絵葉書ロマン譚 絵葉書資料館ブログ

絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップ

加藤まさを&妖精の絵葉書展

2014-03-07 13:06:35 | 企画展




愛らしくもどこか物憂げなキャラクター。
淡く繊細な色彩。詩情豊かな世界……
大正・昭和初期は少女、少年雑誌が次々刊行され、
数多くの子どもたちが夢や憧れを抱きました。
加藤まさをは、同時代に雑誌の抒情画や挿絵画家として活躍。
彼が紡ぎだす美しい夢の世界は、少女たちの圧倒的な支持を得て、
数多くのイラストが絵葉書になりました。


加藤まさをの持つ独特の世界観は、
19世紀後半からイギリスで活躍した挿絵画家、
エドマンド・デュラックの影響を受けていると云われおります。






Rentoul Outhwaite Elves & Fairies
Fairies Flying Like Butterflies Trimmed






多色刷り石版印刷が考案され、
微妙な色彩や細部の描写にいたるまで
表現することが可能になりました。
そのため質の高い物語本が数多く出版され、
個性的な挿絵画家が育っていきました。
中でも特に人気の登場人物だった妖精達は
たくさん描かれ、絵葉書にもなりました。


企画展では可愛い原点ともいえる絵葉書から、
欧米諸国の妖精たちの絵葉書まで幅広くご紹介致します。






CLOKE Bird Gnome FAIRY Fantasy
Vallentin's Rene Cloke







加藤まさをと共に、
妖精たちの織りなす愛らしくも不思議な世界を、
一堂に会しご覧頂ける絶好の機会です。
是非ご高覧頂きます様お願い申しあげます。




展覧会:「加藤まさを&妖精の絵葉書展」開館10週年記念
開催期間 :  平成26年3月20日(木)~26年11月29日(土)





次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は4月4日の予定です