略  歴

 昭和28年生まれ。大学卒業後東京のプラスチック商社入社。主に新規開拓従事4年間で約20社のユーザー獲得。入社2年目で2年間に3件の貸し倒れ発生、債権回収で奔放。その後名古屋支店転勤、商習慣の違いで悩むが新規開拓15社開拓。昭和61年父が経営する典型的な家業に入社。専務取締役を経て平成7年社長就任。在任中に売上げ3倍以上自己資本比率3.5倍、借入金を実質0円に減少させ家業から事業への脱皮を図る。自創経営を導入し、人材教育を重点的に行い中途採用から新卒者採用へ、また既存社員との融合に注力する 後継者不在のために平成25年M&Aにて会社を売却。ヒト、カネで悩める社長を助ける社長のブレーンとなる。

「後継者社長へ、旗を立てませんか?Ⅱ」

2017-05-28 19:35:24 | 日記

社長と同行二人                H29.5.28

「後継者社長へ、旗を立てませんか?Ⅱ」

皆様こんにちは、お元気ですか?

いかがお過ごしでしょうか?

 

今日は「後継者社長、旗を立てませんか?Ⅱ」

について私の経験やコンサルでの面談などから、考えを述べさせていただきます。

 

4月に「旗を立てませんか?1」を書きましたが、それから複数の方々と意見交換や教えていただく機会がありましたので、そのパートⅡを書いてみたいと思います。

 

教えて頂いたことは、「旗を立てることは大事だけれど、それを社長がガアガア喚いてるうちは社内に浸透していない」と言うことでした。

 

なりほど旗を立てることは大切だけれど、それを社内に浸透していないことには絵に描いたもちに終わります。

 

現場の上長たち、課長、係長が彼らの口から旗について語れるようになれば社長の役割の80%は終了したことになると考えます。

 

会社の課長、係長クラスまでが「社長の立てた旗」を自分のことのように部下に話すことが出来たらシメタものです。

 

これが出来て初めて組織の末端まで浸透したことになるのではないでしょうか?

 

しかし社長がどんな素晴らしい「旗」を立ててもそれを実現するための戦略、戦術、戦闘場面までのプロセスが明確になっていないと実現は難しいと思います。

 

会社には生産、物流、営業、総務などの多くのセクションが存在します。

 

それぞれがセクショナリズムに陥ることなく、部門ごとの仕事をしっかりさせ、部門間で協力し合うように仕向けるのが社長の役割だと思います。

 

社員がそれぞれの部門で、自分自身の能力を十分に発揮させ安心して仕事に打ち込めるように、社長は常に全体を俯瞰して観察する必要があります。

 

またそれぞれの部門長は自分の責任で持って、自部門をしっかり管理監督する必要がありあます。

 

社長は自ら掲げた「旗」がしっかりと社内に根付いて会社を成長させるように現状を充分に分析し、「旗」の実現のために今何をなすべきか? 何を成さざるべきかの判断を大所高所から見て、行なうことが社長に求められる役割ではないでしょうか?

 

社員に今やっている仕事が、「旗」にどんな影響を与えるのかを認識できこと必要なのです。

 

会社の発展の傷害でしかないセクショナリズムを排除するのも、この「旗」なのです。

 

 

「旗」を立てるだけではまだまだ未熟です。それを実現させるのが社長の本当の仕事だと考えます。

 

皆さんの会社では、いかがでしょうか?

また皆様のご意見もお待ちしております。

今日もお読み頂きありがとうございました。

また来週もよろしくお願い致します。


「後継者社長へ、社員の質を上げてみませんか?」

2017-05-21 18:50:36 | 日記

社長と同行二人                H29.5.21

「後継者社長へ、社員の質を上げてみませんか?」

皆様こんにちは、お元気ですか?

いかがお過ごしでしょうか?

 

今日は「後継者社長、社員の質を上げてみませんか?」

について私の経験やコンサルでの会話、中京大学での教授ともセッションなどから、考えを述べさせていただきます。

 

最近の新聞紙上を通じて疑問なことがあります。

それは上場企業の多くが過去最高の決算を出すようなことが書いてあります。

 

それに反して中小企業はどうでしょうか?

