絵葉書ロマン譚 絵葉書資料館ブログ

絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップ

家庭の乗り物~レトロ乗り物絵葉書展 絵葉書紹介⑥~

2011-09-02 17:42:55 | 企画展
徒歩よりも早く、小回りのきく自転車は、
今でも多くの人々が利用しております。
その歴史は古く、ルネサンス期には原形ができておりました。
しかし道路整備が進んでない時代では
危険で乗りにくいことから使用は限られておりました。
近代化に伴い道が整備され、気持ちよく走ることが簡単になりました。
そのことにより安価で手に入りやすい自転車は、
自動車が主流になる前まで、個人用乗り物として頂点に立っていました。
様々な改良が加えられた自転車は身近な乗り物として活躍しております。






BICYCLE Cycling BIKE
Flower parade Lady 1910s French




さて、高級品であった自動車も大衆化向けの手頃な物が製造されました。
開発当初は富裕層が持つ贅沢品でしかなかったのですが、
改良を重ねるにつれ運転も簡単になり馬力も上がりました。
ヘッドライトやワイパーなどの付属品も付けられるようになったことで、
より便利な乗り物へと進化していったのです。
そして生産ラインが安定した事により、
値段を抑えた一般車が開発されるようになりました。
レールなどを用いず道路を自由に行き来できる自動車は、
鉄道よりも安い費用で交通整備ができることから、
国も積極的に公共交通機関をもうけるようになったのです。






STUDEBAKER CHAMPION CLUB
SEDAN 1940



経済的で故障のなくなった自動車を人々は信頼して使うようになり、
バスやトラック、消防車などの特集車両も普及。
一般家庭でも乗り回すようになったのです。
第二次世界大戦後はますます発展を遂げ、
今では家族の人数分車を
所有する家庭も存在します。






Toyota Corona


日本でも量産車はありましたが、戦中はほぼ全てのメーカーが
軍用車生産のするため製造を中止してしまいました。
本格的に国産大衆車が作られるようになったのは、
戦後まもなくのことです。
各メーカーは外国メーカーと提携して技術向上を図りました。
また通産省も昭和30年に4人乗りで安価な大衆車の
普及を支えるため、国民車構想を打ち出しました。
そしてメーカーの企業努力の結果、核家族向けのリーズナブルな
自動車が販売されるようになったのです。





MAZDA R360
キャロル ミニスカート


これにより日本にもマイカー時代が到来し、
安価な国民車から趣味人のための
高性能スポーツカーなども発表されるようになりました。
そして日本の国内企業は世界でも通用する、
様々なニーズに応える魅力的な車を発表し続けているのです。



企画展「レトロ乗り物絵葉書展・夢を叶えた陸上交通の世界」は、
9月24日まで開催いたしております。
お近くにお寄りの際には是非お立ち寄り下さいませ!



次回も素敵な絵葉書を紹介いたします。
お楽しみに!



次回は10月7日の予定です