日本語版に寄せる編者の言葉・・・H.ギムラー
緒言 ・・・F.C.ツィガン
序説 ・・・H.ギムラー
I ブレスラウ時代のザックス・・・H.ギムラー
II 若きユリウス・ザックスの十七通の手紙
ウィーンの植物生理学者フランツ・ウンガーの遺品より・・・F.ヴァイリング
III ユリウス・ザックスのボン時代・・・W.フランケ
IV 新 . . . 本文を読む
セント=ジェルジ
「半世紀にわたって,私は研究にはげんできた.しかも私は生命の本質を理解していない.深遠で,静かな,すばらしい生命をたたえるのみである」.1969年10月4日,東京での「生命の本質」という題の講演の締めくくりに,76歳のアルバート・セント=ジェルジは,聴衆の上気した気分をほぐすように述べた.なんとさわやかな,ずっしりした感銘を日本の科学者にあたえたことであろう.ビタミンCを発見 . . . 本文を読む
植物の妙技をあばく―光合成の仕組みに迫る計測技術
モーター分子一個の動きを見る―ミクロ運動の観察・解析技術
生物を利用して物質を測る―バイオセンサーの開発
分子に細胞を見分けさせる―人工臓器への足がかり
根粒菌の秘密に迫る―金属錯体を使う人工酵素の開発
分子を超えた分子をつくる―生体に学ぶものづくり
物質の人体影響を明るみに出す―培養細胞の利用技術
「なまもの」を長くもたせる―冷凍・ . . . 本文を読む
1943年イタリア生まれ。68年ミュンヘン工科大学で学位取得。米国カリフォルニア大学に研究員として滞在したのち、南米、ドイツ、フランス、日本などで研究に従事。82年よりドイツ・ベルリン自由大学教授と国立ハーン・マイトナー研究所研究官を兼務。太陽エネルギーの化学的変換の分野では世界の第一人者。また、自らの足でフィールドワークを重ね、自然と文化を見つめ直す一般書を執筆。テレビ東京30周年記念特番として . . . 本文を読む
序章 ケンブリッジを訪ねて
第1章 居酒屋「イーグル」で歓喜の叫び クリックと二重らせん
第2章 水素結合模型を動かす手が,ふと止まった! ワトソンと塩基対
第3章 酵素が謎を解く コーンバーグとDNAポリメラーゼ
第4章 生命の相補性を求めて デルブリュックとファージ
第5章 スロットマシンが生んだ偉大なアイデア ルリアと突然変異
第6章 遺伝暗号のしくみを解く ブレンナ . . . 本文を読む
ミズカマキリはとぶ---一動物学者の軌跡・・・竹脇 潔
一 ミズカマキリはとぶ
二 淡水海綿の標本
三 ヘルトウィヒの動物学教科書
四 キュウインはうごめく
五 少しフケとる
六 五つのG
七 先生の遅刻
八 毛虫を飼う
九 ネズミとの出会い
一〇 ネズミ小屋の記
一一 新しき革袋
一二 教室のルネッサンス
一三 漂よう木の葉
一四 深い爪あと
一五 . . . 本文を読む
序文 アルバート・セント = ジェルジ
第1講
直観と知性/いったいどちらが魅力的か
「課題発見者」と「課題解明者」
課題発見者の勝利/メンデルの法則
ペニシリン/「周辺視野」
第2講
私自身の冒険/ストレスとG.A.S./最初の閃き
「まさに病気である症候群」/性周期の非特異的変調
「ストレス」という術語の使いはじめ/脳下垂体摘出がはらむ問題
新ホルモンの . . . 本文を読む
はじめに:なぜこの本を書いたか
第1部 生命とは何だろうか―彼を知る
第1章 壮大な自然を眺望する─時間・サイズそして領域
第2章 生命はなぜ不思議か─物質界の特区
第3章 物質と生命の違い─情報と秩序の観点から─
第4章 人工機械と生命機械─比喩と解析
第5章 設計書を開く─生命戦略の解明に向けて
第2部 科学者の発想─己を知る
第6章 探究⇒理解・納得─知のらせん階段 . . . 本文を読む
日本語版の刊行によせて 荒俣宏
第1章 多彩な才能
医師・発明家・詩人・科学者/友情と愛の生涯/愉快な科学精神
第2章 学習 1731-1756
生誕地と父母/兄姉、そしてチェスターフィールド学校時代/ケンブリッジ大学に学ぶ
医学の道・進化説の予感/開業医となるために/18世紀の医学状況
第3章 リッチフィールド 1757-1764
小さな街の名医の . . . 本文を読む
まえがき
第一章 序---形態の概念と形態学の変遷
一 形態の概念の変遷
目的論的見方と因果的見方の流れ
生物学的表現を規制するものは何か
二 形態学の体系化の流れ(一)---発生学・分類学を中心に
発生学を基盤とした形態学の発展
相同・相似の概念と形態学の体系化
三 形態学の体系化の流れ(二)---解剖学を中心に
解剖学から分化・独立した医学 . . . 本文を読む
第一章 動物のサイズと時間
サイズによって時間は変わる
心拍数一定の法則?
第二章 サイズと進化
コープの法則
大きいことはいいことか?
島の規則
第三章 サイズとエネルギー消費量
標準代謝量-基本的なエネルギー消費量
表面積と体積
3/4乗則-生命の設計原理
ヒトのサイズ・現代人のサイズ
第四章 食事量・生息密度・行動圏
大きいものは大食らいか?
食うもののサイ . . . 本文を読む
1 龍骨山の骨
竜の不運 : 龍骨山と漢方薬 / 龍骨山のヒト科化石発見をめぐる疑い
米国 「ミッシング・リンク遠征隊」 ゴビへの竜狩り
ロックフェラーによる中国医学院と不屈の解剖学者ブラック / シナントロプスの登場
裴文中、最初のヒト科の頭蓋を発見する / 周口店の仕事を引き受ける 「第一級の人物」
2 竜の再主張
包囲された北京原人 / 北京原人の化石はどこに行ったの . . . 本文を読む
序言
謝辞
第'T部 背景と文脈
第1章 ルイ・パストゥールの実験ノートと未公開の研究
パストゥールと私的科学
パストゥールと彼の実験ノート
実験ノート、科学での不正行為、および科学的知識の修辞法的な構造
パストゥールと生物医学研究の倫理
私的科学が公的科学となるとき、我々は何をしているのか
第2章 パストゥール略伝
学歴
科学研究
私的パストゥー . . . 本文を読む
まえがき
植物ホルモン研究への道
終戦後の混乱と変革
植物生理学を志望
京大理学部植物学科
京都と京都大学
授業
京大天皇事件
芦田譲治先生と研究室
芦田研究室と植物ホルモン研究
当時の日本における植物ホルモン研究
群馬 寛先生と今村駿一郎先生
卒業研究
芦田先生の指導
ドイツ語から英語へ
. . . 本文を読む
まえがき
1章 研究室事はじめ
2章 歴史のなかの農産製造学講座---研究の流れ
農産製造学講座の「始祖」古在由直博士
農産製造学講座の再構築---ジベレリン化学の夜明け
農産製造学講座から農産物利用学講座へ
3章 殺虫成分を放線菌の代謝産物に求めて---ピエリシジンの発見
貧しさのなかからの出発
ピエリシジン姿をあらわす
化学構造の解明
電子伝達系 . . . 本文を読む