説明をしていただきました。この装置は一時期かなり有名でしたが、今はどうなんでしょう? 大きな水槽の真ん中に電線に繋がれた備長炭が配され、これに高圧の電気を通電させて一昼夜置きます。すると水が、粒子のこまかいマイルドな美味しい水に変化するということでした。
一般に備長炭に水を浸して長時間置くと、水が極めて美味しくなることは知られています。炭には電子を放出する作用があるので、土に炭を埋めたことと同様に、炭に触れた水は、プラス電化を与えると同時にマイナス電子を得て、水の中の不純な物質が分解されて変性する作用が起こるのだと思います。電子を得た水は、還元作用によって水としての本来の姿に近づいていくのだろうと思います。この炭が水に及ぼす力を、強力な静電気の力を炭に与え、炭の効果を電気の力で増幅させて大量の水処理ができるようにしたのが、電子水という装置だと、私は勝手に判断しています。
この構造は単純ですが、高圧の静電気を流しているときに重要な点は、水槽の水にかけられた電荷がアースに逃げないように厳重な絶縁装置が必要だというところでした。
こうしてできた水は、確かに美味かったです。この水を、この施設ではこれでもかというほど飲まされました。数リットル程度は飲んだでしょうか。それだけトイレも頻繁に行くことになりましたが、これほど飮めば、多少の病気は治る場合があるかもしれません。
さて、この施設は、電子水の装置だけでなく、土地全体に埋炭されているとのことでした。そのため、ここのパン工場でつくるパンは、その工程で酸化する可能性が少なく、それだけ新鮮なまま、美味しいパンができるということでした。そのとおり、ここで食べる食事は、美味しかったです。埋炭の効果だということは、なるほどよく分かりました。
もう一つ見せていただいたのは、牧畜施設でした。この周辺には、たくさんの農家が牧畜をしていましたが、車でその間を走ると、あのムッとするニオイがするものですが、そのニオイがする畜舎とニオイがまったくしない畜舎がありました。ニオイがしないのは、埋炭とともに、電子水を与えたり、電子処理した餌を与えているからという説明でした。たしかに、この畜舎の牛の糞尿にはある、糞尿のニオイがほとんどなかったのです。牛もとても愛らしく可愛らしい表情をしていました。飼われているストレスが少ないのだそうです。
なるほど、これはやはり、マイナス電子の作用なのだろうと、納得した次第です。埋炭は、環境改善にたいへんな効果があります。もうずいぶん前の話なのですが、その後、この施設がどうなったのか、分かりません。たぶん同じ状態であるのだと思います。また、これほどの効果があるので、今のような環境問題が盛んになっている時代には、もっといろいろと話題になってもいいと思うのですが、あんまり話を聞きません。ただ、土地に埋炭する工事をする方は、全国あちこちにいらっしゃるようです。
私は、やはり炭は人間の生活にとって燃料としてではなく、マイナス電子を呼び込む環境改善の道具として、もっと注目されてもいいと思います。土地に埋炭する方法などは、炭さえ手に入れば、じつに簡単な工事なので、もっと採り入れられるべきものだと思いますが、それほどの広がりはありません。
私も十年ちょっと前に大手の住宅メーカーで家を建てたときに、埋炭と、床下に炭を敷きたい旨伝えましたが、メーカーからなかなか理解してもらえず、困りました。結局、大事なところは自分でやりましたが、炭がかなりポピュラーになり、備長炭などの値段がかなり下がった今でも、土の中に炭を埋めることを真剣に考える人はほとんどいませんね。