DT200Aの庫 (goo-blg)

伊豆急 EF58初入線したころ 試運転開始


 伊豆急に初めて入線したEF5861号機の乗務員訓練列車です。電車運行のイメージが強い伊豆急でEF58の姿はなかなか違和感が抜けませんでした。  83,06,30 伊豆急川奈 試9523レ

 83年春臨からレギュラー運転化されるようになった東京―伊東間の臨時”踊り子”ですが、時刻設定の良さが功を奏して毎運転日共ほぼ満席状態でした。このすこぶる良い乗車率を見れば誰でも次は東京―伊豆急下田間に14系座席客車で運転できないか?と思うのは当然の流れだと思います。
 しかし当時、線路際で言われていた事は伊豆急行線は本来、全列車を電車で運転する事を前提に建設されたために橋梁が大型F型電機の入線は耐えれらないと言う事でした。また電車列車運転を前提としたために全線に急勾配のアップダウンが連続、さらに南伊東―川奈間には20パーミリ前後の片勾配が存在し機関車の運転はきわめて不利とされていました。


 稲梓駅は伊豆急行きっての秘境駅です。親会社の東急で信号所が存在しないために信号所ではなく駅として扱われていましたが、周囲には民家も少なく雰囲気は信号所でした。たぶん今も同じ状況だったと思います。   83,07,12 伊豆急稲梓 回5023レ

 またダイヤ作成上も伊豆急線では適正な間隔で交換駅が設置されているためにネットダイヤが形成され、速度種別の異なる列車の入線はダイヤ乱れの原因になるとされていました。しかし、これらのデメリットを差し引いても伊豆急行線への客レ乗入れによって輸送力が増強出来る事は魅力的だったのでしょう。(もちろん橋梁の安全荷重の再計算等数値的なものはOKが出たてからの判断だったのでしょうが…)83年夏臨からの伊豆急線乗り入れに向けて計画はドンドン拍子に進んでいきました。


 乗務員訓練では伊豆高原滞泊の運用が組まれ通常では絶対あり得ない早朝の伊豆高原→南伊東の列車設定がありました。この撮影地は早朝でないと正面に陽が当たらず、絶好の被写体となりました。この撮影地は夏ともなれば草ボウボウなのですが、この年はなぜか綺麗に草刈がなされていて気持ち良く撮影が出来ました。   83,07,12 伊豆急富戸 回5020レ

 そして83年06月30日、夏臨での14系座席客車営業運転に向けて乗務員訓練が開始され、伊豆急線史上初の国鉄F型電機が伊東を後に伊豆急下田へ向いました。
 とりあえず伊豆急の乗務員のうち数名の電車運転士を電気機関車機関士に種別転換となったために訓練は述べ10日間程度の施行となりました。訓練開始当日に伊豆急行線沿線で列車を待ち受けたのですが「本当にここにEF58がやって来るのかなぁ?」と半信半疑だったものでした。またやってくれば、やって来たで初めて伊豆急行線内に姿を見せたEF58に違和感を憶えたものでした。
 しかし意外だったのがこの試運転で見かけた鉄ちゃんの少なさでした。当時はゴハチ人気もそれなりにあった上に、のっけの試運転から大御所ロクイチが登場とあっては沿線には凄い人出と覚悟したのですが、実際には全く鉄ちゃんの姿を見ないままでした。


 伊豆急へのゴハチ乗り入れの情報を得た時点で、この写真の構図を思い浮かべた程、撮りたかった写真です。道路際の撮影地ですが見通しが効かず道路際の街路樹をよじ登り撮影しています。    83,07,12 伊豆急富戸 回9624レ


 貨物営業が廃止されて手持ち無沙汰になっていたED2511号機は客レが運転されると伊豆急下田駅の入換に借り出されていました。後に機廻線の完成を期に入換方法を変えたことによりED2511号はまた伊豆高原で鎮座するようになってしまいました。    83,06,30 伊豆急下田 ED2511号

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