「今日の帰り道、3人でバードウォッチングしながら帰らん??」
またタツが余計なことを言い出した・・・と言いたい所だが・・・
「いいねぇ!」
僕も大賛成。タツもたまにはいいことを言う。
僕は、特に趣味や好きなことなんてない!と言いながら、生き物には昔から興味があった。今思うと、なんでこれまでバードウォッチングについて行きたいと思わなかったのか、不思議なくらいだ。
「よし、じゃぁ一人ずつ図鑑でも借りる?」
よかった。真悟もやる気みたい。しかもタツに続き、ナイスアイディアだ。僕は最初に目に入った図鑑を手に取った。どうやら魚・野草・キノコなどの、シリーズ図鑑の一つらしい。
ここで、この図鑑について詳しく解説。掲載されている野鳥は、専門的な図鑑の半分ほどで、日本で見られる基本的な野鳥だけが登場している。変わっていることが、もう一つ。野鳥の分け方だ。普通の図鑑が、種類ごとになっているのに対し、身近な鳥・山の鳥・海の鳥など、場所ごとに分類されている。(もちろん、この時の僕はなにもわからない)
「これにしよ。」
どれがいいかわからない僕は、迷わずその図鑑にした。
「じゃぁ、オレこれ。」
タツも選んだようだ。真悟は必死に図鑑を見ながら、何かを探している。
「おった!これよ!あっくん!タツ!」
なんだ、なんだ?そのページには1羽の鳥が載っていた。レ・ン・カ・ク?・・・レンカク! 出た!例のレンコンの本名だ。確かに頭が金色で、日本風の鳥ではない感じがする。真悟によると、普段日本にいる鳥ではなく、迷い込んでくる鳥(迷鳥と言う)らしい。ちなみに、僕の借りた基礎だけ図鑑では、写真が他の鳥の項目に出ている程度だった。そこからも、珍しいことはわかる。このような珍しい野鳥のことを、バードウォッチャーは、レア鳥というそうだ。
「生で見るともっとキレイなんよ。一生に一度見られるか見られんか。いやー、あれはマジできれいやった!」
・・・やっぱりわからない。
僕も図鑑をペラペラめくってみると、白と黒の見覚えのある野鳥を見つけた。
でも、どうして見覚えがあるのか思い出せない。タツが真悟を呼ぶ。
「あっくんが、ピンチ。」
「カササギやん。でも見間違えじゃない?この鳥は普通、佐賀でしか見られんそ。」
佐賀?
「思い出した!吉野ヶ里遺跡で見た!」
やけに騒がしく鳴いていたので、記憶に残ったのだろう。図鑑にも『騒々しく鳴く』っと書いてある。
「それなら、間違えないね。珍しい鳥やん。」
「ええなぁ、あっくん」
どうやら、レンカクには及ばないまでも、僕が見てきた野鳥の中で、1番のレア鳥であることには、間違いないらしい。
またタツが余計なことを言い出した・・・と言いたい所だが・・・
「いいねぇ!」
僕も大賛成。タツもたまにはいいことを言う。
僕は、特に趣味や好きなことなんてない!と言いながら、生き物には昔から興味があった。今思うと、なんでこれまでバードウォッチングについて行きたいと思わなかったのか、不思議なくらいだ。
「よし、じゃぁ一人ずつ図鑑でも借りる?」
よかった。真悟もやる気みたい。しかもタツに続き、ナイスアイディアだ。僕は最初に目に入った図鑑を手に取った。どうやら魚・野草・キノコなどの、シリーズ図鑑の一つらしい。
ここで、この図鑑について詳しく解説。掲載されている野鳥は、専門的な図鑑の半分ほどで、日本で見られる基本的な野鳥だけが登場している。変わっていることが、もう一つ。野鳥の分け方だ。普通の図鑑が、種類ごとになっているのに対し、身近な鳥・山の鳥・海の鳥など、場所ごとに分類されている。(もちろん、この時の僕はなにもわからない)
「これにしよ。」
どれがいいかわからない僕は、迷わずその図鑑にした。
「じゃぁ、オレこれ。」
タツも選んだようだ。真悟は必死に図鑑を見ながら、何かを探している。
「おった!これよ!あっくん!タツ!」
なんだ、なんだ?そのページには1羽の鳥が載っていた。レ・ン・カ・ク?・・・レンカク! 出た!例のレンコンの本名だ。確かに頭が金色で、日本風の鳥ではない感じがする。真悟によると、普段日本にいる鳥ではなく、迷い込んでくる鳥(迷鳥と言う)らしい。ちなみに、僕の借りた基礎だけ図鑑では、写真が他の鳥の項目に出ている程度だった。そこからも、珍しいことはわかる。このような珍しい野鳥のことを、バードウォッチャーは、レア鳥というそうだ。
「生で見るともっとキレイなんよ。一生に一度見られるか見られんか。いやー、あれはマジできれいやった!」
・・・やっぱりわからない。
僕も図鑑をペラペラめくってみると、白と黒の見覚えのある野鳥を見つけた。
でも、どうして見覚えがあるのか思い出せない。タツが真悟を呼ぶ。
「あっくんが、ピンチ。」
「カササギやん。でも見間違えじゃない?この鳥は普通、佐賀でしか見られんそ。」
佐賀?
「思い出した!吉野ヶ里遺跡で見た!」
やけに騒がしく鳴いていたので、記憶に残ったのだろう。図鑑にも『騒々しく鳴く』っと書いてある。
「それなら、間違えないね。珍しい鳥やん。」
「ええなぁ、あっくん」
どうやら、レンカクには及ばないまでも、僕が見てきた野鳥の中で、1番のレア鳥であることには、間違いないらしい。