goo blog サービス終了のお知らせ 

「見える化」について考える!

2009-04-04 06:40:51 | 病院改革
病院改革の中で「見える化」についてもう少し考えてみたいと思います。

私はこれまでコンサルタントとして様々な企業にお伺いし、問題の発見と改善のための取り組みを進めてきました。その中で特に留意したのは問題の顕在化ということです。問題がどこにあるか常に明確にしておくことが改革の第一歩となるのです。

問題点の可視化の重要性について指摘し「見える化」経営として定式化したのは、早稲田大学教授である遠藤功氏です。問題点が目の前に掲げられることが「トリガー」(引き金)になり、問題解決行動を促すというのです。

確かに、銀行では一人ひとりの営業実績をグラフ化し食堂に張り出すことはごく普通に行っていました。毎日毎日グラフをながめ、同僚の実績と比較し、その中で何とかしなければと考え、行動に移す、これがごく普通に行われていました。誰しも目の前に問題点が示されればその解決に取り組むようになるものです。

こうした「見える化」をお客様に対して実行しているのがTスーパーさんです。問題点を顕在化することは普通に考えれば「恥をさらす」ことなのかもしれません。しかし自社の問題点を包み隠さず明らかにする行動は、お客様からすれば「正直な会社」と見えます。一方従業員にすればお客様に問題を顕在化することはその解決のための取り組みを約束することになります。

「見える化」は職場改革を促進し、お客様の信頼を取り戻す重要なキーワードになっているのです。

興味をお持ちの方はぜひお読みください。
 
○見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み  遠藤功(東洋経済新報社)

日めくりカレンダー