【現代思想とジャーナリスト精神】

共同声明

発起人 【国民的統一戦線への探求】櫻井智志・Satoshi Kobuna

賛同者ご芳名(敬称略)小計110名
岩間 秀一・Kuniaki Hirabayashi・大久保 令子・橋本 昭・常田 章司・松原 裕子・高光 早美・丸山 哲・グローマン ヘンリ・前田 泰義
岩間 茂樹・Sakamoto Yuji・Kyoko Akasaka・いとう たけあき・香村 和正・松尾 初美・田村 かおる・渡辺忠夫・河野 一男・伊藤 良孝
平井 史郎・Nanae Takahashi・井上 雅人・深貝 博一・竹本 サエ子・石 亮史朗・良原 海必・荒尾 貞一・Taro Oshima・一夫 千代崎
今村 明子・北村 喜久・綿貫 公平・館山九太郎・渡辺 信夫・波多江 正美・山本 義彦・田立 恵子・卯木 伸男・佐藤 光子
Tomohiko Kasai・泉 大和・石川 治子・松本 のり子・Kazuo Sekiguchi・Naoko Sugiyama・近藤 良明・大中 伸一・Kishi Yoshinobu・藤谷容子
田中 利夫・Takeshi Kojima・谷川 喜千次・鷲見 悟・鳥井 まさる・西村晶子・林辻 直也・清瀬 真彦・石川綾・Masami Takahashi・折坂 千鶴
Keita Mozuna・増渕 英紀・竹中 真生・中島 隆夫・金井 忠一・Midori Kouno・原田 利行・松本 安弘・木村 正幸・紀川晴彦
小崎 愛子・湯浅 恵子・浦田 怜・阿波角 孝治・Mihoko Kawano・生駒 俊弦・佐藤 智樹・平山 昇・藤田 修二・森口 良夫
長崎洋介・五位野 悦子・たけうち みか・Tomoko Okunisi・西尾 千恵子・Rosana Ryosuke Yamada・Yuri Onimaru・安住 ますみ・日野 和子・新井 人志
佐藤 一弥・伊藤 建一・谷本 啓介・熊本 美也子・Fukashi Nobukuni・内田 理・丁弘之・齋藤 隆雄・藤好 重泰・Chinlong Khem
高田佳行・多賀 哲弥・比江嶋 俊和・澤田 和男・堀江 睦男・水野 貴司・田川 文代・助廣 弘子・徐 元・Yasushi Fukuda




SEALDsの奥田愛基さんに対する殺害脅迫に強く抗議します



【起】
 言論に対する暴力的な対応に、私たちはそれを戦時中や独裁国家でのことで、現在の日本ではそれほどのことはないと思いがちです。2015年9月28日に
SEALDsの指導者のひとりである奥田愛基氏がツイートで公開した「事態」は、深刻な現在日本の病理を告発し、読んで愕然としました。



【承】
《奥田愛基 aka オークダーキ @aki21st
学校の方に、僕と家族に対する殺害予告が来ました。なんか、僕だけならまだしも、なんで家族に対してもそうなるのか…。何か意見を言うだけで、殺されたりするのは嫌なので、一応身の回りに用心して、学校行ったりしてます。被害届等、適切に対応してます。  6,396 リツイート 2,106 》
 国会の安保法制中央公聴会に出席し、堂々と発言したSEALDsの指導者のひとりである大学4年生の奥田愛基さんが脅迫にさらされています。ネットマニアの悪質ないたずらであるか、背後に影響力のある存在がいるのか、今のところさだかではありません。しかしこの脅迫は個人同士のいさかいとは異なり、日本社会の民主主義に関わる根本的な問題をはらんでいます。





【転】
民衆側のジャーナリズムに立つ『日刊ゲンダイ』は、的確にこの問題の核心をついています。(9月30日付web版より要約)
 ①<表だって政治活動をするなら、それくらいの覚悟があって当たり前だろ><そこまで想定して覚悟できてないんなら、デモもテレビ露出もするな>
 憲法で保障されたデモ活動をしただけで「殺害予告」をするなど、安倍政権を礼賛するネット右翼の卑劣な言動はヘイト・スピーチと同質です。
安倍政権と同様、憲法も民主主義も理解していない者たちばかりです。。歴史をマトモに勉強せず、一日中、家に閉じこもってネットの中で、「中韓が悪い」「アベサイコー」とか言い続けているから、こういう思考になるのでしょう。
 ②これは民主主義に対する挑戦じゃないか。
 ツイッターに書き込んだ奥田さんは、呆れた様子でこう言いました。
「安保法案に反対運動しているだけで『殺害予告を出す』という空気感が残念です。法案に賛成、反対以前の問題です。学生が活動することが、生意気で許さないという雰囲気が許せません。屈せず、思いを伝えたいと思っています」
 ③問われる警察の存在意義
 国会前の安保反対デモに装甲車を出して過剰警備し、参加者を軽微な罪でパクってダラダラと勾留し続けたり、駅の便所のドアに「安倍はA級戦犯」と落書きした犯人捜しに躍起になったりしている場合ではないでしょう。警察のメンツをかけて、都道府県警の全捜査員を総動員してでも殺害予告犯を逮捕するべきです。安倍政権が「SEALDsの活動を警戒している」なんて思って警察が手ぬるい捜査をすれば、それこそ、この国は戦前に逆戻りです。




【結】
 奥田愛基さんは、安保法制憲法違反の論陣をはり、若者たちが積極的に立ち上がったSEALDsの指導的存在です。国会を12万人が取り囲んだ歴史的な国民的運動をその前後から持続してもりあげたことに、市民運動とくに若者たちの運動をリードしたSEALDsの奮闘は実に貴重な取り組みです。さらにSEALDsに象徴される市民運動や若者たちの運動は、前進し、継続し、闘いを持続させています。
 いまこそ私たち『国民的統一戦線への探求』は、言論を殺害脅迫で封じ込めようとする殺害予告をうけている奥田さんを励まし、シールズの行動と言論に連帯を表明します。脅迫行為に対して満身の憤りと厳しい批判をこめて、怒りをもって抗議します。

2015年10月6日



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