多くの会社ではご苦労されていると感じます。

 

特に今年の新卒採用に関して、多くの中小企業はご苦労されたことだと思います。

 

私は企業の(特に中小企業)優劣を決めるものは社員だと思います。

またそれを生み出す、企業文化、社風、歴史、など社内に漂う雰囲気、空間、空気などが必要ではないかと思います。

 

今は順風満帆でも、リストラや経費削減などの後ろ向きの原価低減で利益が出てい社内の雰囲気が悪い会社、社員がイヤイヤ仕事をしている会社、上司が部下のやる気を阻害している会社はやがて衰退して、市場から消えていくのではないでしょうか?

 

企業は人なり、人こそ企業の礎なりと思います。その礎である人創りは将来の成長の卵ではないかと考えます。明日では遅いのです。今日卵を産んで育てなければ会社の将来はないと考えます。

 

人を育てる仕組みが皆さんの会社にありますか?皆さんの会社の社員は成長する実感を持っていますか?

 

人を成長させる仕組みを持っている、人を大切にする会社は必ずや業績が伸びて永続的に発展すると思います。

 

社内で人が育たないと言う問題は、会社に人が育つ仕組みがないと言うことに他なりません。いわゆる社風が良くない、雰囲気が悪いと言うことだと考えます。

 

人を育つ仕組みを作るには、人を大切にする経営を目指し、一人ひとりの力から社員全体の総力を結集することではないでしょうか?

 

仕事は一人だけの力では出来ません。社員全体の力があってこそ初めて良い商品、サービスが出来ると思います。

会社内を活性化させるのは、働く社員の質を上げることです。

その結果的に売上、利益が上がることだと考えます。

 

得意先の言われるままに動く下請け体質から、自社で値決めが出来、自分の意思で得意先を開拓する会社を創るには、人が育つ仕組みが大切なのです。

 

社員一人ひとりの力を高めるのも集団の力を高めるのも良い雰囲気の会社です。

いろんな人の集まりである会社で一緒に働くことで、人は自ら考え、学び、その結果よい会社が出来ると思います。

 

人が育つ仕組みがある、成長の実感がある、そして仕事に専念できる。そんな一人ひとりが集団化した企業が今後も成長、発展していく事と考えて降ります。

 

良い社風がある会社が、社員の質が上がってくる、そうすると社風が良くなる、そうした善のスパイラルが環境変化に対応できる強い会社になると考えております。

 

皆さんの会社は、良い社風がありますか?

また皆様のご意見もお待ちしております。

今日もお読み頂きありがとうございました。

また来週もよろしくお願い致します。

 


「後継者社長へ、一隅を照らす社員を大切にしていますか?」

2017-05-15 22:20:04 | 日記

社長と同行二人                H29.5.14

「後継者社長へ、一隅を照らす社員を大切にしていますか?」

皆様こんにちは、お元気ですか?

いかがお過ごしでしょうか?

 

今日は「後継者社長、一隅を照らす社員を大切にしていますか?」

について私の社長としての経験やコンサルでの会話、読書などから、考えを述べさせていただきます。

 

社長になってまだ、日が浅いときに、こんな経験をしました。

ある尊敬する社長が、総務の冴えない年配の社員A氏を経営計画発表会で社長賞を授与したと耳にしました。

 

その当時の私は、セミナーでお話いたしましたが、1度目の倒産危機を仕入先に手形ジャンプをして頂き切り抜けることが出来た直後のことです。

 

その当時の私は、今思うと顔から汗が出るほど無能な社長で、口癖は「カネ、与信、決済日等」所謂金の亡者でした。

 

そんな私にとって、社長賞は特別に売上に貢献した営業社員が受賞するものであって、冴えない総務の社員が受賞するのは腑に落ちませんでした。

 

そこで私は先輩社長に「なぜ、総務のA氏に社長賞を与えるのですか?」と尋ねました。

 

先輩社長は「当社の前期の会社方針は、環境整備である。その環境整備に一番取り組んだのが総務の社員だ。その中でも毎朝、雨の日も晴れの日も、雪の降る日も掃除や雑草取り、またまた誰も指示していないのに事務所のワックス掛けなど会社方針に沿って、実施した者を褒め称えることは社長として当然である」といわれた記憶があります。

 

金しか目が行かなかった私にとって環境整備に尽力した社員を讃える事はどうしても納得が行かずに先輩社長に聞きました。

 

