略  歴

 昭和28年生まれ。大学卒業後東京のプラスチック商社入社。主に新規開拓従事4年間で約20社のユーザー獲得。入社2年目で2年間に3件の貸し倒れ発生、債権回収で奔放。その後名古屋支店転勤、商習慣の違いで悩むが新規開拓15社開拓。昭和61年父が経営する典型的な家業に入社。専務取締役を経て平成7年社長就任。在任中に売上げ3倍以上自己資本比率3.5倍、借入金を実質0円に減少させ家業から事業への脱皮を図る。自創経営を導入し、人材教育を重点的に行い中途採用から新卒者採用へ、また既存社員との融合に注力する 後継者不在のために平成25年M&Aにて会社を売却。ヒト、カネで悩める社長を助ける社長のブレーンとなる。

「戦略と戦闘」

2016-01-31 21:11:24 | 日記
社長と同行二人                H28.1.31
「戦略と戦闘」
社長の皆様こんにちは、お元気ですか?
今日は戦略と戦闘について考えてみます。

よく「戦術は戦略に従う」とありますが、本当でしょうか?
私は中小企業においては、戦闘の実行力が戦略に勝ると考えます。

中小企業の社長は毎日、納品から集金、部下の指導等で多忙です。
その中で、将来に渡って勝ち続ける戦略を創るために時間を沢山創るということはなかなか難しいことではないでしょうか?

それならば、半歩先に勝てる戦略を作り、愚直なまでに実行し続ける「戦闘力」が一番大事だと考えます。

ユニチャームの高原氏は「1:10:100」といっておられます。
これは戦略を考えるのに必要な労力が1とすると、とりあえず実行するだけでも10倍の労力が必要である。ましてしっかり実行して成果を得るためには100倍の量力が必要といっておられます。

しっかり実行することはこんなにエネルギーが必要なんですね!

半歩先の戦略を立て、それを徹底的にやりぬくことは本当に大変な事と思います。特に問題なのは、この「やりきる」気力、根性、執着心で無いでしょうか?

逆に考えると、戦略は100%出なくても、とにかく徹底的にやる抜く実行力があれば、実行力に欠けるライバルが脱落して、最終的に勝ち残ることができると考えます。

私も中小企業の社長として20年間、色んなことにトライしてきました、やはり
目先の戦闘力に注力し、やり遂げることが大切だと実感しております。

社長の皆様、この「戦闘」である実行力に、今以上磨きをかけてください。

今日もお読み頂きありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。


「採用と教育」

2016-01-20 22:55:56 | 日記
社長と同行二人                H28.1.20
「採用と教育」
社長の皆様こんちわ、本当に寒くなりました。
お元気ですか?

今日は「採用」「教育」について意見を述べさせていただきます。
私が過去20年の社長業の中で、非常に重点を置いたのがこの2点です。

私が師と仰ぐ東川鷹年先生から、「新卒が会社の半分を超えると会社は劇的に変化する」と言われ、新卒採用に注力しました。

しかい「素直さの無い社員はどんなに会社が教育しても思うようには成長しない!」と考えました。
これは、あくまでも個人的な思いなので、意見のある方は返信お願いします。

新卒採用当初は、なかなかヒトが集まらずに、岐阜県、愛知県の大学約20校のキャリア支援センターを何度も訪問しました。
新卒採用3年目くらいから、会社説明会に数人学生が集まり、質より量と考え
複数採用しました。

その結果、入社1ヶ月で辞める社員が続出しました。
新卒採用前から、3ヶ月教育スケジュールを立て、入社前研修、入社後の1泊2日研修、社員同行、毎週の上司とも面談会等を決めて、専門家のアドバイスを頂き事前準備をしっかりとしてきました。

こんなことが何年か続いた後に新卒社員の判断基準を変えました。
それは「素直さ」です。

勉強のできる学生、意欲満々の学生、いろんな学生さん100人以上は面談しました。ここで気づいたのが「素直さ」でした。

素直な学生さんは、入社しても、教育し任せればぐんぐん伸びていきました。
頭の良いと思われた人は、ちょっと難しい問題に直面すると直に「できません」
「無理です」と投げ出しました。

皆さんも採用の際に一度「素直さ」を判断基準に入れられてはいかがでしょうか?

今日もお読み頂きありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。

「値決め経営」

2016-01-15 10:59:08 | 日記
社長と同行二人                H28.1.15
「値決め経営」
社長の皆様、こんにちは、お元気ですか?
今日は、値段の決定について意見を述べさせていただきます。

「値決めは経営」はかの有名な稲盛先生が言われております。
{お客様が喜んで買ってくれる最高の値段を見抜いて、あらゆる工夫を凝らし、その値段で売る。その値決めは経営そのものであり、それを決定するのは社長の重要な仕事の一つなのである。}

最近クライアント様からよく、値段の相談を受けます。
いわゆる、「ライバルが出たから、価格をダウンさせなければ売れない」「原価が上がってきているが、売上価格は上げられず、利益が減少している」などなど、

そこで私がそれぞれのクライアント様にお話したのは、価格の見直しをする、ということです。

その価格はいつ決められたのか? そのときの状況は? ライバルは?等々
いろんな角度から原価、売価を見直しました。

原油価格が低下している折、石油由来の原料は価格が低下している傾向があります。また輸出企業は為替差益が出ている状況があります。

その中で、もう一度、原価の見直しを提案しました。
一社購入から、①相見積もりをとる、②ネットで問い合わせる、③購入単位を変えるなど、売上の60%を締める製品について見直しを図りました。

約15点見直しをしていると、仕入担当より「新規で売込みが来ている」「メルマガ広告で現在仕入と同等な製品が出ていた」など新しい情報が沢山出てきました。

従前のやり方を見直して、時代に適応した価格を再度見直しました。
特に原価積み上げ方式に見積もりを出されている会社では、一度原価の見直しをお勧めいたします。

前述の稲盛先生が言われるように、値決めは経営者の重要な判断だと考えます。
社長は、価格を担当任せにしないで自分自身一度見直しされてはいかがでしょうか?

今日もお読み頂きありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。



「右腕に期待すること」

2016-01-10 10:58:29 | 日記
社長と同行二人                H28.1.10
「右腕に期待すること」
社長の皆様、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

新年に際して、自社の「右腕」「NO2」に今年中に身に着けていただきたい事柄について意見を述べさせていただきます。

1虫の目
 よく言われる複眼思考! それと同時に高所から眺めて社長が立案、作成し社内の意思統一として文章化された、ビジョン、今期計画を滞りなく進捗しているか? この意識を「右腕」にはしっかり持ってもらいたいと思います。

2管理能力
 社長が考えた計画しっかり遂行するマネジメント(管理)能力を持ってもらいたいと考えます。
これは言われたことだけを唯々諾々と遂行することとは違います。
社長のビジョン、計画を自分でしっかり咀嚼して自分自身の言葉として一般社員に伝達する、それが大切なことです。

3数字理解力
 幹部たるもの、P/L、B/Sの勉強は少しはして下さい。
もし分からなければ、簿記3級のテキストを購入して、何とか理解してください。
特に売上総利益、営業利益、経常利益、純利益4つの利益の違いや損益分岐点、安全余裕率など経営に大切な事柄を是非覚えてもらいたいものです。

社長はこの3つを幹部(右腕)に学ぶ時間や、機会を是非この一年とって幹部の成長を見守りましょう。

今日もお読み頂きありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。