スペック的には、Windows8.1でi7、メモリ4GB、1TBHDDという構成でした。
電源を入れてみると・・・確かに起動も遅いです。暫くしてWindowsのデスクトップが表示されたので、ブラウザを起動させてみても、なかなか開きません。検索窓に文字を入力しても、10秒くらい経ってから、反映される感じです。
Excelも、セルをクリックしても、暫く待っていないとカーソルが移動しません。
あまりにも遅いので、最近はスマホ利用ばかりとのことでした。
まず考えられるのは、HDDの故障なのですが・・・お客様のノートパソコンはディスクアクセスランプが無いタイプでした。最近のノートパソコンでは、このランプが無い機種が増えてきています。サポートする者にとっては、ディスクがアクセス中なのかどうか、ずっとアクセスしっぱなしなのかの判断に有効なランプなのですが・・・
仕方がないので、「タスクマネージャ」を起動して、「プロセス」からディスクの状態を確認しました。するとずっと100%に近い値です。やはりディスクが故障で、ずっとアクセスしっぱなしなのかな?と思いましたが・・・プロセスを見るとセキュリティソフトのMcAfeeがディスクをずっと占有しています。
あれ?ディスクトップには、無料のセキュリティ「Avast」のアイコンがあるのになと不思議に思いタスクバーを確認してみると、「Avast」の他に「X」のついた「McAfee」のアイコンがありました。
McAfeeが期限切れになっていて悪さしているようです。
お客様に確認すると・・・パソコンに最初からMcAfeeが入っていたので使っていたが、期限切れになったので、無料のAvastを入れたそうです。
本来ならAvastを使用する際に、McAfeeをきちんとアンインストールしてから、Avastをインストールしないといけません。
とりあえず・・・McAfeeをアンインストールしました。結構時間がかかりましたが、再起動すると・・・先ほどより明らかにパソコンの動作が速くなりました。
「Avast」をこのまま使用してもよいのですが・・・お客様の契約しているプロバイダーでは、月額版のウィルスバスターを利用できるようになっていたので、そちらに変更する事にしました。
Avastをアンインストールし、予めプロバイダーの会員サイトからウィルスバスタークラウドをダウンロードしてインストールしました。
最新の状態にアップデートして、いろいろ確認していただきましたが、本来の動作速度に戻りました。
このブログでも時々書いていますが・・・セキュリティソフトは、有効期限がある場合は期限切れのままで放っておかないでください。更新手続きを行うか、別のセキュリティソフトを使用する場合は、必ず今までのセキュリティソフトをアンインストールしてから、別のセキュリティソフトをインストールするようにしてください。あとセキュリティソフトが複数入っている場合は、お互いにケンカ?することがあるので、基本的に使用するセキュリティソフトは1つにして、常に最新の状態にしてください。
