美濃加茂市長に藤井氏が3選 在任中に有罪確定なら失職
♯探偵♯の独り言
2審で有罪判決がでている以上、上告で差し戻しの判決がでる事は難しいと
思われる。しかし、この盛り上がりは素晴らしい!市民との一体間が見える!
名古屋総合調査
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岐阜県美濃加茂市長選は14日告示され、受託収賄罪などに問われ二審で逆転有罪判決を受けた無所属現職の藤井浩人氏(32)=上告中=が無投票で3選を決めた。藤井氏は、仮に在任中に有罪が確定すると直ちに失職し、それに伴う市長選には立候補できない。
藤井氏は昨年11月に名古屋高裁で逆転有罪判決を受けた直後に辞職し、今年1月の出直し選で再選を果たした。公職選挙法の規定で任期は1期目の残りとなり、4カ月足らずで任期満了に伴う今回の市長選を迎えた。
市議会の自民系会派の一部などは候補擁立を探っていたが、断念した。
藤井氏の弁護団は、16日にも上告趣意書を提出する。最高裁は2期目途中に判断を示す可能性があるが、判断の時期は見通せない。藤井氏は「無罪を勝ち取れると確信している。公務に集中したい」と語る。
■市議ら、対立候補擁立できず
藤井氏は2期目を決めたが、「刑事被告人」の立場は続く。市議からは「法廷闘争と市政、二足のわらじで全力投球できるのか」と批判も出る。最高裁で有罪が確定すれば失職し、それに伴う市長選には立候補できない。急に市長職を失うかもしれない、という可能性がつきまとうことになる。
「裁判を戦いながら、市長を務めさせていただきたい」。1月の選挙ビラにあった文言は、今回消えた。藤井氏は「1月に信任をもらった」と理由を語る。
藤井氏は市議時代に業者から金を受け取ったとして受託収賄罪などに問われ、1期目の2014年に逮捕・起訴された。一審は無罪だったが、昨年11月の二審は逆転有罪判決。上告した藤井氏は、対立する自民系一部市議が辞職勧告決議を模索する中、機先を制する形で辞職。今年1月の出直し選を仕掛けた。
藤井氏続投の是非が主要争点となったが、市議らは対立候補を擁立できなかった。藤井氏は大きな支持基盤のない相手候補に大差をつけた。これが、今回の無投票の布石となった。
藤井氏の弁護団は16日にも上告趣意書を提出する方針だ。藤井氏は「公務に集中する」と意欲を見せるが、最高裁の判断の時期は見通せない。藤井氏は「一貫して潔白を訴えてきた。無罪が出ることしか考えていない。市政の課題に全力で取り組む」と語る。
「今は静かに待つ」。自民系・新生会の市議は言う。自民系の一部は今回、候補擁立を模索したが、出直し選で藤井氏が大勝したことから、自重を余儀なくされた。来年秋には市議選が控え、今は表だって「反藤井」の立場を取る市議は少ない。
ただ、この市議は今後に含みを残す。「上告が棄却されれば、即行動することになるだろう」(松下和彦、斉藤佑介、室田賢)
◇
〈昇秀樹・名城大教授(地方自治論)の話〉 二審で有罪判決が出ている以上、有罪が確定し2期目途中で失職する可能性は残る。市政に停滞をもたらすことも考えられる。司法の決着がつくまで身を引くのが、政治家の本来の身の処し方だ。ただし今回の無投票は、1月の出直し選で藤井氏を支持した有権者、候補擁立ができずに選択肢を示せなかった市議らが選んだ結果でもある。最高裁の判断が何であれ、市民が最終的にその影響を受け止めることになるだろう。
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岐阜県美濃加茂市長選は14日告示され、受託収賄罪などに問われ二審で逆転有罪判決を受けた無所属現職の藤井浩人氏(32)=上告中=が無投票で3選を決めた。藤井氏は、仮に在任中に有罪が確定すると直ちに失職し、それに伴う市長選には立候補できない。
藤井氏は昨年11月に名古屋高裁で逆転有罪判決を受けた直後に辞職し、今年1月の出直し選で再選を果たした。公職選挙法の規定で任期は1期目の残りとなり、4カ月足らずで任期満了に伴う今回の市長選を迎えた。
市議会の自民系会派の一部などは候補擁立を探っていたが、断念した。
藤井氏の弁護団は、16日にも上告趣意書を提出する。最高裁は2期目途中に判断を示す可能性があるが、判断の時期は見通せない。藤井氏は「無罪を勝ち取れると確信している。公務に集中したい」と語る。
■市議ら、対立候補擁立できず
藤井氏は2期目を決めたが、「刑事被告人」の立場は続く。市議からは「法廷闘争と市政、二足のわらじで全力投球できるのか」と批判も出る。最高裁で有罪が確定すれば失職し、それに伴う市長選には立候補できない。急に市長職を失うかもしれない、という可能性がつきまとうことになる。
「裁判を戦いながら、市長を務めさせていただきたい」。1月の選挙ビラにあった文言は、今回消えた。藤井氏は「1月に信任をもらった」と理由を語る。
藤井氏は市議時代に業者から金を受け取ったとして受託収賄罪などに問われ、1期目の2014年に逮捕・起訴された。一審は無罪だったが、昨年11月の二審は逆転有罪判決。上告した藤井氏は、対立する自民系一部市議が辞職勧告決議を模索する中、機先を制する形で辞職。今年1月の出直し選を仕掛けた。
藤井氏続投の是非が主要争点となったが、市議らは対立候補を擁立できなかった。藤井氏は大きな支持基盤のない相手候補に大差をつけた。これが、今回の無投票の布石となった。
藤井氏の弁護団は16日にも上告趣意書を提出する方針だ。藤井氏は「公務に集中する」と意欲を見せるが、最高裁の判断の時期は見通せない。藤井氏は「一貫して潔白を訴えてきた。無罪が出ることしか考えていない。市政の課題に全力で取り組む」と語る。
「今は静かに待つ」。自民系・新生会の市議は言う。自民系の一部は今回、候補擁立を模索したが、出直し選で藤井氏が大勝したことから、自重を余儀なくされた。来年秋には市議選が控え、今は表だって「反藤井」の立場を取る市議は少ない。
ただ、この市議は今後に含みを残す。「上告が棄却されれば、即行動することになるだろう」(松下和彦、斉藤佑介、室田賢)
◇
〈昇秀樹・名城大教授(地方自治論)の話〉 二審で有罪判決が出ている以上、有罪が確定し2期目途中で失職する可能性は残る。市政に停滞をもたらすことも考えられる。司法の決着がつくまで身を引くのが、政治家の本来の身の処し方だ。ただし今回の無投票は、1月の出直し選で藤井氏を支持した有権者、候補擁立ができずに選択肢を示せなかった市議らが選んだ結果でもある。最高裁の判断が何であれ、市民が最終的にその影響を受け止めることになるだろう。
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