~自主トレーニング指導~
みなさんこんにちは。
今回は当院での病棟内訓練や退院時指導の取り組みについて一部紹介していきます。
回復期病棟入棟中には1日9単位(3時間)、一般病棟へ入院中の方は最大6単位(2時間)までと1日に私たち専門職がリハビリテーションを実施出来る時間は決まっております。
「3時間もするの?!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、1日24時間のうちの3時間、とすると残りは21時間。
そう考えるとリハビリテーションをしている時間、すなわち私たち専門職が関われる時間は限りがあり、「あれ、少ないのかも?」なんて思ってきたのではないでしょうか。
リハビリテーション以外の時間はその方の“生活”の時間であり、1日の大半がこれに当たると考えられます。
限られた関われる時間では足りないリハビリテーションを、その生活の一部に取り入れることで、より多くのリハビリテーション機会の確保や、生活場面に直結したリハビリテーション、あるいは入院中から退院後の生活を見据えたホームプログラムの指導となると考えます。
当院では必要に応じてリハビリテーション以外の時間に病棟内訓練を実施しています。
看護師やご家族の付き添いの元、あるいは患者さん自身で行って頂けるようなリハビリテーションプログラムを指導しています。
その内容は様々で、理学療法では歩行や立ち上がり練習、作業療法ではちぎり絵や書字練習、言語聴覚療法では計算プリントや発声練習などが挙げられます。(写真1)はある患者さん用に作成した理学療法の自主トレーニングメニューの一例です。
これらは一例であり、その方に適切と考えられる内容を続けられる量や頻度を考慮しながら、空き時間に実施していただいています。
もちろん強制ではなく、体調やその日のスケジュールに合わせて行っています。
真面目に自主トレーニングに励んでくださっている方も多く、中にはやりすぎないようにお願いするくらい、本当に一生懸命に取り組んでおられる方もいます。
自主トレーニングを指導する際に重視していることは、安全に行えるということです。
安全に行えることは大前提として、その上で、トレーニング効果や無理なく継続できること等1人ひとりにあったプログラムを立案できるように考えております。
自主トレーニングは入院中のみではなく、退院後にも続けられるように、退院時指導も行っています。ご本人や必要時はご家族に療法士から指導をするといったことも行っています。
当院へ入院している期間というのは、その方の人生のうちのほんの一部の限られた時間でしかありません。
その短い関わることの出来る時間で、少しでも今後のその方の生活にプラスになると思って頂けるように、理学療法士として関われればと思っております。
(写真1) 自主トレーニングメニューの一例
東埼玉病院リハビリテーション科ホームページはこちらをクリック
【注意】
本ブログの掲載記事は,個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではなく,当院および当科の総意でもありません.引用や臨床実践等は各自の判断と責任において行うようお願いいたします。
みなさんこんにちは。
今回は当院での病棟内訓練や退院時指導の取り組みについて一部紹介していきます。
回復期病棟入棟中には1日9単位(3時間)、一般病棟へ入院中の方は最大6単位(2時間)までと1日に私たち専門職がリハビリテーションを実施出来る時間は決まっております。
「3時間もするの?!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、1日24時間のうちの3時間、とすると残りは21時間。
そう考えるとリハビリテーションをしている時間、すなわち私たち専門職が関われる時間は限りがあり、「あれ、少ないのかも?」なんて思ってきたのではないでしょうか。
リハビリテーション以外の時間はその方の“生活”の時間であり、1日の大半がこれに当たると考えられます。
限られた関われる時間では足りないリハビリテーションを、その生活の一部に取り入れることで、より多くのリハビリテーション機会の確保や、生活場面に直結したリハビリテーション、あるいは入院中から退院後の生活を見据えたホームプログラムの指導となると考えます。
当院では必要に応じてリハビリテーション以外の時間に病棟内訓練を実施しています。
看護師やご家族の付き添いの元、あるいは患者さん自身で行って頂けるようなリハビリテーションプログラムを指導しています。
その内容は様々で、理学療法では歩行や立ち上がり練習、作業療法ではちぎり絵や書字練習、言語聴覚療法では計算プリントや発声練習などが挙げられます。(写真1)はある患者さん用に作成した理学療法の自主トレーニングメニューの一例です。
これらは一例であり、その方に適切と考えられる内容を続けられる量や頻度を考慮しながら、空き時間に実施していただいています。
もちろん強制ではなく、体調やその日のスケジュールに合わせて行っています。
真面目に自主トレーニングに励んでくださっている方も多く、中にはやりすぎないようにお願いするくらい、本当に一生懸命に取り組んでおられる方もいます。
自主トレーニングを指導する際に重視していることは、安全に行えるということです。
安全に行えることは大前提として、その上で、トレーニング効果や無理なく継続できること等1人ひとりにあったプログラムを立案できるように考えております。
自主トレーニングは入院中のみではなく、退院後にも続けられるように、退院時指導も行っています。ご本人や必要時はご家族に療法士から指導をするといったことも行っています。
当院へ入院している期間というのは、その方の人生のうちのほんの一部の限られた時間でしかありません。
その短い関わることの出来る時間で、少しでも今後のその方の生活にプラスになると思って頂けるように、理学療法士として関われればと思っております。
(写真1) 自主トレーニングメニューの一例
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