TG-2005は、電源ユニット内の電解コンデンサーが液漏れ・頭部膨張を起こして故障すると、パソコンとしては電源ランプが薄く点灯(実際は高速点滅)するものの全く電源が入らない状態になります。XPのころのNECのスリムデスクトップに使われていましたが、もう古い機種なので修理も減ってきたのだと思います。
TG-2005を送付くださいました。事前の電源ユニットチェッカーの検査では、一瞬5Vスタンバイ電圧が出力されるものの、すぐにOFFしてしまい、全く電圧が出力されません。
内部を確認しました。
5Vスタンバイ回路の電解コンデンサーが頭部膨張しています。このコンデンサー1個だけでも液漏れ・頭部膨張しているとパソコンとしては起動できなくなってしまいます。
もう一つの基盤のほうの電解コンデンサーも液漏れ・頭部膨張を起こしています。
全部で5個の電解コンデンサーが故障していました。
故障している電解コンデンサーも含めて8個を交換しました。
再び電源ユニットチェッカーで確認すると・・・電圧が正常に出力されました。ただしこの電源ユニットの+12Vのコネクタは、特殊なのでチェッカーにはつながりませんが、テスターで出力を確認しました。
古いMateがこの電源と共通のコネクタ形状なので、修理したTG-2005をMateにつないで、電源が入ることを確認しました。
この時期の古いパソコンの修理では、マザーボード上の電解コンデンサーの故障も発生している場合があります。そのような場合は、電源ユニットの電解コンデンサーの交換修理だけでは、解決できない場合があります。心配であれば、パソコン事送付くだされば、電源ユニットの電解コンデンサーの交換と合わせて、マザーボード上の電解コンデンサーの確認もおこないます。
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