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光のみちしるべ ~愛だけが現実~

私たちは皆、神様の子供。
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バリアの中での認知症介護

2009年07月01日 13時13分08秒 | 認知症介護
いろいろ思うことはあるのですが、
少し認知症介護のことを引き続き書きます。

まったく改修していない築40年の古民家は、
どこもかしこもバリアだらけでした。
廊下はゆがんでおりましたし、
台所の床もところどころフワフワする部分がありました。

そういうところに限って、
「ここ危ないよ」とわざわざ右足で力強く踏みしめながら、
教えてくれるご利用者さんがおりました。

手すりとかスロープなどはないし、
段差は当たり前の家でした。
その中を縦横無尽にかっ歩されるのですから、
バリアフリーの施設とは全く違う介護が要求されます。

スタッフとしては家の構造の隅から隅まで、
バッチリ覚えておかなければならないし、
どこにバリアがあるのかも頭の中に叩き込んでおかなければなりません。

さらにご利用者さんの身体状況は一人一人違うので、
その方に合った身体介護をしなければなりません。
加えて毎日同じ健康状態とは言えません。

その日の天気や湿度、気圧などによって、
その方の身体状況は微妙に変化していきます。
昨日とても元気だったからといって、
今日も同じ体調であるという保証はありません。
特にこの梅雨の季節は脳への影響も大きく、
脳梗塞などの発作が起きやすいときでもあります。

何気なく後ろから立位や歩行が傾いていないかとか、
話す言葉や視線がはっきりしないかなど、
何気なくかつ注意深く観察する必要があります。
まぁ、介護職としては当たり前のことなのですが、
この視点が抜け落ちている方が数多くいらっしゃいます。
これは施設も在宅も同じ基本です。


つづく