群馬独峰会活動日記

写真付きで活動報告や会員募集を行っていきます!
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八ツ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート(10.07.18)

2010年07月22日 09時43分28秒 | 山行記
衝撃の事実により、田島さん念願の「チンネ左稜線」は断念せざるを得ませんでした。
そこで3日目は、「八ツ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート」に転進です。

それでは3日目、最終日を一気に紹介します。

3日目
 7:50 八ツ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート取り付き
 9:40 Cフェースの頭
11:30 Ⅴ・Ⅵのコル
12:30 某岩場
16:30 剣沢小屋

最終日
 6:40 剣沢小屋
 7:25 別山乗越
 8:45 雷鳥平
10:05 室堂


前日登った源次郎尾根。昨日の余韻が残ります。



今日は最高に好い天気。が、悩ましい長次郎谷右俣上部。



気を取り直してⅥ峰のフェース群。



Ⅵ峰Cフェース。充分魅力的です。



剣稜会ルートファーストピッチに取り付いた第一パーティー。



第二パーティーのセカンドも登り始めました。
いよいよ次は我々の番。気分が高まります。



1ピッチ目(田島リード)。



2ピッチ目(石橋リード)。
ロープが写っていないとルートが分かりにくいですね。



3ピッチ目(田島リード)。



4ピッチ目(石橋リード)。
ロープの流れは見なかったことにしてくれるフォローの田島さん。
後ろは剣本峰と真っ青な空。



5ピッチ目(田島リード)。最終ピッチです。



特に困難なところもなく登攀終了。お疲れ様でした。



八ツ峰下半部。Ⅴ峰の下りはかなり急です。
この後、若い2人のパーティーが下ってきましたが、
下りでのルートファインディングはかなりしょっぱそうです。



次のパーティーがなかなか上がってこず、心配しました。
我々がⅤ・Ⅵのコルへ下降中、3ピッチ目?を登っていました。



・Ⅴ・Ⅵのコルへの下降中、トラバースの一歩で石橋の泣きが入りました。
・落ちても1mですが、そこで止まらないと…
・この後は、田島さんがクライムダウンしたところも念のためロープを出させてもらいました。


Ⅴ・Ⅵのコルからの雪渓はズタズタですが、Ⅵ峰寄りの雪渓脇は登下降可能でした。



・そんなこんなで登攀も終了し、時間もあることから帰途につくことにしました。

・途中剣沢をハーハーヒーヒー登っているときに、田島さんから「秋にもう一回来よう」との誘いがありました。
・なんとしてもチンネ左稜線が諦めきれない様子です。
・こんな時に言われても、「また来ましょう」とはすぐに返事ができません。
・秋には雪渓も切れるからチンネ取り付きに行くまでに時間がかかりすぎ、無理ではないですか、などとつれなく答えてしまいました。

・今なら言えます、「また、是非行きましょう」と。


本日の営幕地、剣沢小屋のテント場に到着。
全部で50張りぐらいはあったでしょうか。



最終日もいい天気です。剣山塊は大きかった。



さぁ、別山乗越に向かって最後の登りです。



お花畑。往きには気付きもしなかった…



剣御前小屋到着。



名残惜しい剣。



往きには上が見えなかった、雷鳥沢。



・雷鳥沢の雪渓では最後の尻セード。
・登山者から「楽しそうだねー」の声。「最高です」と応えました。


沢の名前の由来の雷鳥。雷鳥って飛べないんですよね。



ミクリガ池。来たときよりも池の中の雪が減っていました。



室堂到着。楽しい4日間だったなぁー。
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源次郎尾根(10.07.17)

2010年07月21日 12時35分47秒 | 山行記
前日の綿密な打ち合わせの結果、2日目の行動予定は
・田島さんは、長次郎谷を詰めて池ノ谷乗越へ。
・石橋は、源次郎尾根から剣本峰-北方稜線経由で池ノ谷乗越へ。
合流後、三ノ窓経由で「チンネ左稜線の偵察」とすることに決定しました。

 5:40 源次郎尾根取付き
 8:20 Ⅰ峰
 9:30 Ⅱ峰懸垂終了
11:00 剱岳本峰
11:50 長次郎谷左俣のコル
12:40 某岩場着


源次郎尾根取り付き



・前日確認しておいた取り付きから、ルンゼルート側の凹状15mを詰め、尾根状に這い上がる。
・前日の雨により、木の根が滑りやすい。2回ほど冷やっとしたが、ここが本ルートの核心部だった。


ここから右はルンゼルート



・尾根状はハイマツの下を匍匐前進したり、ちょっとした岩場をやり過ごしたりしながら高度を上げる。
・技術的には全く問題なし。踏跡もしっかり付いている。


頭上にはハイマツ



木の根を手掛かりに急登



ルンゼルートとの合流点付近



・ルンゼルートと合流するあたりで、平蔵のコルやⅠ峰の全容が現れる。
・Ⅰ峰頂上はまだまだ先だ。


Ⅰ峰の壁。登攀ルートもあります。



平蔵谷



上から見たルンゼルートとの合流点



・さらにザレた階段状や数メートル程度の岩稜を進み、源頭らしき風景に変わってくると、Ⅰ峰頂上も近い。
・多分あのコルが源次郎尾根稜線だろうと予想し進むと、案の定、長次郎雪渓や八ツ峰稜線が目に飛び込んできた。


Ⅰ峰頂上は近い?



