DREAM-BALLOON

夢風船って
地球なのかな?って思ったりする...

ブログ開設から4000日!

★DAILYLIFE★100話到達&5年目突入!!いつもありがとうございます!!って僕も慎吾風タイトル!!

2012-01-16 16:33:28 | ★DAILYLIFE★お知らせ

長かったです

地味にこないだの3日に「1:始まり」書いて丸4年が経ちまして
5年目に突入した訳ですね

そしてやっとこさの100話到達・・・と
めっちゃスペシャルです
ただ内容が暗くて残念やなぁ~
重要な話やけどね

うん!!
いや 文章のノリ以上に嬉しいんよ!?^^
うっほぉ~~~~ぃ!!!

最近とくにね 小説のこれからを危惧しちょってさ
こっからの内容にも自信あるんやけど
このペースじゃいつ終わるやらやろ?
大学生の間しか書く暇ないかもしれんやん!?
本気でまずいと思うんよね
頑張るので
是非読んでやって下さい
よろしくお願いします


でで!!
これからの展開!!
まだ最終章の序盤ですよ!
日の山登山にたとえるとまだ登りの千畳敷!!
とりあえず次回(101話)は
久しぶりに鳥観ようと思う
そして結構いい話かもしれん

続いては観察パークのお祭りやね
この日がほんとの最終章始まりだったりする

そして広げに広げたよね
観察パークの存続問題とか
ゴリラの怪しい展開とか
じいちゃんの病気とか
まぁ・・・一応守田さんの恋とか

大丈夫!!
自信ある!!
とりあえずこの広げる流れは
観察パークのお祭りの日(こどもの日)でおしまいです
そっからは収集する展開になると思う!

せっかくの100話なんで
1話から飛ばし飛ばしで読み返してみたんよね

下手っすぎやろ!!!最初www
今も別に上手くはないけど最初はひどいわwwww
かといって中盤の文章はね 上手く小説っぽくしようと必死www
最近は・・・逆に自己流すぎて手抜きっぽいかね??
でも昔よりは自信あるよ!?!?
たまには強気でいかんとwww


とにかくね
頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!!

100:あたりはずれ

2012-01-16 16:29:39 | ★DAILYLIFE★(acco小説)
 ゴールデンウィーク中の貴重な平日である。真中総合病院2階の内科待合室は、多くの人で溢れている。
「はぁ。」
待合室のイスに座った僕の母さんは、その人込みを見ながらため息をつく。と、白髪のおばぁさんが、先生に礼をしながら診察室を出る。少しあたりを見回し、母さんを見つけるとまっすぐこちらに向かってくる。
「もとちゃん、おっ待たせ!」
「いえいえ。お母さん、大丈夫でした?」
病院に用事があったのは母さんではない。

僕のばあちゃん、藤村千夜子の糖尿病定期健診である。

ばあちゃんは嬉しそうに、胸を張って答える。
「全っ然!問題ないよ!健康そのもの!」
「それは・・・よかったですね・・・。」
糖尿病の定期健診の時点で、健康そのものなはずはないが、確かにここの所、病状は安定しているようだ。僕の母さんは、車を運転しないばあちゃんを、定期健診の度に病院へ連れて行っている。最近は診察時間が短い。病気が安定している証拠だ。
 さて、2人は階段の前へやってきた。1階へ降りようとするばあちゃんを、母さんがちょと申し訳なさそうに止める。
「お母さん・・・今日は4階に行かないと・・・。」
足を止めるばあちゃん。
「ああ今日は・・・そじゃったそじゃった!」
「・・・はい。」

