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派遣切りからの報告を聞きました

2009-04-25 06:27:11 | 政治・経済・社会
昨日は午後から東御市議会の視察報告会、その後上田市との合同の議員研修会・懇親会がありました。その後、東御市憲法を考える会の講演会「派遣切りからの報告」に出席しました。

講師はこれまで派遣切りされた方々の相談にのってこられた陽だまりネットの鳥毛さんです。3回にわたって行った派遣村の経験からお話をしていただきました。

相談に来られた方は毎回20名、これまでの累計で60数名になるそうです。中には仕事がなく車検の切れた車の中で生活し、まともな食事も2ヶ月とっていない人もいました。体調も悪いため急遽病院に入院させたそうです。

40代の女性は同じ会社に5年余り勤務していましたが契約期限前に解雇され、現在失業給付を受給中(期間は90日)だそうです。

派遣法では5年も働いていれば雇用者に直接雇用の義務が発生します。また期限前解雇の場合は雇用者に次の働き先を紹介する義務があります。失業給付が90日ということは自己都合による退職とされていることが考えられます。本来ならば180日でなければなりません。雇用者側に派遣法や労働基準法などの法令違反が考えられると指摘していました。

鳥毛さんはこのような事例を通じて貧困への転落はいとも簡単に、誰にでも起こりうると言っていました。その大きな理由は派遣という働き方にあります。

派遣の場合、低賃金のため蓄えがありません。多くの場合一人で生きている生きることを余儀なくされており支えあうネットワークがありません。情報から隔絶されており労働基準法など生きていくために必要な知識がありません。そして外国人労働者の場合はより深刻です。

相談者が一様に言うのは「行政に相談に行っても対応が悪く冷たい」ということです。行政には行政としての立場もありなかなか希望に沿うことができないようです。それでも上田市役所では通訳を派遣してくれ実にありがたかったと言っていました。

実体験に裏打ちされたお話は実に興味深いものでした。「半分くらいはやらなければ良かったと思っている」という言葉にその活動の大変さを垣間見る思いがしました。

5月の派遣村は5月22日(金)10時から上田市のハローワーク前の駐車場で行うそうです。



軽井沢町議会「議会報告会」を傍聴

2009-04-25 05:38:49 | 自治基本条例
先日の新聞に軽井沢町で議会報告会を開催しているとの記事が掲載されました。

私は昨年の選挙の中で「議員は何をやっているかわからない」「当選した後の報告もない」などという議員に対する根強い批判を耳にしていました。これは「市民のニーズを汲み取り、行政に伝え、その結果を報告する」という議員としての基本的な仕事が行われていないことによるものです。それが議員への不信感を招いています。

私は、こうした状況を解決するためには議会による市民への報告が必要だと感じていました。

私は早速軽井沢町の議会事務局に連絡を取り、ご好意で見学させていただくことになりました。軽井沢町議会の議会報告会は昨年10月に引き続き2回目、町内3か所で開催し議員が手分けして説明してきたそうです。

私の出席した会場は参加者が30名程度、受付から司会、説明などすべて議員の皆さんが行っていました。

まず議員側から予算の状況について説明があり、それに対する質疑、そして質問という順に進みました。この会場ではそれほど意見が多くなかったのですが、お聞きするところでは前日の会場では活発な意見が出されたそうです。

今回が2回目だったからでしょうか、議員の皆さんの説明は手順よくわかりやすく工夫されていました。議案の賛否についてはそれぞれご自分なりの考えもあったでしょうが、議会として説明するという立場でていねいにお答えになっていたのが印象的でした。

市民の皆さんからのご要望についてはご意見を行政にお伝えするとお話になっていました。昨年の第1回の報告会の際も出された意見をまとめて町長に申し入れしたそうです。

あとで議員の皆さんにお聞きしたところ、「報告会をすることで自分自身勉強になった」、「様々な意見が聞けてよかった」、「市民から厳しい指摘を受け、議員に対する市民の厳しい目を感じた」などという意見が寄せられました。

こころよく見学させていただいた軽井沢町議会の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

議会報告会はいまや時代の流れです。東御市においても実現できるよう力を尽くしたいと思っています。


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