背中でおねだり

昨日のこと。

猫がたそがれていた。

パソコンを使っていると、あっという間に時間が経ってしまう。
目を上げて後ろを振り向くと、ジャスミンが夕暮れ迫る外をじっと見ていた。

遊んで遊んでと言われるより、背中を向けてポツンとされると、ひとりにしていてごめんね、
遊ぼうかぁ！と声をかけてしまう。

その時は遊ぶ気分ではなかったらしく、うるさいなぁと逃げられてしまった。

そして、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


この時の、この顔、ちょっと照れくさいのである。

ポールのよじ登りに失敗したのだ。　カメラが間に合わなくて残念！
取り繕っている、つもり。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・


ごめんごめん、爆笑しちゃって。
だって、ものすっごく可笑しかったんだから～。
今度カメラ持ってる時にまたやってね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


ジャスミン、ちょっと落ち込む。


そして、今日。

私の食事中、背後に気配を感じて振り向くと、ジャスミンがいた。私に背を向けて。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


ジャスミ～ン、なんでそっち向いてるの？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


意識は完全に私の方を向いているのに、わざと私に背を向けているのだ。
なあに？　どうしたの？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ママ！


とうとうしびれを切らしてやって来た。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遊んで

　　　　　　　　　　　　　　　　　ありゃ。

時折強引になるのだ。

そうか、「遊ぼうか」と声をかけてくれるのを待っていたのか？　背中を向けて。

でも、ジャスミン、その手は時と場合によるよ。
だってオカァサンお食事中。

 

 

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