四番館隣人のIさん
美味しい桃を取り寄せたので訪問したら、
ドアの前に見慣れぬ赤い丸椅子が置いてありました。
チャイムを鳴らしても不在、Iさんは一人暮らし。
いつもならドアの前に置いていくのだけど
「おかしいな?」と思って携帯に電話・・・不在。
何となく胸騒ぎがします。
思えば6年、
彼はゴミの分別はもちろん、ゴミステーション前の
除雪を毎年してくれます。
完全なボランティアですが放っておくと、
「しばらく連絡もないけれど、俺のやってることは
独りよがりだっただろうか。」と、お礼の催促が(笑)
彼はけっして物がほしいのではないのです。電話だけ
でもほしいそうです。「最近どうでしょうか?」
自分の厚意を「当たり前」と思われているのがご不満
だったと思います。私の不徳のいたすところ。
なのでお中元お歳暮は欠かしません。
美味しいものを入手した時は
真っ先に彼に届けるようにしています。
で、夜にIさんから電話がありました。
「俺さぁ、入院しているんだよね。骨折しちゃってさぁ。」
やっぱり!
骨折は公園で子供とぶつかって転んだそうです。
ただの捻挫だと思って最初は病院に行かなかった、あの
赤い丸椅子は痛みをこらえて夕涼みをするため出してい
たそうです。
何はともあれお見舞いに。「来るな」と言っていたのに、
顔を見せたらとても喜んでくださいました。
Iさんの笑顔、子供のように可愛らしかったです。
来年80歳になられるというIさん、Iさんも私にとって
イケメンです。
Iさん、いつもありがとうございます!