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RHODIA

スケッチブックのように日々の出来事を記述していきます。

すこし成長

2005年03月29日 06時13分19秒 | 事務所
今日は、再びデットラインの日。徹夜で作業を行い、昼過ぎ終了。

ふと気づいたことが・・・


今日は、一回も怒られていない。ちゅうか、役にたっている。


一ヶ月もいると一通りの仕事を覚えるね。
まあ、今まで怒られた大半の原因は、英語の指示が正確に聞き取れなかったから。これからは、もっと英語で発言していかなければ。。。


夕方、日本から大学時代の友達が遊びに来ました。一週間くらい滞在予定。


10000

2005年03月08日 09時50分21秒 | 事務所
 今日は打って変わって好調。コミュニケーションもスムーズにこなす。金曜日にあれだけ怒られたのがうそのように上司も機嫌がいい。どうやらプレゼンがうまくいったらしく、プラダの上海プロジェクトが動き出すみたい。僕の方もノリノリで仕事をこなしていく。「すばらしい」って5回も言わしたった

 褒められれば褒められるほど、どこまでも上にあがってくタイプなので、気がつけば今日も16時間も働いてしまった。でもすごく充実していた一日だった。
 
 さて、タイトルにある10000の数字なんだかわかりますか。これは、OMAに年間ポートフォリオが送られてくる数です。恐ろしい数ですね。多分世界の事務所の中でもトップクラスだと思います。一応全部目を通しているらしいけど、このなかから選考に残れるのはわずかだと思います。その上、レベルも高い、ハーバード卒、ケンブリッジ卒、AAschool卒・・・

 では、どのようにして僕が研修できるようになったかを少し書くと、

 まず、一番重要なのがビザの問題だと思います。EU内の人はビザ無しで働けるみたいで、以外と簡単に通るそうです。あとオランダのワーキングパーミットを持っている人、これも簡単かも。ビザがない人はやはり厳しい。(無理といっているわけではないです。)オランダは、今労働目的のビザの取得が過去になく厳しい。その場合、やはり学校にでも行って、インターンシップをしながら就職のチャンスを狙うのが一番ベスト。僕の場合も、先ずデルフト工科大学で研究員となり、そこでビザを取ってもらい、大学の研究を早く終わらせてからOMAでインターンシップをしています。

 次に、ポートフォリオ。どんなのが良いかという基準はあまりわからないです。けど、最近はデジタルデータで処理されたものが多くて、本当に本人がやったか判らないみたいです。僕は手書きもいれて、オリジナル感たっぷりのものを作りました。(デジタルデータのみのCDRで提出しても、通っている人はいます。)

 そのほかに、僕の場合スタッフの人に推薦してもらい、直接ポートフォリを人事部に
持って行ってもらったというのもあります。

そんなこんなで、OMAで研修できることになりました。

海外就職を考えるなら、あらゆる可能性、手段を考えたうえ、できる限りの努力をし、
そして、あまり期待し過ぎないのが良いと思います。

AUTO CAD

2005年02月20日 10時06分32秒 | 事務所
 今日はCADについて。OMAでは、AUTOCADを使っているそうです。ヨーロッパの建築事務所でのパソコンは、Windowsが多いので、AUTOCADがほとんどらしいです。僕は、ずーとVectorworksだったので、今必死で勉強中です。特に3Dができる人が少ないらしく、応用までしっかり覚えようとしています。でもVECTORに比べ、機能も多くて少し大変です。目指せ、一週間でマスター!?

OMAについて

2005年02月19日 07時17分42秒 | 事務所
今日は、OMAについて書きたいと思います。OMAとはOffice for Metropolitan Architectureの略です。日本では「オーエムエー」って一般的に呼ばれていますが、オランダでは、「オマ」と呼ぶのが普通です。これは、オランダ語の「おばあちゃん」という発音に良く似ていて、親しみを込めてそう呼ばれていると聞きました。OMAは現在ロッテルダムとニューヨークにオフィスがあり、ロッテルダムで60人ぐらいのスタッフが働いています。プロジェクトも世界中で行っており、ロッテルダムのクンストハル、NYのプラダ、中国のCCTV、シアトルの図書館、ポルトガルのCASA DA MUSICAなど代表作としてあります。いずれも斬新なデザインで、OMAは世界の建築界をリードしていると言っても過言ではないです。
現在OMAには、AMOというリサーチの部門があります。このAMOは、建築、都市、経済等にまつわるリサーチを行い、それを情報化またはビジュアルデザイン化する、言わばシンクタク的なところです。昨年から世界的に巡回展をおこなっているAMO/OMAの展覧会「Content」では、AMOがやったビジュアルデザインを見る事ができます。上に載せている画像は、その展覧会のポスターです。
このOMAとAMOの代表であり、最前線で指示を行っているのが、ご存知建築家のレム・コールハースです。彼のすごさは、滝口範子さんが書かれた「行動主義レム コールハースドキュメント」で、臨場感たっぷりに書かれていますので、ご参照あれ。とにかく、宇宙人みたいな人です。でも、実際彼は建築のアドバイスはするが、設計もしないし、アイデアも出さないみたいです。スタッフの方が、彼のことについて、世界中を飛び回って、自分の作品をプレゼンするセールスマンだと言っておられました。ただ、彼のすごい所は、建築の見る目がずば抜けているところみたいです。CCTVのコンペのときも、あのアイデアを選んだのがレムで、最初スタッフのみんなは、そのアイデアが本当に良いのか判らなかったそうです。そのアイデアを出した本人さえピンとこなかったみたいです。でも詰めていくうちに、その良さが判って行き、ついにコンペを勝ち取ったそうです。
このようにレムとOMAとAMOは、密接に関わりながら、建築の新たな可能性を探っている建築事務所なのです。


余談:11月にOMAへブラッド ピッドが遊びに来たそうです。ブラピは、昔に建築を学んだみたいで、その関係でレムに興味をもち遊びに来たとか。。。うらやましい。半年遅く来てくれたら会えたのに。