だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

半年ぶりの再会ダックスちゃん

2017年11月14日 | わんこ
春も終わりの頃、まだまだ元気だった私は、プクチュケを連れて、朝7時にお散歩に行っていたものだ。
当時、何となく犬仲間が一定の時間一定の場所に集まり、ワンコを遊ばせながら、お喋りしていたのだ。

皆飼っているワンコさんは、違えど、飼い主同士が仲良くお喋りしていたら、ワンコさんにも分かるようで、和気あいあいだったな。

そうやって、顔見知りになった頃、大型犬の飼い主の山田さん(仮名)が、ミニチュアダックスも一緒に連れて来るようになった。

おや?どうみても成犬だし、今迄見なかったしと、買ったんじゃなさそうだしと尋ねてみると、このダックスちゃんは、結構波乱万丈の犬生だったのだ。

まず、ここから随分遠い公園で置き去りにされていたのを、大学生が不憫に思って連れて帰った。

帰ったものの、自分は、アパート暮しで、ペットが飼えない→どうしようと、わたしたちが集う小さな公園迄抱っこしてきて、途方に暮れた。

そこへ山田さんが、大型犬のお散歩に来られた。
その大学生が山田さんが犬連れなのを見て、声をかけた。そして、赫赫云々と説明を受け、一つ返事で「飼うことにしてん♪」だそうだ。

ミニチュアダックスちゃんは、がりがりに痩せているけれど、何度もお産をさせられたのか、お腹の皮もおっぱいもだらんだらんで、小刻みに震えて、足元もおぼつかなかった。

毛も薄らハゲていて、だらんだらんのおっぱいが哀れだった。

ブリーダーに無理矢理連続で出産させられて、産まない年になったからと捨てられたのかしらねえ。。。いや~ねえと言いながら、その場はお別れした。

それから、私は朝に丸で弱いもので、お散歩は夕方だけに変更した。

一昨日お散歩をしていたら、ころんころんの毛糸玉みたいなワンコさんを連れた人が「ふくちゃ~ん」と呼んで下さった。



え?どっかで見た顔のワンコさんだ?えっと、何処だっけ?

「久しぶりやん、これ、公園で捨てられてたあの子よ」「ひえ~~」

ダックスちゃんは、見事に丸々していて、あんなに千切れたティッシュみたいだった毛も伸びて、天然パーマのようにふさふさして、だるんだるんのおっぱいも隠れてしまっていた。

体重も6キロ超えだそうだ。

わたしを見て、ゆっくりと尻尾を振る姿は、とても「悪徳ブリーダーに子犬を大量に産まさせられ、用無しになったら、ポイ捨てされ、訳分からず途方に暮れていた所を、若者に拾い上げられ、どっか知らない場所に行き、そこで、又飼い主が変わって、やっと安住の地に辿りついたようなワンコ」には見えなかった。

今では先住の大型犬に吠えかかる位やんちゃになったんだとか。ヨカッタねえ、いい人に飼って貰って、おばちゃん何だかうるうるしちゃったぞ。

「ご飯一杯食べさせてもろて、散歩に連れて来てもろて、優しい飼い主さんに巡りあえてよかったねえ」としみじみと言うと、

「でも、この前、一泊2日で避妊手術に行ったら、帰ってから、体調悪くなってねえ」

「え~、そうなん?麻酔が負担やったんやろか?」

「ううん、ちゃうねん。又捨てられたと思たんちゃうかなあ」って。
も~~お~~涙腺崩壊