看護学生だったころ、出産時の沐浴、いわゆる産湯は、ナンセンス!、産湯はしないほうがいい! と習った。
附属の病院の産婦人科の先生が、新生児無呼吸症候群と産湯には関連があるのではないかと研究をされていたようだった。
その先生曰く、新生児無呼吸症候群の発生率が、産湯(出生直後の沐浴)をしない方が低いのではないかとのことだった。
おそらくという言い方をされていたが、出生直後の体温変化が循環動態に影響を与え、それが後々の障害を引き起こすのではないかと仮説を述べられていたように思う。
どのような原因かは別にしても、どうやら産湯はあまりよろしくないのではないかということで、ドライケア(暖かいオリブ油で拭く)を推奨していた。
そのように学んで看護師になったものだから、それが医学界の常識だと思っていた。
それから数年、今から約10年前・・・
当時勤めていた病院で、カンガルーケアをしようという声が上がった。
NICUがあったから、両親と児の関係性を良くしようという試みをしたかったのだと思う。
『仮説ではあっても、体温の変化が新生児の呼吸や循環に影響を与えるのでは?』と習ってきたボクは、いくら児の状況を見ながら行うとはいえ、リスクが大きいのではないかと不安になった。
ましてや、ただでさえ忙しいのに、十分な対応をしている余裕があるのだろうかとう思いもあった。
だから、導入に反対したのだけれど・・・
そんなボクは白い目で見られるようになった。
一番いただけないのは、『これはいい!』と思ったら、即導入してみようという風潮だ。
石橋を叩き壊してしまうのではないかと思うほど、石橋を叩いて渡る性格のボクからしてみたら、そのような風潮が理解できなかった。
そもそも、カンガルーケアは、保育器が不足していた地域(外国)で、保育(保温)器のかわりに母親の体温で温めたというのが始まりだったらしい。
保育器が十分整っている日本において、そのような必要はない。
では、それでもなぜカンガルーケアをするのかというと、心理的な作用、つまり親と子の関係づくりを期待するところが大きい。
父性や母性を高めようという狙いと言えばいいのだろうか。
カンガルーケアにはそれなりのメリットもあるし、そのメリットが親や子にもたらす影響は大きいと思う。
だから、カンガルーケアを否定はしないが、やはり『お気軽な導入』をしたり、『人的余裕がないような状況』なら、やらないほうがいいと思う。
医療関係者は、変な自信を持っている人が多いように思う。
もちろん自信は大事。
問題は、変な自信。
そういう人が、安易なカンガルーケアの導入に踏み切っちゃったりする。
そして、そういう人に限って、正義感とかを振りかざすものだから、厄介、というか手に負えない。
附属の病院の産婦人科の先生が、新生児無呼吸症候群と産湯には関連があるのではないかと研究をされていたようだった。
その先生曰く、新生児無呼吸症候群の発生率が、産湯(出生直後の沐浴)をしない方が低いのではないかとのことだった。
おそらくという言い方をされていたが、出生直後の体温変化が循環動態に影響を与え、それが後々の障害を引き起こすのではないかと仮説を述べられていたように思う。
どのような原因かは別にしても、どうやら産湯はあまりよろしくないのではないかということで、ドライケア(暖かいオリブ油で拭く)を推奨していた。
そのように学んで看護師になったものだから、それが医学界の常識だと思っていた。
それから数年、今から約10年前・・・
当時勤めていた病院で、カンガルーケアをしようという声が上がった。
NICUがあったから、両親と児の関係性を良くしようという試みをしたかったのだと思う。
『仮説ではあっても、体温の変化が新生児の呼吸や循環に影響を与えるのでは?』と習ってきたボクは、いくら児の状況を見ながら行うとはいえ、リスクが大きいのではないかと不安になった。
ましてや、ただでさえ忙しいのに、十分な対応をしている余裕があるのだろうかとう思いもあった。
だから、導入に反対したのだけれど・・・
そんなボクは白い目で見られるようになった。
一番いただけないのは、『これはいい!』と思ったら、即導入してみようという風潮だ。
石橋を叩き壊してしまうのではないかと思うほど、石橋を叩いて渡る性格のボクからしてみたら、そのような風潮が理解できなかった。
そもそも、カンガルーケアは、保育器が不足していた地域(外国)で、保育(保温)器のかわりに母親の体温で温めたというのが始まりだったらしい。
保育器が十分整っている日本において、そのような必要はない。
では、それでもなぜカンガルーケアをするのかというと、心理的な作用、つまり親と子の関係づくりを期待するところが大きい。
父性や母性を高めようという狙いと言えばいいのだろうか。
カンガルーケアにはそれなりのメリットもあるし、そのメリットが親や子にもたらす影響は大きいと思う。
だから、カンガルーケアを否定はしないが、やはり『お気軽な導入』をしたり、『人的余裕がないような状況』なら、やらないほうがいいと思う。
医療関係者は、変な自信を持っている人が多いように思う。
もちろん自信は大事。
問題は、変な自信。
そういう人が、安易なカンガルーケアの導入に踏み切っちゃったりする。
そして、そういう人に限って、正義感とかを振りかざすものだから、厄介、というか手に負えない。
カンガルーケアってそうなんですね。よく知りませんでした。
麻酔されてたりしてカンガルーケアできなかった母親の中には’できなかった~;’と気にする人もいるらしいですから雰囲気だけで’カンガルーケアした方がいい’みたいな風潮は問題ですよね。
ところでソ○コはピンチみたいですよ。会員ぞくぞく減るかも知れないですね。