群馬独峰会活動日記

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剣岳チンネ中央チムニー~aバンド・bクラック 2013.08.10-13

2013年08月15日 15時00分43秒 | 山行記
 平成25年8月10日から13日までの4日間、剣岳はチンネ中央チムニーの登攀に行ってきました。アプローチの1日目だけ雨のち曇り。その後は3日間とも雨に降られることなく快晴の中、山を存分に楽しんできました。
 当初は2日目にチンネ、3日目に剣尾根上半部を予定していましたが、チンネに全力を出し切り疲れてしまったので、3日目の剣尾根は中止としました。(石橋記)

【8月10日】
  6:20 立山ケーブルカー
  8:00 室堂
 11:00 別山乗越
 11:50 剣沢小屋テント場
 14:00 長次郎谷出合
 17:00 熊ノ岩
【8月11日】
  5:00 熊ノ岩
  6:00 池ノ谷乗越
  7:00 三ノ窓
  7:30 スタート
  8:30 中央チムニー取り付き
 13:00 中央バンド
 17:30 チンネの頭
 18:30 池ノ谷乗越
 19:30 熊ノ岩
【8月12日】
 11:00 熊ノ岩
 12:30 長次郎谷出合
 15:30 剣沢小屋テント場
【8月13日】
  6:30 剣沢小屋テント場
  7:30 別山乗越
 10:00 室堂

【1日目】
室堂。雨が降っています。


剣沢のテント場。曇っています。


長次郎谷出合。ヘリコプターによる救助が行われていました。


ビバーク地の熊ノ岩。テントが10張り以上あり、大盛況でした。


マイツエルト。

いつも結露でシュラフがびしょびしょになるため、今回はシュラフカバーだけしか持っていきませんでした。寒くて1時間おきに目が覚めてしまい、ゆっくり休むことができませんでした。

【2日目】
長次郎谷右俣を池ノ谷乗越に向けてスタート。


池ノ谷乗越まではもうすぐ。


2時間弱でチンネのベースである三ノ窓に到着。

三ノ窓からの小窓の王。少しガスがかかっています。


三ノ窓からのジャンダルム。ガスでチンネが確認できません。晴れるまで30分ほど待機。


ようやく晴れてきて、チンネが目視できるようになりました。


左稜線に取り付いているパーティー。5パーティーほどが左稜線を登ったようです。


私が目指すのは、写真真ん中から右上している「中央チムニー」ルート。
チムニーが終わったところに中央バンドがあり、上部岩壁はaバンド・bクラックを登る予定。


取り付きに行く途中の一枚。ジャンダルムと小窓の王、コルは三ノ窓。


中央チムニー1ピッチ目取り付き。


1ピッチ目上部。


3ピッチで中央バンドに到着です。思っていた以上に広く安定していて、安心して休むことができます。



            ↓gチムニーとさらに直上するeクラック、右上するcクラック

                       ↑5ピッチ目の確保支点から右上するaバンド

bクラック上部。


 bクラックではスタートする前にかなり時間がかかってしまいました。「クラックらしき」ところには残置支点もありますが、確実にⅢ級以上です。1本目まで登ってみましたが、2本目に掛けるところまで登ってしまうとクライムダウンもできなくなりそうです。
 何度もルート図で確認しましたが、確かにこの辺りにbクラックがあるはずです。Ⅲ級ルートを探して行ったり来たりを繰り返しながら、ふと隣に登れそうなルンゼがあることに気づきました。ルンゼで行き詰まったとしても「20m」なら最悪戻れるだろうと判断して突っ込みました。登るに従い斜度が落ちてきたため、安心して進むことができます。「bクラック」と呼ぶにはおこがましいですが、ここなら確かにⅢ級です。

最終ピッチ。目の前がルートの終了点の「チンネの頭」


 すでに17:30。日も暮れかかっているため、チンネの頭を堪能することなく下山準備に取りかかります。チンネの頭から見て右下方の谷を登り返しているパーティーが居たので、声を掛けました。「今登っているところは、池ノ谷ガリーですか?」「そうだ」との返答がありました。そこに向けての下降をスタート。まずは三ノ窓ノ頭とのコルに25mの懸垂下降。ばっちりコルまで届いています。さらに池ノ谷ガリーに向けて2回の懸垂。どちらも25mで足りました。
 懸垂終了地点から5分ほど登り、池ノ谷乗越に到着したときには18:30になってしまいました。

池ノ谷乗越より三ノ窓ノ頭。


【3日目】
 本日は遅くに起き出し、八ツ峰Ⅵ峰の各フェース登攀を見学。A、B、C、Dの全てのフェースに人が取り付いています。特にCフェース剣稜会ルートは大渋滞。Dフェースにも3パーティーが集い、あるパーティーは久留米大ルートから富山大ルートに変更したようです。
 暑くなってきたので、昼前に剣沢小屋のテント場に向けて熊ノ岩を後にしました。

八ツ峰6峰Cフェース。大渋滞中。


 剣沢のテント場に着き夕食の準備中、鰹だしを忘れたことに気づきました。沸騰した湯にそばを入れる直前、先に汁を作っておこうと思ったが、後の祭り。そばを入れる前でよかったのかも。醤油のみのそばをあきらめ、ガーリックチャーハンに変更。

 やはりここでも夜は寒く、何度も目が覚めてしまいました。ストーブを焚いたり、ウイスキーを飲んだり、携帯をいじってみたりもしましたが、なかなか寝付くことができませんでした。

剣沢のテント場。全部で100張り以上はあったでしょうか。


【4日目】
剣岳の勇姿。


次こそはチンネ左稜線だ!
コメント (2)
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