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【現代思想とジャーナリスト精神】

田中秀征著『自民党本流と保守本流』が解き明かす沖縄知事選

田中秀征著『自民党本流と保守本流』が解き明かす沖縄知事選
櫻井 智志


玉城デニーの沖縄ルネッサンス@satoshitoday
 田中秀征氏かく語りき。「保守本流」は昭和20年代の自由党に発する。「自民党本流」は1955年の保守合同、自由民主党結成を主導した岸信介元首相に発する。人脈上では、岸信介、福田赳夫、小泉純一郎、安倍晋三。「保守本流」は鳩山一郎、石橋湛山、吉田茂を源流とし、思想潮流の原点は石橋湛山。

 宮澤喜一、大平正芳、再興に挑んだ田中角栄。橋本龍太郎、小渕恵三、加藤紘一でしばらく「保守本流」は「自民党本流」に制御される。細川護熙と非自民政権に奔走した田中秀征は小沢一郎にも視野を広げる。沖縄の翁長雄志は代々が保守本流の政治家。田中秀征は、自民党本流と保守本流は再度分離を勧める。

 明日の沖縄県知事選は、安倍自民党VS沖縄県民の民意のもう繰り返し闘われてきた住民自治闘争である。さらに、翁長対安倍の闘いと今回の知事選そのものが、保守本流翁長一族と自民党本流安倍晋三と追従政治家との熾烈な闘争でもある。

田中秀征著『自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび』2018年7月11日講談社刊本体価格1600円

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