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太陽光発電システムの価格の考え方の概要

2009年02月28日 |  太陽光発電システム
「太陽光発電システムっていくらなの?」
「うちは月に12,000円くらい電気をつかってるけど、太陽光はいくらするの?」
「昨日、訪問販売さんと300万円で契約したけど、価格は妥当なの?」
という話が非常に多いんです。

電話で受ける分には、細かい事をお聞きできるのでまだ回答できるのですが、メールで一行だけだと答えに困ってしまうことがございます。

今回は、太陽光発電システムの価格の考え方の概要を書かせていただきます。
その後続きで細かい条件を書かせていただきます。

太陽光発電の価格はどのようにして決まるのか?

まず、各メーカーさんのカタログに希望小売価格として載っていますね。
①太陽電池モジュール(パネル)
②パワーコンディショナー・接続箱(メーカーによっては不要の場合あり)
③接続用ケーブル
④昇圧装置(設置条件により使用)
⑤発電モニター(標準装備のメーカーもあり)
メーカーカタログにはこの内①②③でシステムを組んで標準機器価格と書いてあるのが基本です。この標準機器も販売会社によってメーカーからの仕入れ価格は大きく違います。

これ以外に何が必要なのか?
⑥架台
⑦屋根工事費
⑧電気工事費
⑨売電用メーター
⑩申請費用(電力会社・補助金)
⑪運搬費
⑫諸経費(交通費など)
⑬販売会社の利益

ざっと並べただけでも13項目しかも、工事費の中には後で述べますが雑材料費や条件によりさまざまな追加項目が出てきます。

これだけ読んでいただければ、うちはいくらなの?と聞かれて困るのがわかっていただけるかと思います。それでは目安はないのかと言われれば、無いとはいえません。

住宅用の補助金を扱っている太陽光発電普及拡大センターでは、補助金申請の内容を公表していますが、kW単価はないですね。最高と最低も書いていないですが、推定すると約70万円近く違います。3kWとすれば210万円位違ってくるという事です。ただ、経験上から平均単価は当たらずも遠からずという事で、十分参考にはなるでしょう。

ここで言うkW単価ですが、基本として太陽光発電システムはkWでシステム容量を表します。例えば公称最大出力が200Wのモジュールが15枚で3,000W=3.0Kwシステムとなります。

そこで価格の話に戻りますが、①から⑤まではメーカーからいくらで仕入れているかで変わってきますが、所詮全ての項目の原価を積み上げそれに会社の利益を足したものが販売設置価格です。会社の利益設定はその会社によって経費のかけ方、利益の考え方によって左右されます。

⑥の架台についてお話します。
まず、架台は屋根の大きさと屋根材に大きく左右されます。
よくお電話で屋根材は何ですかとお聞きすると、「普通の屋根だよ」・「よくわからない」・「黒い屋根だよ」等答えられ絶句する事があります。しかし、これが当たり前かなと思いますよ。私もこの仕事に携わるまで屋根なんか気にして見た事は皆無だったと思います。

太陽電池モジュール(パネル)はメーカーによってさまざまな大きさがあります。しかし、ご自宅の屋根の大きさは決まっています。しかも、設置に際しては上下左右にどれだけのスペースをとるか決められています。(スペースを守らないとメーカーの保証が得られない場合がある)
さて、ここからがパズルです。いくつもの種類のパネルを縦に置いたり横に置いたり、メーカーによっては三角のモジュールもあったりと大変です。設置工法によりますが、同じモジュールを同じ枚数設置するのも縦置きと横置きでは架台の価格が違ってきます。何で?と皆さんお考えになると思います。
架台を縦を基本として組むのか横を基本として組むかによって、架台を構成する部材の量が違ってくるのです。当然、価格も違ってきます。厳密に言えば、部材の量が違えば手間がかかる方が工事費も影響がでてもおかしくありません。
又、同じモジュールを同じ枚数を3面に別々に設置するともっと違いがでてきます。

次に屋根材によって設置工法が違ってくるのです。例えば瓦屋根で支持瓦工法というものがあります。簡単に説明すると屋根と架台の支持点の瓦をアルミダイキャストの瓦もどきに変更します。当然他の工法と比べて明らかにそのアルミ製の瓦が増えるので高くなります。
もっと極端なのは平面の陸屋根と呼ばれる屋根に設置する場合は、角度をつけるため架台を三角に組みます。見ただけで材料費が高いと判断できるでしょう。

このように同じ3kWシステムを設置するとしても架台だけで15万円から20万円違いが出てもおかしくありません。例えば15万円違ったとして3kWの場合、kW当たり5万円違ってくるという結果になります。これに工事費も当然違ってくると考えて良いと思います。

又、屋根によっては特殊な金具を使用しないと設置不可能ということで、金具代だけで20万円という事もありました。

いかがでしょうか。13項目のうち架台だけをとってもこれだけの説明が必要であり、価格に大きな差が出るのです。何の条件も知らずにいくら?と聞かれた時の「困ったな~!」という気持ちがご理解いただけましたでしょうか?

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