
皇居と相対する位置にある東京駅正面口です。この建築物は日本が誇れるものだと思いますが、東京スカイツリーや渋谷ヒカリエ等集客力のある観光地が東京に目白押しとなり、それだけに一極集中が懸念されます。 12,10,03 スマホ T02D
3日は一交勤務の非番(俗称:アケ番)でした。勤務終了後、東京・人形町の母親の顔を見てくるために新幹線に乗りました。母親は午前中は出掛けると言う事なので昼過ぎの約束です。時間まで少しあるので何処かて時間を潰そうと考え、少しミハーですが復元された東京駅丸の内側レンガ駅舎を見に行くことにしました。
新幹線を降りて八重洲側から丸の内側に北側自由通路で抜けましたが、この通路はかつて東京駅構内で勤務していたころに良く使ったルートでお店が増えた以外は雑然としているところは国鉄時代から何ら変わりあるません。その北自由通路を抜けるといよいよ復元された東京駅レンガドームに出ます。狭くて雑然とした通路から突然視界が広がり開放感のある復元された東京駅が現れます。思わず見上げると今回の復元の象徴的存在のドームの内部(見上げ部)が目に入って来ます。ドームの大きさと原型を忠実に復元したと言うレリーフのその美しさに見とれて、見上げたまま暫くは足を止めてしまいました。復元されたドーム内部をゆっくり眺めているとヨーロッパの格式ある美術館に迷い込んだ様に錯覚し、ここが駅である事を忘れてしまいそうです。
誰しもが同じですが頭上にくり広がる美しいレリーフに心奪われてしまっています。この建造物が非日常ではなく毎日使う駅であると言う事が信じられません。また戦前にこれとほぼ同じものを作った日本の建築技術、美術文化そして財力に敬服してしまいました。

この美しさを駅と言う日常空間で見れるのは凄い事だと思います。レリーフのひとつひとつに意味があるそうですが、近寄ってじっくり見られないのがねぇ…笑 12,10,03 スマホ T02D
JR東日本って会社は国労に対する不当労働行為をはじめ第一組合である東労組の一部社員に対してもなりふり構わない労働者いじめをしかけて非人道的な施策をしています。また、大震災当日に帰宅難民を駅構内から強制的に排除し世間から猛烈な非難を浴びた会社ではありますが、一方で経済的メリットを計算の上ではありますがこの様な文化遺産の復元に巨額を投資する姿に好感を覚えます。まぁ~それに対してどこぞの旅客会社は″飛行機より鉄道はCO2排出量が1/10だらか鉄道(新幹線)を利用すればエコになる″などと唱っていながらまだ30℃越え熱中症の注意情報が発令される様な気温でも社内規則だからと屋外で働く社員に上着の着用を強制してきます(″暑くてたまらないから、上着を脱いで従事したい″と言う社員には懲戒処分をちらつかせて来ます)。暑さに耐えられない社員は休み時間だけでも暑さを凌ぐために事務室の冷房を「最強」して対処していますがこれじゃ~省エネにならないし、今や世の中の大勢を占めるクールビズには程遠
いものがあります。とても対外的にエコを唱えられる企業とは到底言えません。
本来、体感温度は個人差が一番差があるものです。この時期、JR東日本や首都圏の私鉄では″暑い、寒いは個人差があるから″と制服の着用には自由度を持たせてあります。そのために就業時間中に半袖開襟の社員もいればネクタイ着用の半袖の社員もいます。また女性社員では上着を着て業務に従事している姿も見かけましたが、これが本来の姿です。
社会貢献ともなる文化遺産復元のために巨額な投資をする会社と社員管理に重点を置いて未だに軍隊の様な上下関係で物言わせぬ風通しの悪い、社会貢献には縁遠い会社と復元された美しいドーム内部を眺めながら″顕著な対比″になっているのではないかと思った次第です。

ドームの下では思い思いに写真を撮影していました。私もスマホしか持ち合わせていなかったので、同じように撮影していたのだと思います…笑 12,10,03 スマホ T02D