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気まぐれロンリー 人生リボーン!

旅好き酒好きオヤジのロンリーライフ。
風に吹かれて何処をさすらう。
明日はいずこの草枕。

事実と解釈

2018-05-24 11:01:23 | 日記

大方の予想通り、昨日の日大アメフト監督とコーチの会見はバッシングの嵐。
まあ水に落ちた犬は叩くのが現代の風潮だから仕方ないとは思う。
とにかく弱い者には強いのがメディアや世論というものなのだ。

日大の加害者学生の潔い会見と対比して人は昨日の会見を批判している。
確かにコーチはしどろもどろ。
監督はふてぶてしい。
誰もが弱い立場の学生に感情移入する。

不思議なことに弱い者いじめの風潮の一方で、日本人には判官贔屓という気質がある。
つまり弱い者に強いのではなく、弱い悪者に強いというのが正解かも知れない。
そういえば強い悪者の政治家には弱い。

世間が解釈している構図は弱い立場の学生が強い立場の監督やコーチに命じられて相手を怪我させたというもの。
だから「はい、ワタシが怪我させろ!と命令しました」と監督とコーチが言わなければ世間は納得しない。

結果としてあの学生が悪質なタックルで怪我をさせたというのは明らかな真実で否定しようがない。
そういう結果を招いた当該選手、コーチ、監督はその責任を免れない。

しかしそこに至る経緯は実に複雑だと、昨日の会見を見て思う。

恐らく、あの学生も監督もコーチも、みな事実を語っているのだ
これが厄介なんだね。
事実というヤツが。

「事実など存在しない。あるのは解釈だけだ」ということなんだろう。

日大の宮川くん。
恵まれた体格と才能がありながら、気弱なんだろうね。
そこが彼の壁になっていたというのが、多分、高校時代から彼を見てきたコーチの見解。

激しいスポーツで相手に対し「潰せ!」とか「殺せ!」とか言うのは普通にあること。
勢い余って「怪我したって知るか!」とか発したとしてもあり得ると思う。
多分、そういうやりとりがあったんだろうね。
気弱な選手を奮い立たせるために激しい言葉をぶつけることはあって不思議ではない。

「まさかルール違反してまで」という監督の言葉があったが、そう言いたくなる気持ちは一定の理解はするが、そこまで見越して言葉は慎重に選ぶべきだということなんだろう。
それが監督というもの。

宮川くんは純朴すぎた。
プレイヤーとしての壁、伸び悩み、コーチの叱咤、檄。
混乱の中で彼は選択を誤った。

それがあの事件の真相のような気がする。

しかしいずれにしても、そういう結果を招いた責任は監督とコーチにある。
辞任は当然の結果だろう。

恐らく、テレビは延々と昨日の会見を流し二人を批判し続けるだろう。
正義の味方を気取り鉄槌を下ろしつづけるだろう。

それはもう見たくない。
それも過ぎた暴力だと、メディアは知るべきだろう。



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