福井の中学生が飛び降り自殺した事件がありましたが、メディアの取材が中途半端で実情が全く飲み込めません。
中学生の自殺の原因は「教師による過度の叱責」ということになっています。
担任と副担任の2人から厳しく執拗に怒られていたと。
「身震いするくらい怒鳴っていた」という生徒の証言があります。
これって凄く曖昧です。
聞いた生徒の主観の問題だからです。
怒られ慣れていない最近の子供たちの物差しでしかありません。
もっと多数の証言も必要でしょう。
他の生徒に対する教師の姿勢が全く見えてきません。
彼が言うように、彼だけに厳しかったのでしょうか。
彼の普段の姿も見えません。
叱責の理由は生徒会の役員としてマラソン大会の準備が遅れていたからだそうです。
「マラソン大会準備の遅れ」は客観的事実として、生徒会の役員は当然、彼以外にいたでしょうに怒られたのが彼だけなのか、彼が責任者であるゆえに怒られたのか、その辺の事情も全く分かりません。
宿題を忘れたことで副担任に叱責されたとも報道されています。
忘れた理由を部活や生徒会活動のせいにすると、「言い訳だ。宿題が出来ないならやらなくても良い」と言われたとか。
これだけ聞くと、先生に何の落ち度があるのか分かりません。
いずれにしても中学生が1人亡くなっています。
世間は、当然、教師側に厳しい目を向けます。
メディアの論調も犠牲者に重心を置いて教師を断罪する方向に傾きます。
でも原因のない結果はありません。
ネットでは教師の実名も晒されています。
犠牲者を出した事実は厳粛に受け止めなければなりませんが、一方的に教師や学校を批判する姿勢には違和感を覚えます。
視聴者や読者が正しい判断をできるよう、メディアのもっと深い取材が必要では・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます