町医者のブログ

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糖尿病の管理

2018-03-17 21:51:07 | 挨拶

本日の診療は終了いたしました。

昨日のブログには少し記載いたしましたが、3月6日、米国内科学会のガイダンス改訂、2型糖尿病のHbA1cの目標値です。妊婦さんは除いて(厳格な管理が必要です)」、HbA1cは、7~8%を目安とすること、80歳以上では目標値を撤廃することに改定されました。本邦でも追従するのでしょうか、私個人的には、この数値は妥当と考えております。糖尿病で当院を受診されている患者さんには、70歳~75歳以上の患者さんには、年齢を10で割った数字くらいのHbA1cでよろしいのではと以前からお話ししておりました。高血糖よりも、低血糖のほうが怖いと考えております。脳細胞はブドウ糖しかエネルギーにできません。心臓も基本はブドウ糖でがエネルギー源ですが、脂肪酸なども低血糖時にはエネルギーになります。低血糖は、一時的でもある一定の脳細胞がなくなるのではと思っております。そうなると認知症リスクも関連するとも思われます。

血圧に関しては、昨年11月?米国で 130~80以上は高血圧と、血圧に関しては厳しくなりました。本邦でも、至適血圧は120~80未満です。これも納得かな、ご年配の方ではやや高めの基準ではよいと思いますが。

その時々、医療の基準が変わっております。できるだけ、知識のアップデートをして、日常診療に役立てていきたいと思います。

ウィルス性肝炎、特にC型慢性肝炎の治療は、ここ数年で劇的に変化いたしました。今では最短で8週間、内服治療にて、副作用は通常は日常生活に支障はない範囲にて、95%以上の方の持続的なウィルス排除(ウィルス学的な治癒)、その後も、経過観察が必要ではあります。ウィルス学的な治癒で、肝臓がんにならない担保ではありません。インターフェロン治療を受けられた方でも、ウィルス学的な治癒にて来院されない方もいらっしゃいます。肝細胞がんリスクはありますので、定期的な画像検査、血液検査、腫瘍マーカーなどの検査を、指定時期に受けるようにしてください。経過観察を中断されている方は、時間を作り受信ください。適切な対応を致します。

明日は日曜で、休診です。

19日月曜からは通常診療、当面、イレギュラーな診療の変更の予定はございません。変更は、このブログにアップいたします。時間に余裕があればホームページ(リンクいたします)にアップいたします。

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