高学歴ワーキングプアがなぜこれほど多く生まれているかといえば、ひとえに需給バランスが崩れているから。
教育機関は、営利を目的としてないから税制上も優遇され助成金を得られているが、一方で、だからこそ必要な教育研究費や設備資金の捻出がなかなかに難しくなるという現実もある。なにせ、営利を考えないという前提があるから。
その状態で、十分な教育の質的保証も無論要求される。
質の高い教育を行うには、高度な人材が必要だが、必要数全部を雇うとなると当然だがコスト高となる。それは、営利を目的としない以上、資金繰りに難(多大なリスク)を伴う。
だがもし、市場にそうした高度な能力を持っていてさまざまな潰しがきく優れた人間が山ほど(国策で増やされて)居て、しかも、そのほぼ全員が高等教育の場に仕事を欲している状況であり、且つ、高度人材は必要だが金は無い大学がそれでもデキル教育・研究者を欲しているとしたら、どういうことが起こるか。
「金は出せませんけど、それでも来てもらえますか?」
「本当はちょっと困るんだけど、背に腹はかえられぬ」
こんな形で引き受けざるを得ないのではなかろうか。
それこそが「高学歴ワーキングプア」なのである。<続く>
教育機関は、営利を目的としてないから税制上も優遇され助成金を得られているが、一方で、だからこそ必要な教育研究費や設備資金の捻出がなかなかに難しくなるという現実もある。なにせ、営利を考えないという前提があるから。
その状態で、十分な教育の質的保証も無論要求される。
質の高い教育を行うには、高度な人材が必要だが、必要数全部を雇うとなると当然だがコスト高となる。それは、営利を目的としない以上、資金繰りに難(多大なリスク)を伴う。
だがもし、市場にそうした高度な能力を持っていてさまざまな潰しがきく優れた人間が山ほど(国策で増やされて)居て、しかも、そのほぼ全員が高等教育の場に仕事を欲している状況であり、且つ、高度人材は必要だが金は無い大学がそれでもデキル教育・研究者を欲しているとしたら、どういうことが起こるか。
「金は出せませんけど、それでも来てもらえますか?」
「本当はちょっと困るんだけど、背に腹はかえられぬ」
こんな形で引き受けざるを得ないのではなかろうか。
それこそが「高学歴ワーキングプア」なのである。<続く>