「よし!じゃぁエスカベーターで行こうかね!」

思わず吹き出す母さん。
「ふふ・・・ちょっと!お母さん!エスカレーターかエレベーター、どっちかにして下さい!」
「こりゃ失礼♪そぉそぉ・・・エスカレーター。」

「エレベーターです。」

前にも触れたが、ばあちゃんの場合、こんな覚え間違いは日常茶飯事である。

 ―4階、外科
エレベーターを降りた2人は、正面のナースセンターへ向かう。ばあちゃんは、隅端(すみはし)と名前の書かれたメモを取り出す。
「あの~、お尋ねしますけど、こちらの隅端先生を呼んでいただけます?今日、お話を伺う予定になってるんですけども。」
看護師にも話は通っているようだ。
「あっはい。すぐ呼んでまいりますので、あちらの・・・診察室1の方でお待ち下さい。」
 ナースセンターから1番近くにある診察室1には、すでに3つのイスが用意されていた。そのうちの1つは、少し離れた場所にあるから、そっちは隅端先生が座るイスに違いない。2人はもう2つのイスに腰掛けるが、薄暗い部屋で特に会話もない。あの内科の人込みとのギャップが大きく、同じ病院内ではないようだ。
“パチンッ”
明かりがつけられる。入ってきたのは、医師だから当たり前だが、白衣を着たまだ若い男性だ。誠実な顔立ちで、自信に満ち、いかにも頭がよさそうである。
「そのままで。結構ですよ。」
立ち上がりお辞儀をしようとした母さんを謙虚に止め、続ける。
「真中総合病院で外科医をやっております、隅端角巳(かどみ)と申します。よろしくお願いいたします。」
「まぁご丁寧に。こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
母さんとばあちゃんも頭を下げる。

「さっそくですが、千代子さんの旦那様、四郎さんの病状について、簡単に説明させていただきます。」

「はい。」
「原因不明の腹痛が続くという事でしたが、検査の結果・・・


大腸癌が見つかりました。」


 下へと向かうエレベーターがやってくるのを待ちながら、母さんは腕時計に目をやる。
「あぁ・・・まだ15分しか経ってないんですね。」
「・・・それかね。なんかもっと時間が経った気がするけどいね。」
詳しい病状やこれからの治療については、明日の午前中、息子にあたる僕の父さんを含めて・・・という事になった。明日は祝日だから、父さんも仕事が休みでちょうど都合がいい。
“ピンポーン”
エレベーターが到着しドアが開く。
「でも・・・あれですね!担当の隅端先生。まだ若いみたいですけど、感じのよさそうでハキハキした先生でしたから、きっと当たりですよお母さん!」
「まぁ・・・そうじゃね。もとちゃん、来たよエレベーター。」

間違えないばあちゃん。それはそれで、なんだか寂しい。

 ―院長室
真中総合病院の最上階である6階の角部屋が、当病院の院長、真中都丸(まなかとまる)の院長室である。それはもう大ベテランの医師で、カルテに目を通す目つきは、穏やかな中にも鋭さがある。余談だが、“まなか”という発音は、案外言い辛い。この病院名の読みが、“まなか”総合病院ではなく“まんなか”総合病院なのはその為だ。
“コンコン”
ノックと共に、ドアの向こうから声が聞こえる。
「外科の・・・隅端です。」
「どうぞ。」
入ってくるなり、隅端先生は院長に駆け寄る。その表情は、さっき2人に見せていた自信に満ちた表情とはかけ離れたものだった。
「本当に・・・ほんとうに・・・私が藤村四郎さんの担当をするんでしょうかっ・・・!?」

青ざめた顔には、さっきまでと間逆の不安しか感じられないない。

ちらりとその表情をみた真中院長はカルテに目を戻し、淡々と、しかし丁寧な口調で答える。
「そうですよ。まさか、そんな恐ろしい顔でご家族と面会したんじゃないでしょうね?」
「いえ・・・それは大丈夫だと思います。私なりに・・・頑張りましたから。」
「うん。いいですか?何度も言いいますが・・・患者さんやご家族に、希望を与えるのが医者の役目ですよ。」
「はい・・・わかってます。でも・・・やっぱり私には無理ですよ!医師としての経験もまだ浅いですし・・・あんな大きな大腸癌の症例、見た事ありません。」
院長は相変わらずの落ち着きで、机の上にある無数のカルテから、すっと藤村四郎のものを手にとる。
「うん・・・。テニスボール大ですか。確かに大きいですね。4、5年はほおっておられましたね。ただ、患者さんの年齢を考えると、手術で切除するに耐える体力はまだ残っていると思いますが・・・どうでしょ?」
もはや隅端先生には、自分と相手の立場とか、そんなものはどうでもよくなっている。思いっきりの呆れ顔で質問に答える。
「院長・・・4、5年ですよ!?あれだけ進行していますし、何処かに転移が見つかると考えるのが普通です!その場合は・・・さすがに・・・」
院長は、もう一度カルテをじっと見つめてから、意見を述べる。

