徒然音楽夜話

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ひとくちTips 大阪フィルハーモニー交響楽団の歴史

2012年07月17日 | 気になる音楽ニュ-ス
大阪フィルハーモニー交響楽団の歴史
年間10回の定期演奏会のほか、レコーディング。大阪市西成区岸里に専用練習場大阪フィルハーモニー会館を持ち、公式サイトの謳いは、「日本で一番多くレコード、CDを発表しているオケ」。

創立者は(現創立名誉指揮者)朝比奈隆。1947年、関西交響楽団として設立。
満州から引き揚げてきたばかりの朝比奈隆を中心に、大阪放送管弦楽団、宝塚歌劇団、京都大学の各オーケストラの主要メンバー約70名が大阪中央放送局に結集。
「関西交響楽団」と命名。関西交響楽団第1回定期演奏会を朝比奈隆の指揮により戦災に焼け残っていた朝日会館にて行う。「リエンツィ」序曲、「新世界より」他。

その後、大阪フィルハーモニー交響楽団に改称。
大阪フィルハーモニー交響楽団第1回定期演奏会を朝比奈隆の指揮により毎日ホールにて行う。ソロ・ヴァイオリニストに辻久子を迎え、演奏曲目は、ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲、ショスタコーヴィチ交響曲第5番他。

2001年12月29日 音楽総監督・朝比奈隆逝去。享年93。

2003年 定期演奏会の会場をフェスティバルホールからザ・シンフォニーホールに移転。5月9,10日 大植英次音楽監督就任披露定期演奏会

2008年7月23日 大阪府議会本会議にて2008年度補正予算が可決成立、これにより翌年度の大阪府から大フィルへの助成金の廃止が正式決定した。

「超勤」とアンコール断る大フィルの“特権意識”

2012年07月17日 | 気になる音楽ニュ-ス

2012.7.14 07:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120714/waf12071407000001-n1.htm

鳴りやまないカーテンコール。一度は舞台袖に帰った指揮者が何度も呼び戻され、楽員と一緒に笑顔で応える。ところが午後9時ごろになると楽員同士が目配せを始め、舞台を去っていった。
「あと1曲アンコールをしてほしいのに『超過勤務になるから』と断られた。サービス精神があまりにも欠けているのではないか」。コンサートを依頼した興行主は憤った。大阪フィルハーモニー交響楽団(大フィル)のコンサートの一幕だ。→


またまた”自ら墓穴を掘る”大阪でのお話。
芸術分野で活躍する人の中には、特権意識というか、選民思想が強い傾向にあることは確かだ。
若い頃から、いろいろな犠牲の上にひたすら芸を磨いて来ただけに、世間で言う“常識”に欠ける面があるのも事実だろう。公務員改革が叫ばれている中での出来事。いまだ「私、演奏する人、アナタ、私たちの給料を集める人」の世界なのか。

大フィルの楽員の勤務時間が1日6時間(労基でいう所定労働時間?)で、午後9時を過ぎると15分間で約2千円の超過勤務手当が発生する協定。いわば補助金つきのひも付き団体、市からの天下りもあり、ユニオン問題が絡んでいるのだろう。

毎日新聞 昨年 12月9日(金)の記事
大阪フィルハーモニー:橋下氏「補助金見直し」に危機感
http://tweetbuzz.jp/entry/2151812612/mainichi.jp/select/wadai/news/20111209mog00m040017000c.html

62年ぶり!ひばりさん幻の音源発見

2012年07月07日 | 気になる音楽ニュ-ス
http://www.sanspo.com/geino/news/20120706/oth12070605020011-n1.html


米ロサンゼルスでテレビに出演、司会のアンクル・グラニーさんに抱き上げられ歌う美空ひばりさんと伴奏の川田晴久さん=1950年7月(共同)
故美空ひばりさんが13歳の時の米国公演を記録した音源が62年ぶりに見つかったことが5日、分かった。発見したの は米シカゴ大のマイケル・ボーダッシュ教授(50)。日本のポピュラー音楽を研究した「さよならアメリカ、さよならニッポン」(白夜書房)を執筆する過程 で、カナダ在住の録音機器コレクターが持っていた古い録音機の中に複数の日本人歌手の歌が録音されているのを見つけた。


美空ひばりこそ、すべてのジャンルを通して誰もが認める天才の中の天才であつた。聞いていて自然と耳に入ってくる音や間の取り方は音楽学校卒業による楽理の裏づけによるものではない。彼女は楽譜を十分に読めなかったというが、半音の半音までをも自然と歌い上げたその天賦に、いまだ誰も近づけない。

今は亡き玉木宏樹氏の「贋作・盗作 音楽夜話」に美空ひばりのレコ-ディングに立ち会った時の驚くべき光景が興味深く書かれている。