【現代思想とジャーナリスト精神】

【「2018/01/27 TBS報道特集」との出会い】



                櫻井 智志


Ⅰ:
 冬季オリンピックも夏季東京オリンピックも、スポーツ選手達は練習にあいつぐ練習で精進している。ただ候補争いなどで焦りからか驚く事件も相次いでいる。金メダル至上主義はやはりどこかがずれていると、私は感じる。マラソンの川内選手のような市民スポーツに爽やかさを感じる。



Ⅱ:
 野田聖子氏のお子さんが乳児の頃から育てていくようすをTBSで見て来た。野田氏の子どもを育むようすだけで、私は野田氏が自民党であれ、党総裁候補の有力メンバーであれ、その主張に耳を傾ける気持ちになる。人間性と人格について研究した哲学者の思想のかたちを想起する。
 医学や科学の技術的進歩はめざましい。しかし主体としての女性の人権論や生殖や性についてhowでなくwhy何故が欠落している。思想や哲学が大衆化して、人権とすべてのいのちの尊厳の社会心理を本来は政府が啓蒙すべきだがほど遠い。大衆文化、大衆心理が重要な位置を占めている。



Ⅲ:
「美しい日本の憲法」という言葉のもつ実態が伝わってこない。このような市民活動の装いで、次々と日本国民は変わっていくのだろう。その先に、国民投票で憲法を変えていくつもりだろう。理論の論争ではなく空気を変えて、空気を読まない護憲勢力を孤立させていく先に日本国は侵略国家となる。
 国民の生存権に関わる朝日訴訟、堀木訴訟が国民や社会福祉系学生たちの強い関心を集めた。憲法を云々するわりには、安倍総理の言葉からは何をどう変えてどう社会をよりよくするかの気魄も熱気も感じられない。憲法が保障する生存権や生活権が次々に社会から剥奪されていく。改憲?壊憲?
 韓国の文在寅大統領の言葉には、真実がうらづけられているという印象がある。韓国のように民主化の市民革命の経験は、国民を政治的に成熟させる。

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