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【現代思想とジャーナリスト精神】

【永岡浩一さんからの通信】 TBSラジオ 荻上チキセッション(2023/1/19)

【永岡浩一さんからの通信】


TBSラジオ 荻上チキセッション(2023/1/19) コロナ5類に、青野由利さんのお話、分類を変えても感染収束ではなく、無数の問題がある&週刊誌の役割 上村八潮さんのお話、週刊誌、雑誌は政治家のデタラメを告発するのに威力を発揮してきたが、学習誌がなくなり子供が雑誌を読む習慣がなく雑誌は厳しいが、ジャーナリズムの中でネットにできないものもあることを語る


 永岡です、TBSラジオの、荻上チキセッション、デイリーニュースセッション、岸田政権がコロナを春から、今の2類を5類にすること、科学ジャーナリストの青野由利さんのお話がありました。パートナーは南部広美さんでした。

5類は季節性インフルエンザと同じ、これに最終調整で、青野さんの解説、感染症法は、感染症予防、医療であり、国、自治体の責務、医師の届け出、入院勧告など法律にあり、1類、2類、5類とあり、1類はエボラ出血熱、ペストなど、2類は結核、かつてのサーズ、5類は季節性インフルエンザ(新型ではない)、麻疹、ウイルス性肝炎など、そして新型インフルエンザの法律があり、2009年のもの、新型コロナはこの法律で2類になり、性質に応じて対応、コロナは2類にある。

 チキさん、ワクチン接種など公費、医療、隔離など、5類でどうなるか問われて、青野さん、厚労省のアドバイザリーボードにより、感染者の入院、自宅待機なくなり、濃厚接触者の措置もなくなり、公費負担の根拠がなくなり、ワクチン接種、検査、入院が公費ではなく自己負担に法的にはあり、緊急事態宣言もできない。インフルエンザと同じ、しかし医療費に補助でも、それは縮小、しかしそのスケジュールは未定、一気にやると問題、今は感染者数の急拡大で法律による措置になるが、厚労省は、新型コロナは終わったと市民が思い感染対策のなくなる危惧あり、感染者は自宅にいなくていい、とすると会社休めない不安あり、さらに重症化リストの高い人の場合の影響、懸念はある。

チキさん、経済負担ないとどうか、さらにウイルスの変異、マスク、さらに感染症ケアのことを問われて、青野さん、今はマスク、屋内でというが、5類だとマスク要らないというのは単純すぎる、インフルエンザもマスクが有効、そばに重症化リスクのある場合はマスク、意味がないなら外すと、容易な話ではない。チキさん、国会審議も問題だと説かれました。

 ちなみに、サンテレビの街頭アンケート、岸田政権を支持するかどうか100人に聞いて支持するは21人、支持しないは79人でした。神戸学院大学の中野雅至さんの解説もあり、説明の問題だと説かれたものの、つまり支持率21%、すごいです。



 また、雑誌、週刊朝日が5月で休刊(廃刊)、週刊誌の役割について、専修大学の上村八潮(やしお)さんがお話されました。1922年創刊の100年の歴史の週刊誌の休刊、発行部数は8万部弱、下降気味、政治、経済、教育の硬派路線でやり、93年に右翼団体幹部が抗議、自殺、2012年には橋下氏の出自問題もあり、朝日新聞の雑誌、ジャーナリズムも休刊、上村さん、週刊朝日は大正デモクラシーで、それまで論壇誌は月刊誌のみ、論壇の週刊誌の元祖、翌年サンデー毎日、当時週刊誌は新聞社しかできず、広いレンジで、週刊で報じる長期スパンの視点。新聞は調査報道今困難で週刊誌の出番。そしてこれは実質廃刊、業界で廃刊と言われず、稀に復活はあるが、しかし週刊誌だけでなく、雑誌そのものが厳しく、90年代半ばのピークの、今は3割、しかし部数だと1/4以下、それも漫画週刊誌をいれてのもので、活字週刊誌はさらに厳しい。週刊誌は新聞より長いスパンとしても、インターネットに押されている。そして雑誌サブスクは、PDFなので雑誌購読の習慣のある人しか見ない、さらにディスプレイだと、SNS的なニュースでないとネットに向かず、ウェブ雑誌は伸びなかった。さらに雑誌は、雑多なものを一つのパッケージに意味があり、特集目当てに買うと連載に魅せられたが、ネットだとそれがなく、雑誌パッケージの意味は魅力的だが、今は厳しい。

 そして、朝日新聞の雑誌ジャーナリズムは、上村さん連載されて、しかし長いノンフィクションを乗せるメディアは、講談社の現代も2008年に廃刊、雑誌ジャーナリズムは厳しい。チキさん、雑誌連載、それを単行本にするものがあり、それだと取材費でたが、インターネットのものを問われて、上村さん、取材費はネットだと少なく、さらにセンセーショナルなもので、インターネットで連載、新聞、テレビのやれない位置は困難。チキさん、雑誌を読まなくても、国会で問題になる提起があると説かれて、上村さん、雑誌、さらにテレビは広告収入依存が高く、それでタブー、テレビはあるタレントのスキャンダルは報じられない、皇室のことを書けない、政府与党批判は雑誌、そして政治家のスキャンダル発覚のほとんどは新聞、テレビではなく雑誌が起点、新聞は裏が100%とれないと書けず、その点は雑誌に意味はある。チキさん、雑誌には野蛮な点もあるが、意義もあり、他国の例を問われて、上村さん、ヴォーグという雑誌は政治家も出て、トランプ氏大嫌い、ファッションから政治の硬派雑誌、それは厳しく、ネットのスキャンダルにかなわず、ネットに慣れてより刺激的なものを求めている。

 チキさん、インターネットとの競争で、ジャーナリストはどうなるかと問われて、上村さんはジャーナリスト育成のことをされて、雑誌を読んで面白いとしてこの世界に入った人は、今はゼロ、小学生は漫画誌すら今は読まず、かつての学習誌(小学館の小学〇年生など)は総合誌、漫画だけでなく、様々なネタがあり、しかし学習誌の衰退で、雑誌の入門が激減、コロコロコミックなどから雑誌に入るのがなくなり、またセブンティーンはネットに移行、かつては紙→ネット、今はデジタルファースト、その中でセブンティーンは、高校生のファッションデビューだったのに、くなると若い人がファッション雑誌を買わなくなる。チキさん、雑誌関係者はトレンドを作り、それは問題、上村さん、次世代の雑誌の読者が育たず、今の大学生が雑誌を見た最後の世代、40~50代はファッション雑誌を読み、女子大学生の時にファッション雑誌をんでいたため、しかし、雑誌を読まず大変。チキさん、論壇誌のこともあり、また深く考えたいと締めくくられました。チキさん、雑誌特集したいと言われました。雑誌は、96年と2008年に月刊誌廃刊ラッシュがあり、週刊誌は95年のオウム事件で当時ネットもなく爆発的に売れた(当時の、噂の真相の記事だと、当時トップの週刊ポストはオウム特集で150万部売れたそうです)のが、どんどん減り、しかしこれはネットに移行だけでなく、人々が貧困化して、雑誌、新聞を買えなくなった面もあると思います。私はスマホを持たない化石人間で、電車では新聞、雑誌を読んでいるオールドタイプですが、しかしネットで政治家のデタラメは発覚は稀、文春が威力を持つものの、オールド人間には寂しいです(テレビは今日、博多の殺人事件ラッシュ、うんざりです)。以上、青野さん、上村さんのお話でした。





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