「厳しいかもしれませんね。客観的にみて。」

「じゃぁやっぱり私よりも・・・!!」
隅端先生の弱気な意見をねじ伏せるように、真中院長は話を続ける。
「ですが!!それはどの先生が担当されても同じ事です。それに私は、隅端先生にはベテランの先生に負けない技術や才能があると思いますよ。唯一足りないのは、心の強さです!お願いですから、もっと自分に自信を持って下さい!」
「・・・。」
返す言葉がない。
「わかりましたね?それで・・・今日来られたご家族に、病状とこれからの治療についてはご説明されたんですか?」
「・・・いえ。大腸癌が見つかった事だけです。明日、息子さんも来られるので詳しくはその時に・・・。」
「そうですか。まずは手術の前に、転移の有無を徹底的に調べるべきでしょうね。なるべく早く、藤村さんには入院してもらって下さい。それから何度も言いますが、患者さんやご家族の前では・・・?」
「不安に・・・させないよう・・・笑顔で・・・自信を持った表情で・・・」
「よろしい!!」

「泣きたいですよほんとは・・・。」

母さんとばあちゃんが、心の支えとした当たりくじの担当医。しかしその実態は、なんの事はない経験の浅いヘタレ医師だったのであるっ!!ただ、その医師としての腕前は院長も認めるほど。まだはずれと決め付けるには・・・ちょっと早いかもしれない。

 ―県営住宅、藤村家
なんだか久しぶりの部活を終えた僕は、自宅に帰ってきた。
「ただいま~!!」
母さんと佳昭が返事をする。
「あぁ・・・お帰り。」
「お兄ちゃんお帰り!」

部活中も気がかりで気がかりで・・・早く帰りたくてしょうがなかった!!

「お母さん、どうなった!?!?」
「え!?!?いや・・・え!?!?」
なんだ?この異常な慌てふためき方は・・・。僕が聞きたいのは・・・

「スズちゃんの事よ?」

一瞬動きが止まった母さんの顔は、何とも遠い昔の出来事を思い出しているかのようだった。
「あぁ・・・はいはい。あ・・・うん。そっちね。」
「うん、そっち。」
てか、他にどうかしたのか?まぁいいや。とにかく結果が気になる。
「えっとね・・・晃宏に言われた通り五反田川に放してあげたんやけどね。しばらくしても全然飛び立たんでね。悩んだけど、結局また連れて帰ってきちゃった・・・。」
「え!?失敗!?」
まぁよく考えたらそうだ!家の中で一度も飛び立たないのに、外に出た途端に飛んでいく訳がない。っと辺りを見渡すが、『らぁめんやマダ』のダンボール箱は見当たらない。佳昭が隠している様子も・・・ない。
「渡中さんに連絡したらね・・・わざわざ家まで来てくださって、しばらく渡中さんの家で預かって貰える事になったんよ。骨とかには異常ないから・・・もしかしたら神経とかを痛めちょるんかもしれん・・・って。」
「おぉ・・・そっか。」
どうも2転、3転する。結局、何かしらの異常はあったという事か。それならやっぱり保護して正解だった!・・・いやでも、ダンボールに入れたまま自転車漕いだし、その時に痛めた可能性も・・・。そんな事を考えていると、母さんがふと思い出した伝言を付け加える。
「あっ、そうだ。渡中さんがね、『晃宏君は悪くないから悩まんように~!』ってよ。」
「えっ・・・はい。了解です。」
うわっ・・・お見通しだ。

 昨日保護されてきたカワラヒワの幼鳥たちの事も聞いてみた。落下したときの後遺症で何羽かは・・・という話だったが、奇跡的に5羽とも無事だったそうだ!その話をする渡中さんは、何とも嬉しそうだったらしい。そんな愛情に溢れた名医が面倒を見てくれるのだから、スズちゃんにも元気に飛び立てる日が来るに違いない。

「当たりやなぁ、スズちゃんは。」

じいちゃんの病気を知らないこの頃の僕はまだ・・・ある意味で命を甘く見ていたのかもしれない。