【現代思想とジャーナリスト精神】

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【表層の変質へ~『報道特集』2017/11/11~】

2017-11-11 21:44:06 | 政治・文化・社会評論
              櫻井 智志


 国際政治学が扱う政治情勢の本質がよくはわからない。けれど、内政で破綻をきたしている安倍首相に、まともな外交政治ができているのだろうか。国民の血税を海外で気前よくばらまいているが、外交はカネの世界と等しくはない。国外の良識は安倍体質を見抜き、日本は国際的信用失墜を重ねている。自国の近海に核兵器原潜・潜水艦が何隻も集結し、複数の国家が臨戦態勢で「軍事訓練」を行う。私たち日本が北朝鮮の立場だと連想すると、国民の不安と恐怖感は極めて異常な状態に貶められている。


 指導者の特異さはあるかも知れないが、アメリカ韓国日本の軍事勢力集結は、北朝鮮の核ミサイルの比ではない莫大な軍事力の集結である。北朝鮮の核開発の恐怖感が強調されているが、核保有国のもつ核兵器は量質ともに北朝鮮の潜在的規模をはるかに超えている。しかも、北朝鮮を批判する大国は自国は核兵器をそのまま保持し強化している。あきらかに論理矛盾をきたしている。こんな超大国の外交は、世界上の常識を逸脱しており、既に破滅領域を超えている。


トランプ大統領の孫の中国童謡歌唱がインターネットで盛り上がっているという。幼い孫本人ではなく、インターネットを駆使した外交戦略のかけひきだ。遠藤誉教授の分析は深い。アメリカは中国と水面下でトップ交渉を進めている。米国と提携した中国のしめつけは北朝鮮民衆に響いている。水面下の米中韓日の首脳の北朝鮮への軍事力オプション。国内政治力低下のトランプに対する複眼的評価。膳場キャスター、金平キャスターの言葉をよく考えてみたい。意味の深さが把握できず、自らの学習の浅さを感じる。戦後、今のアジア世界はとんでもない時点に来てしまっている。


数十年前、中国の経済が急速に発展した時があった。魯迅、小説「紅岩」の世界とはずいぶん離れた。文化大革命、三人組処刑、天安門事件・・いまの中国は巨大な経済と技術の発展をかかえた。しかし今の中国には、中世・近世の「中華思想」しか感じられない。老・荘の深い思索も消えた。哲学者芝田進午は『科学技術革命の理論』を表し、現在の急速な技術革新は、資本主義的生産様式と幾何級数的に発展する科学技術革命とを分離し、生産様式の変革によって生産力が全ての民衆を幸福をもたらす展望を示した。世界はそうなるのか、中国の現状を見ていて疑問も感じた。
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