サイレント

本年度アカデミー賞の作品賞他を受賞した映画「アーティスト」を観て来た。

白黒でサイレント、なかなか面白かった。

開演間際に、ドサドサドッカリ私の右側に外人の若い女性が座り、山盛りのポップコーンをザクザクつまんで、
なんとも香ばしい匂いが気になったが…。
あ～、私にもひとつまみ分けて欲しかった！



サイレントといえば、ウチの猫もサイレントだ。

猫によっては、ミャ～ミャ～鳴いて、「お腹が空いた」だの、「遊んで」だの、ひいては「ドアを開けろ」だの
可愛く要求するらしい。

その度に飼い主は目尻を下げて、「はいは～い、今あげまチュよ～。」と言っているのだ。



その点、ウチは違う。

私が赤ちゃん言葉を使わないこともそうだが、ジャスミンは鳴かない猫だ。
鳴かない分、態度で示してくる。

「じゃあジャスミン、お留守番、よろしくね。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・。


玄関で、こんな顔して見送られた……。

眠かった昨日のジャスミンは、下から遊ぼうよぉ～と誘えども、籠から顔だけ出して遊ぶ気なしの態度。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あ～と～で～。


つれないのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ふン。


遊びたい時は、さぁ来いとひとりで張り切っている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あそぶでしょ


自分が遊びモードの時、私が追いかけないでいると、急かされるのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はやくぅ


しまいには眉間にしわ、ブサイクな顔で怒られる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まぁ～だ？


そして、今朝のこと。

毎度のことだが、私が食器を洗っていると、それがジャスミンの中での何かの合図らしいのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


必ず、ねぇ、ねぇ、ねぇと呼ばれる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


ジャスミンが何を言いたいのかわかっているのだが、わざと知らないふりをしていると、反対側に回り込まれる。

そして、ジーーーッと穴のあくほど私におねだり光線を送ってくる！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


降参・・・。　　
「わかりました！　オ・ヤ・ツでしょ？　今、あげましゅよ。」

あ、あれ？　もしかして、私も赤ちゃん言葉で喋ってる？


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