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【現代思想とジャーナリスト精神】

ジャニーズ事務所問題においてマスメデイアの在り方を問う【報道特集・10月7日】

ジャニーズ事務所問題においてTBS自局マスメデイアの在り方を問う【報道特集・10月7日】


【序】ジャニーズ事務所社長ジャニー喜多川氏の性加害は、事務所そのものにも大きな振動を与えた。イギリスBBC放送が来日して調査した。国際社会に大きな波紋を投じ、はじめて日本のグローバル大企業の激怒で政府や企業、国内世論にもショックは広がった。いちはやく「Arc Times}を結成した元朝日新聞記者の尾形聡彦氏と、共感し合同した東京新聞記者の望月衣塑子氏は2人とも日本社会の重要な問題に映像と言語の複合で取材し問題提起に意欲的に取り組んだ。事務所解体の記者会見に2度とも積極的に質問し、事実の矛盾を衝くに至った。
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【本論】TBS「報道特集」はジャニーズ事務所性加害問題をなぜ自局のTBSは今まで報道しなかったのかを特集として検証した。

「TBSが報道局以外の社員に対象を広げ超80人規模で、#メデイアとしてのTBSはなぜジャニーズ喜多川氏問題を報じてこなかったのか調査をしました」。
膳場貴子キャスターの番組冒頭の発言を聴いて驚いた。この問題を通じて、マスメデイアの報道の課題を洗い出そうというTBSのなみなみならぬ意思を感じた。

「検証 ジャニーズ事務所とTBSの関係」特集
被害者の会の一員40才になる男性。当時12歳だった少年が自分の体験を苦痛のなかで語る。相談したマネージャーは「芸能界に出られるんだからいいじゃないか」と言われる。ジャニー喜多川氏と期待する母親の「はざまで苦しみ続ける。画面を見ているうちに、続けて記すことに辛さの感情が沸いてくる。私は何人かを高く評価していた。あおい輝彦の時代劇俳優と歌、ドラマ演技の木村拓裁、東山紀之はこの番組の前に放送される「バースD」のナレーター、岡田潤一の時代劇俳優役。かなりの才能が集まっていた。だが・・・・
 性加害問題は、企業の「利益追求で」しだいに拡大していった。企業が今まで両者を天秤にかけてきた。だがBBC放送の取材を契機に、少年たちの多数に及ぶ性加害をとんでもない大問題と自覚する企業家たちや関係者でも声が高まってきた。

「TBS制作と編成」

2005年の最高裁決定をTBS報道部は報道しなかった。当時の社会部員は社内からの圧力や忖度はなかったという。社会部員は、性被害が男性であろことで軽くみた。2012年のジャニー喜多川氏が起こした交通事故をTBSは報道しなかった。4月22日のnews23がジャニーズの問題を初めて報じた。

放送局が全体で今回の検証を行ったことは、日本の報道界特にマスメデイアの世界で画期的なことだ。ジャニーズ事務所やタレントも、喜多川氏の被害を受けた立場だろう。同時に事務所や所属タレントもジャニー喜多川氏の性加害を結果的に助ける客観的な側面がある。元TBSドラマプロヂューサー市川哲夫氏は、ドラマ「金八先生」制作と中学生役の少年少女の募集と同時に、弱小プロダクションのジャニーズ事務所を大きく発展させることになった。ジャニーズ事務所の発言力が強まる。村瀬健介キャスターの質問に、市川哲夫氏は同意した。


「検証 ジャニーズとTBSの関係」
制作経験者やプロヂューサーなど個々に質問し、番組ではそれらを紹介しつつ今後の方向性としてエージェント制を肯定。テレビ局が報道と芸能を分離すべきと提唱した。
日下部正樹キャスターは、自らの経験を振り返った上でジャニーズという巨大な側によりかからわず報道局は自立すべきことを強く唱えた。村瀬健介キャスターはこれまでタブーや権力への人権感覚たーをあいまいにすべでないことを訴えた。上村彩子キャスターは、ひとつひとつの被害や問題を報道で取り上げていきたいと述べた。膳場貴子キャスターは、芸能界での性加害の事件は、ジャニーズ事務所だけではなく、ほかにも事例が同様の事件であって、ジャニーズ事務所を責めると言うより、芸能界全体で性加害を許さないという姿勢で報道も取り上げたい、と締めくくった。

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【結び】私見

今回の「報道特集」が提唱したことは、日本のマスメデイアの自主自立の視点から、自局を調査し、善悪正否でとどめるのではなく、どうしたらマスメデイアがスポンサー企業や政府など大きな権威権力にうろたえず。自分たちから足もとの報道発信力を堅持「しつづけるか、という課題である。


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