剣沢を眺める雷鳥



八ツ峰



・Ⅰ峰頂上にて長次郎雪渓に田島さんを発見。池ノ谷乗越目指し登ってる、登ってる。


雪渓の下部の「点」が田島さん



Ⅰ峰頂上からのⅡ峰と本峰



某岩場のマイテント



「八ツ峰Ⅵ峰Cフェースの頭(右の頂上)」に2人のクライマー



・Ⅰ峰から見えるⅡ峰はかなり切り立っているようだ。登り始めると、あっという間にⅡ峰頂上へ到着。


Ⅱ峰への急登



・ここからが問題のⅡ峰の懸垂下降。仕入れた情報では30mの懸垂とのこと。
・持っているのは50mロープ1本。途中に掛け替え用の支点があるにはあるらしいが…。
・太い鎖の一番下に50mロープをダブルでセットすると、末端はバンドに届いている。
・バンドからはクライムダウンが可能だろう。掛け替え用の支点も目視でき、懸垂下降開始。


懸垂下降支点



セットしたロープ



・掛け替えをすることなく、1回の懸垂でコルに降り立つ。

・すると八ツ峰Ⅵ峰基部に田島さんを確認。あれっ?降りたの?
・なぜ田島さんは池ノ谷乗越から降りてしまったのか?衝撃の事実が…

・「田島さーーん」と声をかけると、手を振りながら「ろっぽう」と返ってくる。
・怪我ではないようで、一安心。
・八ツ峰Ⅵ峰を偵察しているんだなと納得(誤解)。

・頂上に向けてスタートする前に「行ってきまーーす」と声をかけると、
 田島さんから「どっぽう」と声をかけられた。
・あぁ、「どっぽう」のコールか…。自信もなかったので、小さく「どっぽう」と返す。


下降したⅡ峰の壁



北方稜線



・山頂を目指しザレた山肌を歩く。1時間程で上の方に人影が見える。
・山頂到着。10数人が登頂を喜び合っていた。


無事登頂



・山頂ではガスが出て、北方稜線も分からない。コンパスにて方向を確認し、休憩もそこそこに縦走開始。


北方稜線方面の見通しがききません



・長次郎谷左俣のコルに降り立つと、稜線通しに登るのが微妙な状況。
・登って登れないことはないと思うが、
 ①時間が読めないこと。
 ②ガスで方向が分からなくなる虞があること。
 ③田島さんが降りてしまっているから池ノ谷乗越にこだわらなくてもよいこと。
など様々な理由を付けて、長次郎谷左俣経由での帰還を選択。


壁の登り返しが…



長次郎谷左俣



・1時間ほどでベースに無事到着。
・この後、続々と某岩場にパーティーが集結。
・隣の2人パーティーは、八ツ峰Ⅴ・Ⅵのコルから上部縦走予定とのこと。
・単独者もいる。
・岩上にテントを張り切れないパーティーは雪の上に張ったようだ。


ベースに帰還



以下、次号。
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いざ剣岳へ(10.07.16)

2010年07月20日 16時56分21秒 | 山行記
田島・石橋コンビで海の日の連休を使って、剣岳へ遠征してきました。

田島さんの目標は、念願のチンネ左稜線登攀。

石橋は初の剣。
あわよくば源次郎尾根から本峰への登頂も目標にしていました。

立山から室堂に入り、1日目の行程は、
田島さんは真砂沢ロッジ。
石橋は某岩場まで。

 9:30 室堂
11:45 別山乗越
13:30 平蔵谷出合
14:40 長次郎谷出合
18:00 某岩場着


地獄谷。さあスタートです。




帰りに「温泉」に入りたいなー。




雨の心配はありませんが、ガスで上の方は見えません。




雷鳥平。雲の中の別山乗越を目指します。




別山乗越。剣沢はガスの中。




剣沢雪渓。平年より残雪が多いとのことです。




剣沢小屋。もうちょっとで、山頂が見えるのですが…




源次郎尾根が見えてきました。

大好きな尻セードが災いし、この辺りでカメラを紛失しました。
写真は、30分の登り返しの後、発見したカメラで撮影したものです。



源次郎尾根取り付き。明日のために念入りに偵察しました。




長次郎谷出合。ここから某岩場を目指します。




石橋はどれが某岩場か分かりません…




八ツ峰Ⅵ峰のフェース群。
疲れと重荷で、なかなか高度が稼げません。
途中から雨もぱらついてきました。




ようやく発見した平らな某岩場。
長次郎谷出合から3時間もかかってしまいました。


ここをベースに
①源次郎尾根縦走
②チンネ左稜線登攀
③八ツ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート登攀
と明日からの夢がふくらみます。

本日のテントは1張りのみ。
一度は止んだ雨がテントをたたき出しましたが、疲れもあり熟睡。
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