りんごの日記

ミュージカルの感想や旅行、その他思いついたことを自由に書きます

かつて憧れた日航がーーー

2010-01-12 01:12:34 | 海外旅行
 昨今の日本航空再建に関するニュースを聞いていると、自分の子供時代の華やかなりし頃が嘘のよう。当時、女子大生の就職希望企業に、毎年必ず名を連ねていた日航。尾翼に描かれていた鶴のマークは、子供心に空への憧れを掻き立てた。それが今では大幅人員削減や債務、企業年金問題で揺れている。

 私が幼い頃から日航スチュワーデス(今は客室乗務員と呼ぶが、敢えてここではスチュワーデスと書かせていただきます。)を扱ったテレビドラマがあった。出演していた女優さんとストーリーは忘れてしまったが、題名だけが妙に焼き付いている「アテンション・プリーズ」、堀ちえみ・風間杜夫・片平なぎさトリオで「教官!」「ドジでのろまな亀」の名?台詞が話題になった「スチュワーデス物語」が有名なところ。
 また日航に勤務されていた深田祐介さんのエッセーもよく読んだ。
日航スチュワーデスの制服は長く森英恵さんが担当。濃紺の半袖ワンピースから、ボーダー模様の袖が出ていたのが何とも子供心には不可思議だった。
 大人になり海外旅行をするため、自分で格安航空券を手配する時、いつも日航には乗ることができたかった。成田発なら日航に乗れば直行便で早く目的地に着くのだが、航空運賃が高くて結局アジア系あるいは欧米系の航空会社を利用し、途中乗換えをしながら時間をかけて旅行していた。何だか悔しかったあの頃。本音は憧れの日航に乗りたかったんだけれどーーー。空港の待合室から、何機も鶴のマークの飛行機を見送った。あの頃のほうが機体のデザインが美しかった。新しいJALのロゴは、味気なく月並みな感じがする。尾翼の鶴のマークは残してほしかった。全日空が国際線に参入するまでは、日航がお高くとまった会社に思えて、そばに近づけなかった。

 そんな親方日の丸経営のツケが来たか、ある時パートタイムのスチュワーデスを雇用することとなり、正規雇用のスチュワーデスから猛反発が出た。曰く「パートで雇われた人は責任感が薄くなり、万が一の事態が生じた時、きちんと事態に対処できないのでは?」との言い分があったことを覚えている。「結構、日航内部も大変なんだな。」と思った。さらに機内食及び国内線の便数を減らすなど、日本を背負って立っていた大企業のイメージがどんどん崩れていった。そして昨年秋からひっきりなしに報道される経営再建計画。もはや客室乗務員を扱ったドラマは、なくなってしまうのだろうか?華やかな時代を知っている身としては寂しい限り。ああもっと前に、日航の運賃が安かったら乗っていたのに。残念。


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