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D51-405号機

2022-11-08 22:04:39 | 鉄道

千葉県松戸市のユーカリ交通公園内にD51-405号機が静態保存されていた。

屋根付きで保存されていたが、機関車全体では錆や塗色の退色・剥離が所々に見られた。特に、非公式側に関しては雨風や直射日光による自然現象もあって老朽化が顕著であった。

D51-405号機の経歴は説明版の通り。新製から26年は新潟や長野といった雪国の多い地域で活躍した。主に信越本線や篠ノ井線、上越線、羽越本線、白新線がメインであったと思われる。残りの7年間は山口線や美祢線、山陰本線で活躍した。

豪雪地域で活躍していたことから雪かき器も装備されていた。

同機で特徴的なのは長野工場製の除煙板と集煙装置(煙突から排出される煙を抑えた装置。山間部の路線で活躍したSLに多く取り付けられていた)を装備している点。丸みを帯びた台形なのが特徴であるが、東京都町田市の862号機とは形状が異なる。

D51-405号機動輪。公式側はホームで干渉しており撮影は不可能。非公式は太陽光線や雨風で主輪棒、ロッドとともに退色していた。刻印は機関車周囲を柵で囲んでおり確認できず。

デンター(炭水車)。ナンバープレートや上部前照灯はなく、後部標識灯は片方が欠落していた。また、塗装の剥離が多く見られた。 

側面のナンバープレートや日本車両製造銘板、タブレットキャッチャー(フックのような形状をした装備品)は公式と非公式ともに残存していた。ただし、非公式側は、雨風を受けた影響で塗装が浮き出て錆だらけになっていた。

日本車輌名古屋工場製造銘版はオリジナル品を装備していた。これは公式側の部分をUPしたもの。ペンキで塗りつぶされていて分かりにくいが、「日本車両製造株式会社 昭和14年 No789 名古屋」と読み取れる。

キャブ(電車でいる乗務員室)

機関室前面窓は、ワイパー類が凍結で使えなくなる恐れがあったため、旋回窓を装備していた。雪国で活躍した機関車ではこのような装備をした車両が多かった。

キャブ内は、最近になって整備がなされていない。メーター類や保安装置は残存しているものの、メーター類は針がなかったり、機器類が破損していたりと荒廃に近い状態である。またキャブ内は、スロープはあるも部品破損・盗難防止や安全性(アスベスト)の観点から立入禁止となっていた。さらに、側面のキャブ窓は公式側は窓枠のみでガラスは割れてなくなっていた。心無い人が破壊した可能性がある。

同機の傍らには、駅名標とホームが設置され、小さな駅風となっていた。ただ、休日は多くの人が利用する公園なので、早急に整備を望みたいところである。

撮影日→ 2018(平成30)年12月9日(日)
アクセス→JR常磐線北小金駅南口下車してバスで10分。最寄りバス停は交通公園下車すぐ(バス利用時は、平日、土曜、日・祝日ダイヤに注意してください)。


クハ481-256

2022-11-08 07:24:25 | 鉄道

JR九州に在籍していた485系は、1980年代に新幹線開業で特急列車の運用廃止になり、余剰となった車両が仙台、青森、金沢、向日町などの各電車区から転属してきた。ここでは、特急有明、かもめ、みどり、きりしま、ひゅうが、ソニック、にちりん、ハウステンボスといった特急列車から、さわやかライナーといったライナー列車まで運用されてきた。JR後は国鉄色→ハウステンボス色、レッドエクスプレス色、濃緑色(きりしま、ひゅうがに充当)、と人気を博した。もちろん、車内もシートモケットを変えたり、半室グリーン車を備えた車両もあった。しかし、787系、883系、885系といった特急列車が登場すると、速度面や設備面で劣る485系も徐々に引退した。そして、2015(平成27年10月18日(日)の大分→小倉総合車両センター間の団体臨時列車でラストランを迎え、485系は約30数年の活躍に幕を閉じ、引退した。

JR九州で最後まで残っていた485系は、大分車両センター所属Do32編成。車両は「クハ481-256」。2010(平成22)年8月に鹿児島総合車両所で国鉄特急色へ塗色変更された編成である。そのほかJNRマーク復元、車両番号の復元、飾り帯(車両前面上部と下部にあるステンレス製の金属)の設置がなされ、国鉄時代の姿を再現できた。ただ一方で全面貫通扉は、踏切事故やすきま風対策(これは、青森電車区在籍時より乗務員から不評があった)の防止の観点から、封鎖されてしまった。

ヘッドマークは「にちりん」。シンボルマークも健在。

行先表示は「特急Lにちりん・小倉」。

同車の経歴は上記画像の通り。新製から9年間は青森電車区(現:JR東日本青森総合車両センター)で、やまびこ、ひばり、やまばとで活躍した。南福岡電車区時代は、かもめ、みどり、有明、ソニック、ハウステンボス、JR後は、大分電車区、鹿児島総合車両所では、きりしま、ひゅうがに充当していたと思われる。

保存に際し、復元された車両番号とJNRマーク。

鹿児島総合車両所、車両表記(定員、型式、自重、換算)、検査表記。銘板2枚。

クハ481-256妻面。ジャンパ栓、横揺れ防止車端ダンパーといったアイテムが見られるのも全国でここと新津鉄道記念館、鉄道博物館ではないか。

TR69H台車。

TR69H台車銘板。1980(昭和55)6月に近畿車両で製造されていた。

全国の特急列車を数多く運用してきた485系電車。引退は寂しいが、それでも多くの特急列車の運用をこなした数々の功績は大きいと思う。

撮影日→2017(平成29)年10月15日(日)/場所→ JR九州小倉総合車両センター構内(一般公開)


さよならDE10-1723号機

2022-11-08 01:01:24 | 鉄道

最後にDE10-1723号機。

1エンド。

2エンド。1725号機と同様に前照灯、後部標識灯は健在。

1725,1727号機と同様にナンバープレート、区名札入れ、JR貨物銘板、製造銘板は外されていた。側面の開口部はねじを開けた後はなかったが、錆びた液が垂れていた。

1723号機には、1725号機と同様に謎のメッセージか書かれていた。

最終全般検査は2010(平成22)年10月。あれから11年と9か月も経っていた。

以上で3機すべてを紹介した。JR貨物以外にもJR西日本やJR東日本、JR四国、JR九州もわずかながら残存している。4社のDE10型の引退時期に関してはまだ公表されていないが、いずれも早めに撮影しておいたほうが無難と考える。その後、3機のデーデンは10日後にすべて解体された。約47~48年間お疲れさまでした。

撮影日・場所→2022(令和4).7.11(月)・愛知機関区(敷地外より撮影)


さよならDE10-1725号機

2022-11-08 00:38:07 | 鉄道

次いで、DE10-1725号機。

1エンド。

2エンド。ともに、前照灯と後部標識灯は健在。

最終全般検査は2014(平成26)年3月。

最初、落書きかと思ったが、解体作業を行う際、可燃性の油が引火しないように撤去したと思われる。

廃車となり解体を待つ傍ら、DE10-1562号機が離れた場所で留置していた。同機はまだ廃車になっていないが、DD200型の登場でほとんど出番なしの状態。

DE10-1725号機側面。1727号機と同様にナンバープレート、区名札入れ、JR貨物銘板、製造銘板は外されていた。側面の開口部はねじを開けた後はなかったように思える。

撮影日・場所→2022(令和4)年.7.11・愛知機関区(敷地外より撮影)