パソコンは、Dynabook TX/66LPK でした。Dynabookで電源が落ちるというのは、VistaからWindows7初期の機種では、CPU電源に使われていたプロードライザの劣化で発生することがあったのですが・・・このTX/66LPKはプロードライザは使用していないようでした。
実際、バッテリーだけで起動しても、電源が落ちました。(プロードライザーの劣化の場合、バッテリーだけで起動した場合は、問題ない事が多い)
状況としては、電源を入れると・・・電源ランプは点くのですが、数秒で電源が落ちてランプも消えてしまいます。ACアダプターをつないだ時、バッテリーのみの時、どちらも現象は同じです。バッテリーを取り外して、暫く放置しても変わりません。
そうなると・・・ハード的な不具合の可能性が高いので、パソコンをお預かりしました。
いろいろ調べてみると・・・ACアダプターをさした状態で、電源を入れると、電源ランプは点きますが数秒で電源が落ちます。一旦電源が落ちると、すぐには電源が入りません。暫くしないと電源が入らない状態です。
分解してマザーボードを取り出しました。電源回路を確認していくと・・・ショートしている箇所がありました。
以前あった事例としては、電源回路のチップコンデンサーに割れが発生してショートしていたことがありました。
今回は、チップコンデンサーにヒビや割れは確認できませんでした。
それでも、怪しそうなのを取り外してみましたが・・・ショート状態は変わりませんでした。
そうするとスイッチングの素子などのショート(故障)が考えられますが・・・特定することができませんでした。
本当は、どんな場合でも故障個所をズバッと特定できればいいのですが・・・なかなか難しいです。
今回は、同じマザーボードの程度の良い中古品を見つけましたので、そちらと載せ替えることにしました。
マザーボードを交換して、電源を入れると・・・メーカーロゴが表示されてWindowsが起動してきました。
電源が落ちることもないようです。
Windows Updateが長らく行われていなかったので、最新にUpdateしてから負荷テストを実施し問題ありませんでした。
ノートパソコンの場合、マザーボードのほとんどがチップ部品なので、取り外してチェックするのが難しいです。故障部品を特定できればその部品を交換しますが、特定が難しい場合は・・・マザーボードごと交換することで対応させていただいています。
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