トップスターソン・ジュンギの入隊で、彼の空白を埋める20代男性俳優に対する関心が集まっている。20代俳優が少ない中、キム・スヒョン、チュウォン、イ・ジョンソクは最近もっともホットだと評価されている俳優だ。彼らはルックス、演技力、スター性、作品選びの能力などを持っているという共通点がある。
キム・スヒョンはこの中でも、子役出身でデビュー時期がもっとも早い。ミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)初主演作であるKBS 2TV「ドリームハイ」の人気に力づけられ、主演を務めたMBC「太陽を抱く月」は視聴率40%を越え、“国民的ドラマ”となった。豪華俳優陣と共演した映画「10人の泥棒たち」は観客動員数1000万人を突破し、初めて主演を務めた「隠密に偉大に」は700万人の観客動員数を記録した。
ドラマに続き、映画でも自身の能力を確認したキム・スヒョンは、今年末SBSドラマ「星から来た男」(仮題)を通じて再び真価を発揮する予定だ。宇宙から来た男と人気女優の出会いと恋を描いたラブコメディー「星から来た男」で彼は主人公を演じ、ヒロインのチョン・ジヒョンと共演する。
「星から来た男」は「風の絵師」「根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-」のチャン・テユプロデューサーと「僕の妻はスーパーウーマン」「棚ぼたのあなた」のパク・ジウン脚本家の出会いで話題を集めた作品。さらにチョン・ジヒョンがドラマ「Happy Together」以来約14年ぶりにドラマに復帰するため、早くもヒットの兆しが見えている。キム・スヒョンが「星から来た男」を通じてどのような成長を遂げるか期待を集める。
モデルとして芸能界にデビューしたイ・ジョンソクは、2010年SBS「検事プリンセス」の脇役として演技を始めた。「検事プリンセス」の演出を務めたチン・ヒョク監督は、当時イ・ジョンソクについて「名前もない小さな役だったが、彼があまりにも魅力的に演じたため、イ・ウヒョンという名前をつけてあげた」と振り返った。イ・ジョンソクが顔を本格的に知らせた作品はキム・ウンスク脚本家のSBS「シークレット・ガーデン」だ。
続いて人気シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」にすぐにキャスティングされたイ・ジョンソクは、初めてミニシリーズの主演を務めたKBS 2TV「学校2013」と主演2作目となるSBS「君の声が聞こえる」の続くヒットで熱い人気を得た。このような活躍により、彼は今月26日、韓国CM戦略研究所が発表した7月消費者が選好する広告モデル調査で、1位のmiss A スジに続き2位に選ばれた。今年2月には同じ調査で178位だったイ・ジョンソクは、約5ヶ月で凄まじい成長を見せた。
お茶の間で存在感を放った彼は、近く公開される映画「観相」と「ノーブレッシング」などを通じてスクリーンでの可能性が評価される。
ミュージカル俳優としてデビューし、彼らの中で唯一ステージでの演技経験を持つチュウォンは、ドラマデビュー作であるKBS 2TV「製パン王キム・タック」のヒットで視聴者に不会員証を残した。続いてAFTERSCHOOLのユイと共演した「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」と初のミニシリーズ主演作であるKBS 2TV「カクシタル」の連続ヒットで、作品選びの能力が長けていると評価されている。
彼はドラマとバラエティ番組(「1泊2日」)を並行しながらも、演技力のため議論が起きない俳優だ。チュウォンは現在、KBS 2TV「グッド・ドクター」で自閉性向のサヴァン症候群(自閉症や知的障害を持ちながら、ある特定の分野で卓越した才能を発揮する症状)を持つパク・シオンを完璧に演じきり、好評を博している。あるドラマ監督は「チュウォンはバラエティ出演が演技に影響を及ぼさないほど、しっかりとした演技力を持っている俳優」とし、「演技力だけで考えると、キム・スヒョンやイ・ジョンソクより優位であると考えている」と評価した。
しかし、チュウォンのスター性については、まだキム・スヒョン、イ・ジョンソクに満たないという反応が大きい。これと関連し、違うドラマ監督は「これもまた『グッド・ドクター』で変わると思う。彼が『グッド・ドクター』を通じてスター性まで備えていた場合、同年代の俳優の誰も超えられない大型俳優に成長しているはずだ」と確信した。
また、ソン・ジュンギは27日の午後、江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)102補充隊に入所した。彼は5週間の軍事訓練を受けた後、21ヶ月間、陸軍現役兵として服務する予定だ。先月18日、芸能兵士(国防広報支援隊)廃止後、初めて入隊するスターとなった。