案の定、日大アメフト問題は燃え盛っている。
メディアもメディアに登場する連中も論調は一つ。
凄く恐ろしい。
普段は見ないサンデージャポンにチャンネルを合わせると、好きではない太田光が的を射た(僕的には)意見を吐いていた。
詳細は忘れたが要約するとこういうこと。
「世間は監督とコーチを悪者にするという答えしか認めようとしない。加害者の学生の堂々とした会見を好意的に思い、感情移入するのは理解できるが監督の意見を冷静に聞くことが必要」
全くその通り。
監督とコーチの会見で、二人よりも目立ってしまった広報担当がいたが、彼も同じ質問を繰り返すマスコミに業を煮やしてああなった。
どこかの記者がいみじくもこう言っていた。
「納得できないから繰り返すんです」
彼らが納得できないのは、監督とコーチが自分たちが用意した「正解」つまり「私たちがケガをさせろと指示しました」という回答しか求めていないからでしかない。
これはすごく恐ろしいことだと思っている。
でもこういうことは、実はままあること。
テレビでしたりげな顔で日大側を批判する連中はほとんど何もわかろうとしていない。
ムードに乗っかって正義感ぶっているだけ。
落語家で最近辛口コメンテイターを気取っている立川志らくはこう言っていた。
「指示で齟齬など起こるはずがない」
言葉というものをこれほど過信した男が落語家を気取るのはほとんどジョークにしか思えない。
言葉のあやふやさで生まれる悲喜劇がこの世には五万とある。
モリエールとかシェークスピアにありそう。
まあそういうわけで太田光を見直した。
やっぱり好きにはなれそうもないが。