エリツィンの４日後、ロストロポーヴィチ逝く。

チェリストにして指揮者のロストロポーヴィチが亡くなった。

チェロのロストロポービチ氏が死去(朝日新聞) - goo ニュース

自分は必ずしもロストロ氏を熱狂的に愛聴しているわけではない。
むしろ、持っているディスクは数枚。
でも、彼がショスタコーヴィチと浅からぬ関係にあったこともあり、
その訃報は結構ショックである。

だから今朝、
仕事に行く車中でこの曲を大音量で聴いた。

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロストロポーヴィチ(チェロ) カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ユニバーサルクラシック このアイテムの詳細を見る

それほどロストロポーヴィチに思い入れのない自分でも、
少々泣けてきた。
もちろん、曲自体のよさもある。
異星人に対して地球人を紹介するためには、
この協奏曲を聴かせれば事足りるとさえ思っている。
それはともかく、
この演奏における彼のチェロの雄弁なこと。
ヒトの声以上に、人の感情を表現できるんだな。

エリツィンと、ロストロポーヴィチ。
ソ連からロシアという時代の遷移のなかで
確かに歴史に名を刻んだ二人が
偶然にも相前後して亡くなった。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

恥ずかしながら、
彼の演奏によるショスタコのチェロ協奏曲を
いつか聴こう聴こうと思いつつ果たせず。

死んだからといってここぞとばかりに作品を漁るのは、
商業主義のまんま影響下にあるみたいで美しいとは思わない。
でも、ちょっと聴いてみたいなと、思う。
たぶんそのうち
どっかのレーベルから「追悼BOX」とかが発売されるんだろう。
なんか美しくないけどね。

我謹みて御冥福を御祈り致します。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

関連記事
仙丈亭日乘さん