近頃はメッセンジャーモデルやフルリジッド
MTBなど、ジャンルを問わず、ラインナップが
幅広く細分化されてきているようです。
確かにシングルスピードやドロップバーのMTBなど、
個性的な魅力あるモデルが目につくようにもなった。
けど、僕の目にはいまひとつ新鮮さに欠けるように
写ってしまうのだ。
これは何故か?と考えるに、例えば、フルリジッド
MTBなんぞはマスプロメーカーから80年代に
すでに登場していたのだな。
ただ当時は逆に機能的なサスペンションなどがまだ
インストゥールされる前だったりしたわけだね。
いわば環境的な面が大きな理由で、当時としては
各社注力した結果がたまたまサス無しモデルになった
だけのことだ。
でも、今はまったく逆で、あえてサス無しでいこうと
いう戦略的な側面が強い。
ドロップバーMTBやシングルスピードも、もうすでに
○十年も前から精力的な工房やショップが提案してきた
ようなモデルばかりで、いかにもついにこんなん出ました~
みたいにメーカーがリキんでアピールするようなものでは
ないと思うのだ。
でも、何事もリリースが時代の流れに早すぎると、
まったく飛ばなかったりするのも事実で(苦笑)、
逆に考えれば、当時はエポックメイキングだったモデルも
今だから素直に受け入れられる環境であるといえなくもない。
パーツの進歩は目覚しく、昔と比べようもないけれど、
それを除けばなんとなくいつかどこかで見たような・・
みたいなモデルになってしまうのは仕方がないのかなぁ。
2008年モデルも少しずつ市場に投入されてきている
けど、奇をてらわず、なるほど!と唸らせるような
モデルの登場をこれからも期待したいですね。
まあ、長くこのジャンルを趣味にしていると、だんだん
スレてくるのは仕方がないけど(苦笑)、メーカーの
開発陣もややタマ切れ感を感じているような気も
しなくもない。
それだけ自転車というものは古くから完成されている
ものなんだろうね。
難しいのだな、自転車を作るってことは。

