皆さん暑い夏をいかがお過ごしでしょうか?急に暑くなり、我々職員はもちろんのこと、特に入院中の患者さんは冷房の効いた病院で毎日過ごされているので、熱中症リスクが高まっています。真夏に退院が予定されている患者さんもいるので、熱中症対策が必要です。
暑さに慣れていないと熱中症になる危険性が高まります。そこで体が暑さに慣れること「暑熱順化(しょねつじゅんか)」について紹介いたします。
「暑熱順化」とは体が暑さに慣れることです。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れて、暑さに強くなります。 体を暑さに慣らしていくコツが2つあります。
①無理なく汗をかくこと
なるべく暑すぎない日に無理なく汗をかくことが大切です。これから暑さに慣れる予定の方は、朝や夕方の30分程度の運動・外出、入浴(湯船に入る)がオススメです。その際に必ず水分・塩分を補給しましょう。
②継続的に行う
数日暑さから離れると、暑熱順化の効果が弱まるため、継続的な運動・外出、入浴を心がけましょう。また、冷房の効き過ぎた部屋で過ごさぬよう、適度な室温で過ごしましょう(冷房を使わないという意味ではありません!)
※これは実際に当院入院中の高齢患者さん(真夏に退院後、外出予定あり)に行った屋外歩行の例です。
当院のリハビリは9時から17時までで、暑い時間帯を避けることが難しいため、短い時間の屋外歩行から始めました。初回は5分程度の屋外歩行にとどめ、徐々に10分、15分と伸ばしていきました。屋外歩行の前後には水分補給をしてもらいました。猛暑日(35℃以上)の屋外歩行はやめ、その際は室内で運動しました。
余談ですが、屋外歩行中に百日紅(さるすべり)が満開で、患者さんと感動してしまいました!百日紅も暑さに強いようです。当院敷地内に咲いているので、ぜひ探してみてください!
夏の風物詩、朝のラジオ体操も理にかなっていますね!
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当院および当科の総意でもありません.
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