ジャムシードの酒盃

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米で韓米同盟危機説

2005-03-16 | 外交・国際
米で韓米同盟危機説「韓国に重大な決定が迫っている」

朝鮮日報は『親米親日新聞』である。加えて、世論誘導型の報道姿勢も目立つ新聞社である。このことを踏まえないと、この記事はやばい。

>ホワイトハウスのマクレラン報道官は14日のブリーフィングで「韓国の敵は誰なのか」と質問され、「それは韓国に尋ねてください」と答えた。
>同報道官はある記者が韓国の国防白書から主敵概念が削除されたことについて質問すると、「北朝鮮は核開発を放棄しなければならない」という話を長く切り出し、回答を避けた。

この二つの記事は一読すれば、アメリカ政府に韓国との関係を不安視する発言のように取れるが、誘導されている。
記者が「韓国の敵は誰なのか」と聞かれれば、誰でも、それは韓国に尋ねてください」と答える。
韓国の国防白書から主敵概念が削除されたことについて質問されて、「北朝鮮は核開発を放棄しなければならない云々」と答えたと言うことは、記者の質問意図を把握して、『非核化で一致している』メッセージである。

>かみ合わない答弁が続くと、記者は再び「韓国国防白書の主敵概念削除」に対する論評を求めた。同スポークスマン「それは韓国に尋ねたほうがいいと思う」と答えた。

ここの部分が一番重要だろう。1、この時点で、記者の質問意図は理解している。2、「論評を求められている」これに対する論評で報道官が下手なことを言えば、『内政干渉』になる。
ただし、はっきりと『米韓は緊密な関係にある』と言わなかったことが最も重要なことである。

コラムニスト・リチャード・ハロラン氏、戦略国際研究所(CSIS)のデレック・ミッチェル研究員の話を引用して、危機感をあおっているが、対北朝鮮問題で基本は一致して、各論部分で微妙なずれが存在するのは事実だが、アメリカの世界戦略における米韓のずれは無いはずである。

おそらく、韓国への圧力を強める戦略を準備しているのだろう。

たいした内容の社説ではないが取り上げておこう
口先だけの強気な外交は危険

アメリカ議会の一部からの不信感をあらわした発言を取り上げているだけである。
日本にも牛肉などであるが、(質的にはこれより深刻であるが)取り立てて大騒ぎするレベルの問題でないものの、きちんとした解答をすべきである。
きちんとした回答は、アメリカ国民の不安を取り除くことになるからだ。

南北戦争にたとえてみるのも良いだろう。