お陰様で、生かされている日々を、丁寧に過ごしています。ご縁に感謝します。

作家、看護師の岡本理香、肺がんの母を看取り、自身のリンパ性白血病ステージⅣ診断。活動休止、コツコツ療養しています。

10年前に、一緒に長く生きるのが「自分自身」だと知った私

2010年07月02日 | 摂食障害
新刊「宝物は心にあるからこそ、宝物を手放すことができる」岡本理香著、今秋、出版の予定です。
B6版の181ページ(ブイツーソリューション発行)一冊1,000 円。
http://www.eonet.ne.jp/~kokorozawazawa/takaramono.htm
本文より抜粋
「あんたは私より長く生きるんやから、これから長く一緒に生きる人を選びなさい」。
この母の言葉に背中を押され、摂食障害を克服して、あれから十年以上、随分の月日が流れた。
一緒に長く生きるのが「自分自身」だと知った私は、同時に掴んだものがあった。
今、私は、岡本理香という一人の人間としてのどっしりとした感覚を持っている。
揺れることはあっても、ぶれない土台がある感覚だ。
あとがきより抜粋
2008年に出版した「死んだら、アカン」摂食障害・パーソナリティ障害が教えてくれた言葉~回復への歩みの中で~
http://www.eonet.ne.jp/~kokorozawazawa/50.htm
は、ざわざわシリーズ十作品の路線を大きく変えて、自身の過去に初めて触れた内容であった。
主治医との関係に注目されたが、私は、21ページの最初の4行が書きたかった。
「あんたは私より長く生きるんやから、これから長く一緒に生きる人を選びなさい」
大阪を捨てて、新しい土地へ向かうと決めた三十歳半ばを過ぎたある日、母が呟く。
私は全身に巻かれていた鎖がパラパラと解けるように軽くなる。
先は見えない、どうなるかわからないが、これでいいのだとボーッと力が抜けていく。
今、私は生きている。
何を隠そう私の克服の瞬間である。
自分であるという自信をしっかり掴んだ瞬間であった。
よく言われる自分を確立した時期なのだ。
母は、何も言わずに私を信じて見守り続けてくれたのだ。
それまではわかっているようで、何もわからなかったのだが、この言葉は、それをしっかりと知った自分に気づかせてくれた。


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