奈良野英介の不思議体験

私の個人的な、不思議で神秘的な体験を綴ります。
合理性も論理性もない、低級な内容です。ご了承ください。

12)楢崎皐月著『静電三法』

2009-04-28 12:47:58 | 日記
 大阪の難波ちかくのお米屋さんのお話をする前に、岐阜県にあったある施設のことを書かく必要があります。あの地震があった年から一、二年前のことだったと思います。岐阜県加茂郡というところだったと思います。
 『静電三法』という不思議な著書を遺された、楢崎皐月という方がおられました。この著書は、けっして分かりやすくはありません。理解しがたい部分もありました。が、私が覚えている範囲でご紹介すると、土地という自然には電気の流れがあり、地面の中の電流の流れを測定することによって、その土地の善し悪しを判別する方法があるということです。
 地面に電気が流れているというと、怪訝な顔をする方もいらっしゃいますが、帯電した静電気の逃げ場は土です。クーラーの室外機などでは必ず漏電等を防止するためにアースをします。つまり、土の大地は電気の逃げる場なのです。土には水が含まれていますから、湿気が多い土では電線のように電気が流れます。ただ、どこにいっちゃうのか分からない。土の中であっという間に広がって、どこかにいっちゃう。
 電気は私たちの肉体(細胞)が活動するときにも活動しています。悩細胞の活動などは発電所のようなもので、脳波はこの電気の一部を測定しているわけですから、電気は物質を結合したり分断したりするときにやりとりされるエネルギーそのものです。
 それが地面に流れていても、ちっとも不思議ではないわけです。いったいどこで電気が発生しているのかというと、地球の大地の奥の奥にはマグマが流動しており、電磁気が渦巻いているわけです。それが動くことで、摩擦やら圧力やらが起こり地震となりますが、このような地球内部の活動は、絶えずエネルギーを放出しており、それが熱や電磁力と言われるものです。
 地震が起こる前兆として、マグマが大陸プレートと強い摩擦を起こしたときに、強烈な電磁波が地上で測定されます。この電磁エネルギーに異常を感知した動物が異常行動を起こすことがあり、地震を予知することができるわけです。犬や猫が訳がわからず鳴きわめいたり、水槽の魚が飛び跳ねたり、ネズミが集団で移動したり、ミミズがたくさん這い出してきたり、こんなことがあったら大地震を疑ってみることですね。
 因みに、地震雲というものをしたり顔の科学者は否定しますが、地球内部から大気圏にまで放出された電磁波エネルギーによって、大気圏に摩擦エネルギーなどが発生して、そこに大気の水分が吸いよせられたりして特殊な雲の形となって顕れるとされます。地震雲の形は、地球内部の活断層に相応しているのではないでしょうか。だから、形はさまざまなのです。しかし、活断層というものも山脈の稜線のようなものでしょうから、細長い線の雲となるのでしょう。また、活断層からの電磁エネルギーが、何度かに分かれて発生すれば、地震雲にもその時間差によって長い雲の形が波のように幾重にも波紋になって顕れるかもしれません。
 しかし、残念なことに、地熱発電は実用化されていますが、マグマから発生する電磁エネルギーを利用する方法は見つかっていません。大地は電気エネルギーを散乱して吸収してしまうのです。巨大な落雷があったとしても、その電気エネルギーを大地はやすやすと受容します。いったいどこに流れていってしまうのでしょうか。私たちの電気製品でも、アースが必要なものがありますが、万一漏電したときに、その危険な電気は大地の土にバイパスして吸収されます。土地は電気が拡散する伝導体なのです。
 しかし、この土地は電線のように電気の供給に利用できません。どこに行っちゃうか分からないし、たくさんの抵抗物質があるからです。土が通電性があることは十分に知られているわけですが、電気の逃げ道としてのアースとしての利用以外には利用する方法を、私たちは知らなかったのです。
 そんな土地の電気の自然な流れに着目したのが、楢崎皐月でした。彼の研究によると、作物がたくさん実る肥えた土地と、作物の実りが悪いやせた土地では、土地の表面の電気の流れが違うということがわかったそうです。肥えた土地は電気の流れが安定しているが、やせた土地では不安定なのだそうです。そして、肥えた土地は人が住んでも気持ちよさを感じ、やせた土地は気分が萎える場所だということも分かりました。彼はそれを、イヤシロチ(良い土地)とケガレチ(悪い土地)と表現しました。
 楢崎皐月のすごいところは、土地の善し悪しを判別できるだけでなく、悪い土地を良い土地に、つまりケガレチをイヤシロチに改善する方法を研究して後世に伝えたことです。
 その方法は、実に簡単でした。
 埋炭です。