「環境整備で売上、利益が上がるのですか? そんなことより売上上げた社員を褒め称えたほうが、営業マンのやる気になって売上が上がり会社にとって価値があるのでは」

 

先輩社長は「お前は若いからまだ分からないだろうが、一隅を照らすという言葉がある。それは与えられた持ち場で全力を尽くすということだ。総務のAは、その身持ち場で、会社方針に従って全力を尽くした。だから社長賞を与えた」と言われました。

 

その当時は納得出来ませんでしたが、自分で経営計画書を作成し、当期の基本方針、それぞれの部門方針等を作成するにつれて、いかに基本方針を社内に徹底させるかを悩んでいるときに先輩社長の言葉が思い浮かびました。

また経験を重ねるにつれて、先輩社長の言われることが身にしみて来ました。

 

日のあたる場所、売上を上げる所にいる社員ばかり、褒め称えたら、縁の下の会社を支えている経理、総務等の社員がやる気を無くす。そうすると結果的に会社が傾いてくることが分かりました。

 

それ以降は、努めて利益を上げている以外の社員に着目して声かけや、表彰することにしました。

 

皆様の会社においても、理念、ビジョンなど会社の根幹を成すことに愚直に実践されている社員をぜひとも認めて表彰してはいかがでしょうか?

 

会社は売上を上げる所ばかりだけではなく、縁の下の力持ちにも焦点を当てて運営すること痛感しました。

 

また皆様のご意見もお待ちしております。

今日もお読み頂きありがとうございました。

また来週もよろしくお願い致します。

 


「後継者社長へ、一隅を照らす社員を大切にしていますか?」

2017-05-14 19:08:29 | 日記

社長と同行二人                H29.5.14

「後継者社長へ、一隅を照らす社員を大切にしていますか?」

皆様こんにちは、お元気ですか?

いかがお過ごしでしょうか?

 

今日は「後継者社長、一隅を照らす社員を大切にしていますか?」

について私の社長としての経験やコンサルでの会話、読書などから、考えを述べさせていただきます。

 

社長になってまだ、日が浅いときに、こんな経験をしました。

ある尊敬する社長が、総務の冴えない年配の社員A氏を経営計画発表会で社長賞を授与したと耳にしました。

 

その当時の私は、セミナーでお話いたしましたが、1度目の倒産危機を仕入先に手形ジャンプをして頂き切り抜けることが出来た直後のことです。

 

その当時の私は、今思うと顔から汗が出るほど無能な社長で、口癖は「カネ、与信、決済日等」所謂金の亡者でした。

 

そんな私にとって、社長賞は特別に売上に貢献した営業社員が受賞するものであって、冴えない総務の社員が受賞するのは腑に落ちませんでした。

 

そこで私は先輩社長に「なぜ、総務のA氏に社長賞を与えるのですか?」と尋ねました。

 

先輩社長は「当社の前期の会社方針は、環境整備である。その環境整備に一番取り組んだのが総務の社員だ。その中でも毎朝、雨の日も晴れの日も、雪の降る日も掃除や雑草取り、またまた誰も指示していないのに事務所のワックス掛けなど会社方針に沿って、実施した者を褒め称えることは社長として当然である」といわれた記憶があります。

 

金しか目が行かなかった私にとって環境整備に尽力した社員を讃える事はどうしても納得が行かずに先輩社長に聞きました。

 

「環境整備で売上、利益が上がるのですか? そんなことより売上上げた社員を褒め称えたほうが、営業マンのやる気になって売上が上がり会社にとって価値があるのでは」

 

先輩社長は「お前は若いからまだ分からないだろうが、一隅を照らすという言葉がある。それは与えられた持ち場で全力を尽くすということだ。総務のAは、その身持ち場で、会社方針に従って全力を尽くした。だから社長賞を与えた」と言われました。

 

その当時は納得出来ませんでしたが、自分で経営計画書を作成し、当期の基本方針、それぞれの部門方針等を作成するにつれて、いかに基本方針を社内に徹底させるかを悩んでいるときに先輩社長の言葉が思い浮かびました。

また経験を重ねるにつれて、先輩社長の言われることが身にしみて来ました。

 

日のあたる場所、売上を上げる所にいる社員ばかり、褒め称えたら、縁の下の会社を支えている経理、総務等の社員がやる気を無くす。そうすると結果的に会社が傾いてくることが分かりました。

 

それ以降は、努めて利益を上げている以外の社員に着目して声かけや、表彰することにしました。

 

皆様の会社においても、理念、ビジョンなど会社の根幹を成すことに愚直に実践されている社員をぜひとも認めて表彰してはいかがでしょうか?

 

会社は売上を上げる所ばかりだけではなく、縁の下の力持ちにも焦点を当てて運営すること痛感しました。

 

また皆様のご意見もお待ちしております。

今日もお読み頂きありがとうございました。

また来週もよろしくお願い致します。

 


「後継者社長へ、模範になっていますか?」

2017-05-07 21:16:18 | 日記

社長と同行二人                H29.5.7

「後継者社長へ、模範になっていますか?」

こんな皆様こんにちは、お元気ですか?

いかがお過ごしでしょうか?

ゴールデンウィークも終わり、十分に充電できましたか?

 

今日は「後継者社長、模範になっていますか?」

について私の経験やコンサルでの会話、本などから、考えを述べさせていただきます。

 

電通の新入社員が自殺をされた件については心からお悔やみ申し上げます。

この時を境に、「働き方改革」について、国家として労働者のワークライフバランスについての論議が活発になってきました。

社長の皆さん、社員の働き方についてどのような意見をお持ちでしょうか?

 

先週、ある会に参加しました。

その会には尊敬する師匠の下に10名集まり、司法書士や税理士などの士業の方々やベストセラー作家の方々まで

色んな仕事をされている多士済々のミーテンングでした。

 

その中で、ある社労士の方が言われたことが大変気になっております。

それは「社員の働き方改革を社内に定着しほしいという声が大手企業から、中小企業まで引き合いがあり、休む暇が無い」

と言うことでした。

 

今は残業時間が100時間/月と言うこと法律で決まるので会社としては何が何でも守らなくてはならない状態です。

 

そんな状況の中では、後継者社長は、先頭になって売上、利益は落とさずに、労働時間を短縮する、

労働生産性を高めるために、時短を含めて社員の模範にならなくてはならないと考えております。

与えられた時間以内に仕事を終える。1時間、2時間という時間単位ではなく60分、120分という分単位で

仕事の時間を割り振りされてはいかがでしょうか?

 

分単位で、仕事の時間の割り振りをする、こんな簡単なことで週、月単位にすると数時間から十数時間の時短になると考えます。

 

また部下がやる気をなくしたり、だらだら仕事をこなしている、また生きる力が湧いてこないのは、

その社員の気持ちの中で、上司、上長が尊敬できる対象でなかったり、社長が先頭に立って働いているイメージが

湧かないからではないでしょうか?

 

その結果として、入社3年で3割の社員が退職する事態に陥っているのではないかと思います。

 

上場企業ならともかく、社員200名くらいまでなら社長と社員との距離は、そんなに離れていないと思います。

 

もっと社員との間に割り込み、社長の熱き思い、考え方、ビジョンについて語られたらいかがでしょうか?

 

社員が必死で働いている間に、接待と称して遊んでいる社長も実際見受けられます。

私が知っているある会社では、接待交際費が会社の利益を上回っているところがあります。言語道断だと思います。

その接待交際費の殆どを社長が使用しているのです。こんな社長に社員が付いてくるでしょうか?

 

社会全体が現状から逃避することばかり考える風潮や、事なかれ主義的な生活に社長は甘んじていませんか?

 

社長が模範となり、社員を引っ張って明るい未来を社員に見せてください。

決して、政治家や、環境のせいで業績が思わしくなないという、評論家みたいに言うのではなく、他責ではなくて、

自責の考えで社業に精を出し、会社を成長させて下さい。

 

社長の背中をみて、社員の勇気が湧いてくるそんな会社を目指しているのではありませんか?

 

社長がその模範となって社員を引っ張って下さい。社長の頑張りを社員は絶対に見ていると確信しております。

 

社長が接待交際費で飲み歩いていたり、社業以外に精を出しているような会社は有能な社員から退職していくのではないでしょうか?

 

また皆様のご意見もお待ちしております。

今日もお読み頂きありがとうございました。

また来週もよろしくお願い致します。